御嶽山

御嶽山 3,067m

 山行情報

山行日       2008年7月27日(日) 晴れのち曇り

山頂所在地/山域  長野県・岐阜県/北アルプス 飛騨山脈

アクセス/出発地  車/田の原天然公園駐車場 王滝登山口から往復

行程詳細      田の原天然公園駐車場(4:10-5:45)→ 王滝登山口(5:47)→ 大江大権現(6:09)→ 金剛童子(6:35-6:40)→
          一口水(7:28-7:35)→ 王滝頂上(8:08-8:30)→ 剣ヶ峰(8:53-9:15)→ 二ノ池小屋(9:57)→
          賽の河原(10:07)→ 三ノ池(10:45-11:05)→ 五ノ池小屋(11:55-12:40)→ 摩利支天分岐(白竜小屋)(13:10)→
          二ノ池小屋(13:33-13:38)→ 王滝頂上(14:04)→ 八合目石室(14:36)→ 王滝登山口(15:13)→
          田の原天然公園駐車場(15:15)

所要時間      行動時間:5時間54分 休憩時間:23分 合計:6時間17分


 山行記録

4:10 田の原天然公園駐車場に到着。

入口の道路沿いの駐車場は空きがあるが、奥の登山道入口付近はほぼ満車状態。何とか上段に空きを見つけて停める。
空は白々と明けてきたが、一眠りする。

5:45 田の原天然公園駐車場を出発。

前方には大きく横たわる御嶽山を見ながら平坦路を進む。
さすがに白装束の登山者が目立ち、小屋泊まりだろうこの時間にもかかわらず下山者も多い。田の原大黒天、遥拝場を過ぎる、木の階段を登る。

6:09 大江大権現に到着。

木造の鳥居をくぐると、高木で周囲の視界のないゆるやかな木段が続くが、虫が多く手で除けながら登ることになる。
視界の開けたあかっぱげを過ぎると岩と石段の登りになる。

6:35 金剛童子に到着。小休止。

森林限界を過ぎ遮るものがない場所に祠と石像が祭られている。

6:40 金剛童子を出発。

ハイマツと高山植物の間を岩混じりの道を登る。
八合目石室、富士見石と過ぎると左に雪渓が横たわる単調な登りが続き、さらに九合目と刻まれた指導標を過ぎるがここは九合目ではなさそうだ。シナノオトギリやミヤマキンバイが目立つ。

7:28 一口水に到着。小休止。

残念ながら水は涸れているが、多くの人が休憩している。

7:35 一口水を出発。

15分ほどで奥之院への分岐があり、石室が九合目となる。

8:08 王滝頂上に到着。小休止。

十合目の指導標とともに、頂上山荘と御嶽神社がある。トイレ前からの展望が良く、硫黄臭の大元である噴気孔や剣ヶ峰が一望できる。

8:30 王滝頂上を出発。

砂礫の道を進むと、すぐに二ノ池への分岐を左に見送る。3000m越えと言うこともあり最後の階段がかなりキツイ。

剣ケ峰山頂

8:53 剣ケ峰山頂に到着(写真上)。小休止。

本宮のある山頂は狭く、参拝客も相まってごった返している。
ガスが立ちこめて展望はあまり良くないが、それでも眼下には雪渓の残る一ノ池や二ノ池を見ることができる。

9:15 剣ケ峰山頂を出発。

頂上山荘の前を左に進み二ノ池方面に向かい、二ノ池分岐を左に下るとミヤマキンバイやチングルマ、アオノツガザクラの群生する平坦路に出る。
石室山荘分岐を右に見送ると間もなく雪解け水をたたえた二ノ池が見えてくる。
二ノ池と小屋の間を直進し三ノ池方面に向かう。ガスが立ちこめる中、ハイマツや岩場をゆるやかに下って行く。ときどき、時期外れのイワカガミが見られる他には、あまり花は見られない。
賽の河原に降り立ち、けむるガスと積み上げられた石が異様さを演出する中、ゆるやかに登り返すと小さな白竜小屋に至る。摩利支天への分岐を左に見送り、右のガレ場を下ると現れる雪渓の上端を辿る。
五ノ池小屋への分岐を左に見送り、ハイマツ帯の中を一気に三ノ池へと下ると、アオノツガザクラやミヤマキンバイ、イワカガミなどのお花畑が広がる。

10:45 三ノ池に到着。小休止。

振り返るとハイマツの緑の絨毯が広がり、三ノ池の周辺には雪渓が見られる。登山者も少なく静かな休憩ができる。

コマクサ

11:05 三ノ池を出発。

池の南側の尾根を辿ると、チシマギキョウやコマクサ(写真下)の群生が見られる。思っても見なかったコマクサにしばし撮影に没頭する。
三ノ池を半周ほどすると、右に四ノ池への分岐を見送る。眼下の四ノ池には水はない。ハクサンイチゲやミヤマキンバイなどが咲き誇る登りを詰めると、石碑があり右に五ノ池小屋がある。

11:55 五ノ池小屋に到着。昼食。

小屋の前にはわずかな水たまりの五ノ池があり、周辺は高山植物の保護のために立ち入り禁止になっている。

12:40 五ノ池小屋を出発。

すぐに摩利支天への分岐を右に見送り直進する。残雪の残るガレ気味の斜面を下り、三ノ池への分岐を右に上って行く。摩利支天分岐(白竜小屋)に着くと、ガスが取れて賽の河原から二の池方面まで見渡せる。

13:33 二ノ池小屋に到着。小休止。

13:38 二ノ池小屋を出発。

剣ヶ峰への分岐を右に見送り、左の田ノ原方面への巻道に入る。短く登った後は、剣ヶ峰を左に見ながら斜面をトラバースする。雪渓を横切ると間もなく剣ヶ峰からの道と合わさり、王滝頂上に至る。

14:04 王滝頂上に到着。

この頃から空模様が怪しくなり、時折小雨がぱらつくようになる。
八合目の石室あたりになると、いよいよ本格的に降り出しそうな気配だったがカッパを着ずに下山、七合目過ぎからバケツをひっくりかえしたような雷雨となる。

15:15 田の原天然公園駐車場に到着。

物凄い雷雨に頭から靴の中までずぶ濡れとなる。トイレで温泉用に持ってきていた服に着替える。


 感想

森林限界を超える九合目近くまではとにかく虫がうるさく、閉口する。
九合目辺りや二ノ池への途中にも高山植物は見られるが、本当に楽しむなら三ノ池だろう。ハクサンイチゲやミヤマキンバイ、コマクサ、イワカガミ、チシマギキョウなどが群生している。しかも登山者も少なく静かに鑑賞できるのがうれしい。
山の天気は怖い。朝は晴れ渡っていたのに、ヒョウ混じりの雷雨に見舞われるとは。。。