乗鞍岳(ご来光)

乗鞍岳 3,025.7m(ご来光)

 山行情報

山行日       2008年8月2日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/東海

アクセス/出発地  車/乗鞍観光センター駐車場 大黒岳登山道入口〜畳平

行程詳細      乗鞍観光センター駐車場(0:30-3:43)→ (シャトルバス)→ 大黒岳登山道入口(4:30)→
          大黒岳山頂(ご来光)(4:45-5:25)→ 大黒岳登山道入口(5:36)→ 畳平(5:44-5:50)→ 富士見岳口(6:08)→
          富士見岳山頂(6:16-6:30)→ 富士見岳口(肩の小屋側)(6:40)→ 肩の小屋(6:55-7:05)→
          蚕玉岳山頂(7:34-7:39)→ 剣ヶ峰山頂(7:47-8:25)→ 肩の小屋(8:56)→ お花畑分岐(9:21)→
          畳平(10:40-11:10)→ (シャトルバス)→ 乗鞍観光センター駐車場(12:10)

所要時間      行動時間:4時間17分 休憩時間:2時間23分 バス移動時間:1時間47分 合計:8時間27分


 山行記録

0:30 乗鞍観光センター駐車場に到着。 

広い駐車場には、まばらに10台ほどの車が駐車している。空は満天の星が輝き、今日一日持ってくれと願い、眠りにつく。
3時15分頃バスの関係者が来て駐車場入口のテントでチケットの販売を始めたため、すぐに購入し順番取りのザックを並べる。

3:43 乗鞍観光センター駐車場を出発。

シャトルバス。曲がりくねった乗鞍エコーラインを上がるにつれて東の空が白々と明け始める。

4:30 大黒岳登山道入口に到着。

富士見岳と大黒岳の鞍部で、岐阜県と長野県の県境でもある。ご来光バスだけがここで降車させてくれるようだ。
空は徐々に明るくはなってきてはいるが、登山道入口から山頂にかけてはまだ暗く足元はおぼつかない。振り返ると眼下に畳平の土産物屋の明かりが見える。

4:45 大黒岳山頂に到着。ご来光撮影。

ご来光の登る方面の東の山並みの上には生憎と雲が垂れ込めていて、ご来光が見られるか微妙だ。
三脚を据えている間にも雲間からは光が漏れてきて、今にもご来光が顔を覗かせるような感じになってきた。だがやはり雲が邪魔しているのだろう、雲の背後はかなりの明るさになってはいるのだが。。。
5時6分ご来光。やっと太陽の輪郭がぼんやりと見えてきたかと思うと、瞬く間に周囲が明るくなってご来光は今一つだった。
北を振り返ると焼岳から穂高連峰が立はだかり、その奥には槍ケ岳がクッキリとその姿を見せている。また、南には富士見岳、摩利支天岳、朝日岳、蚕玉岳そして乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰が連なる。

5:25 大黒岳山頂を出発。

正面に富士見岳、右に畳平と鶴が池を見ながら、下ると10分ほどで大黒岳登山道入口に降り立つ。

5:36 大黒岳登山道入口に到着。

ゲートを抜けすぐに右に進み畳平へ向かう。

5:44 畳平に到着。小休止。

朝早いため車も人も疎らだ。

5:50 畳平を出発。

左に鶴ヶ池、右下に広大なお花畑を見ながら先ほどの分岐まで戻るが、途中にもイワツメグサやコマクサ、ヨツバシオガマ、ウサギギクなどが見られる。分岐で左にゲートを見て右へと進み富士見岳へ向かい、すぐに富士見岳口を左に入る。砂礫の登山道を10分ほど登ると、岩の積み重なった山頂に着く。

6:16 富士見岳山頂に到着。小休止。

全く遮るもののない壮大な展望が広がる。

6:30 富士見岳山頂を出発。

登り側とは違って比較的ハイマツの多い登山道を下る。富士見岳分岐を左に折れ、右に摩利支天岳への分岐道を見送ると、道は右に大きくカーブし前方に肩の小屋が見えてくる。
途中では前方に朝日岳、蚕玉岳そして乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰が連なり、道路沿いにはイワギキョウやミヤマダイコンソウ、イワツメグサなどが見られる。そして肩の小屋直前の摩利支天岳に続く斜面にはハクサンイチゲの群生が見られる。

6:55 肩の小屋に到着。小休止。

剣ヶ峰口となる小屋の裏手は広場になっていて、休憩に良い。

7:05 肩の小屋を出発。

ハイマツ帯の間の岩がゴロゴロする道が朝日岳の左から巻くように続く。

剣ヶ峰山頂

7:34 蚕玉岳山頂に到着。小休止。

もうすぐ目の前に岩が積み重なった剣ヶ峰の頂(写真上)が見えている。

7:39 蚕玉岳山頂を出発。

短く下った後は砂礫の道を登り、途中からは積み重なった岩場の連続となる。

7:47 剣ヶ峰山頂に到着。昼食。

展望は良いが狭い山頂には乗鞍本宮があり、人が溢れ返っている。
南には先週登ったばかりの御嶽山が大きくそびえ、その先には中央アルプスの峰々が、東南には南アルプスとその山並みに隠れるように頭をのぞかせる富士山、そして北には穂高連峰と槍ケ岳と日本のすべての山々が揃ったようだ。

8:25 剣ヶ峰山頂を出発。

山頂小屋側へと降り、小屋のすぐ下で登りに使った道と合流する。蚕玉岳山頂を巻く道を通って往路を辿る。途中で登りでは見逃したイワギキョウが咲き誇る。肩の小屋を過ぎてもところどころにウサギギクやヨツバシオガマ、コマクサなどが見られ、単調な道も飽きることがない。

9:21 お花畑分岐に到着。

右に下りお花畑(写真下)へと入って行くと、ミヤマキンバイやチングルマの群生やそれに混じってツガザクラやアオノツガザクラが見られる。その後はハクサンイチゲとミヤマキンバイの群生がお花畑一面に咲き誇っている。途中わずかに咲くクロユリがアクセントになっている。
残念ながら雷鳥は草むらの中に後ろ姿しか見られなかったが、そこまで望むのは贅沢と言うものだろう。

コマクサ ミヤマキンバイ イワギキョウ ハクサンイチゲ クロユリ

10:40 畳平に到着。

バスも人も溢れ返っている。剣ヶ峰方面はかなりガスッてきた。早めの行動は正解だったようだ。

11:10 畳平を出発。

12:10 乗鞍観光センター駐車場に到着。


 感想

車、バスと乗り継いで簡単に登れる乗鞍岳だけあって、日中は観光客で溢れ返る。ノンビリと登るならご来光を見てそのまま山頂を極めるのが一番だろう。
後ろ姿ながら雷鳥も見られたし、天気もまずまず。ご来光だけがちょっと不満だが、まあすべてを望むのは贅沢と言うものだろう。