大山

大山 剣ヶ峰 1,729m 弥山 1709.4m

 山行情報

山行日       2008年10月31日(金) 曇り

山頂所在地/山域  鳥取県/中国

アクセス/出発地  車/下山駐車場 行者谷コース登山口〜夏山登山道入口周回

行程詳細      下山駐車場(6:05-6:35)→ 大山寺()→ 大神山神社奥宮(行者谷コース登山口)(7:00-7:05)→ 下宝珠越(7:38)→
          宝珠山山頂(7:45-7:50)→ 下宝珠越(8:01)→ 中宝珠越(8:16)→ 上宝珠越(8:50)→ 三鈷峰山頂
(9:16-9:21)→
          ユートピア小屋(9:33-9:43)→ 天狗ヶ峰山頂(10:12)→ 剣ヶ峰山頂(10:24-10:30)→ 弥山山頂(11:00-11:40)→
          六合目避難小屋(12:20)→ 行者谷別れ(12:32)→ 夏山登山道入口(13:14)→ 下山駐車場(13:16)

所要時間      行動時間:5時間30分 休憩時間:1時間11分 合計:6時間41分


 山行記録

6:05 下山駐車場に到着。

50〜60台分の広い駐車場には入口付近にキレイなトイレがあり、右奥には下山キャンプ場がある。
オニギリ2個の朝食を取り準備に入る。

6:35 下山駐車場を出発。

駐車場を出ると右に大山夏山登山口を見送り、大山寺橋を渡る。モンベルクラブ大山店前の進入禁止道路に入り突き当たりの御幸参道本通りを右に進む。大山寺への登り口から左の鳥居をくぐり、日本一長い自然石の道と説明書きのある石畳を登ると間もなく大神山神山奥宮である。

7:00 大神山神社奥宮に到着。小休止。

本堂の右にトイレや案内板があり、行者谷コースの登山口になっている。

7:05 大神山神社奥宮を出発。

鬱蒼とした雑木林の中を進むと10分ほどで左に下宝珠越の指導標が現れる。真っすぐ進むと元谷を経由して夏山登山道と合流する。左の登山道に入ると沢の中の岩がゴロゴロした道となり、舗装された林道を横切ると木の根や岩が飛び出した道が続き、下宝珠越に飛び出す。左に進み尾根上の明瞭だが余り歩かれていない潅木の枝が飛び出した道が続くが、色付いた木々が秋を感じさせる。

7:45 宝珠山山頂に到着。小休止。

山頂は狭く木立に囲まれ、間に大山の峰々が見えている。

7:50 宝珠山山頂を出発。

下宝珠越まで戻り直進する。しばらくはあまり変化のない木々の中のゆるやかな尾根の登りが続き、1242から2ヶ所の急下りがある。

8:16 中宝珠越に到着。

通行禁止の道を右に見送ると、しばらくは尾根下の急登が続き、登り切ると大山の稜線が一望できる場所に飛び出す。左前方遠くにユートピア小屋をのぞみさらに急登すると、遮るものがほとんどなく素晴らしい展望が待っている。
上宝珠越で右に砂すべりへの道を見送ると、道は斜面をトラバースし波間に浮かぶブイのようなケルンを過ぎると尾根上の分岐に飛び出す。左に進み三鈷峰を目差すが、稜線上は強い風が吹き抜けている。
雑草に覆われた道を一旦下り、登り返した先の隠れピークを越えると左側が切れ落ちた道となる。危険なほどではないものの、風が強いため慎重に進み、ひと登りで山頂に着く。

9:16 三鈷峰山頂に到着。小休止。

狭い山頂に大きなケルンと立派な標柱があり、展望は360度ある。ユートピア小屋から天狗ヶ峰、剣ヶ峰、弥山とガスが掛かり気味ではあるが一望できる。しかし、強風にさらされ寒いため、早々に引き上げる。

9:21 三鈷峰山頂を出発。

尾根上の分岐まで戻りそのまま直進すると、すぐにユートピア小屋だ。

9:33 ユートピア小屋に到着。小休止。

比較的新しく見える外見はかなり頑丈な造りで、中はそれほど広くないが休憩には十分だ。

9:43 ユートピア小屋を出発。

行けるところまで行き風や路面の具合によっては引き返すことにして先に進む。小屋の辺りが最も強風が吹いているようで、しばらく進むとかなり弱くなってきた。潅木や雑草の付いた細い尾根が続くが、それほどの危険を感じることはない。
進むにつれて右手には夏山登山道のある尾根と三鈷峰から宝珠山へと連なる尾根に挟まれた元谷と行者谷が一望できるようになり、足下には崩壊した斜面が複雑な地形を成している。前方は次第にガスが濃くなり遠望は効かなくなる。
短いガレ場を急登すると小さな岩が重なりあったピークに立つ。

10:12 天狗ヶ峰に到着。

狭いピークには天狗ヶ峰と書かれた岩があるだけだが、晴れていれば展望は良さそうだ。この辺りから左からの風が強くなってきた。
道は変わらず尾根上に付いているが、左側が切れ落ちた状態が続き、下りの時にやや怖さを感じようになる。また、一部尾根上が通行止めとなり右の潅木の中を歩く場所があるが、そこだけ風が遮られホッとする。

剣ヶ峰山頂

10:24 剣ヶ峰に到着(写真上)。小休止。

ここが大山の最高峰だがガスで何も見えない。狭い山頂にはコンクリートの台座があり記念撮影をする。
現在の大山の山頂である弥山までは600〜700mで30分ほどだろう、言われてるほどの危険はないじゃないかと鷹を括る。

10:30 剣ヶ峰を出発。

最初はナイフリッジに拍車が掛かり、今まで以上の緊張を強いられるが、ゆるやかなアップダウンでは慎重に歩けば危険は感じない。
ところが短い急下りで、しかも足を踏み出すと崩れそうな場所が2〜3ヶ所あり、どうやって下るかしばし考えてしまう。ここから戻りたくなるほどの恐怖感に襲われ、なんと後ろ向きの四つん這いで下る。後でこの辺りがラクダの背だと知る。
弥山の手前の三角点が見えたときは思わずホッとする。

弥山山頂

11:00 弥山山頂に到着(写真下)。昼食。

山頂を示す台座のある場所はそれほど広くないが、夏山登山道に向かってなだらかな斜面になっていて途中に頂上避難小屋がある。
ガスで展望は望めないためと強風で小屋の中に避難して昼食を取る。

11:40 弥山山頂を出発。

しばらくは見晴しの良い木道を下りその後は階段状の夏山登山道をひたすら下る。八合目辺りで振り返ると今だ山頂にはガスが掛かっているが、辿ってきた稜線を一望でき、左に目を移すと宝珠山方面の紅葉が美しい。

12:20 六合目避難小屋に到着。

さらに下り行者谷別れで大山寺に続く道を右に見送ると、整備された丸太止めの階段が続き、夏山登山道入口に下り立つ。

13:16 下山駐車場に到着。


 感想

稜線上の強風で縦走はあまり期待していなかったが、いつの間にか三鈷峰からユートピア小屋、天狗ヶ峰、剣ヶ峰、弥山と歩き切ってしまった。ラクダの背をもう一度歩けと言われたら、ちょっと考えてしまうが、今となっては心地良い恐怖感だったかも知れない。ただし、これは自己責任。他人には勧められない。
天気は良くなかったが、全山紅葉真っ盛りで、スリルとともに十分堪能できた。
この日は金曜日だったが、日曜日の10時頃に再度訪れると駐車場は何処も車で溢れ返り停められず、遠く離れた路上駐車を余儀なくされた。
早朝ならこんなこともないだろうが、紅葉シーズンの土日は覚悟してこなければダメかも知れない。