入道ヶ岳、水沢岳、鎌ヶ岳

入道ヶ岳 905.6m 水沢岳 1,029.3m 鎌ヶ岳 1,161m

 山行情報

山行日       2007年11月3日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  三重県/近畿 鈴鹿山脈

アクセス/出発地  車/宮妻キャンプ場駐車場 入道ヶ岳登山口~鎌ヶ岳登山口

行程詳細      宮妻キャンプ場駐車場(6:45-7:05)→ 北の頭(8:27-8:35)→ 入道ヶ岳山頂(8:43-8:53)→ 仏岩(9:55-10:00)→
          いわくら尾根分岐(10:28-10:33)→ 水沢峠(10:48)→ 水沢岳山頂(11:12-11:25)→ 岳峠(12:55)→
          鎌ヶ岳直下岩場(12:57-13:05)→ 鎌ヶ岳山頂(13:15-13:50)→ 岳峠(13:55)→ 雲母峰分岐(14:07)→ 
          鎌ヶ岳登山口(15:18)→ 宮妻キャンプ場駐車場(15;20)

所要時間      行動時間:6時間51分 休憩時間:1時間24分 合計:8時間15分


 山行記録

6:45 宮妻キャンプ場駐車場に到着。

駐車場は道路脇に10台程度と道路下に50台程度停められる。

7:05 宮妻キャンプ場駐車場を出発。

駐車場の先を指導標に従って左に降りて行き、建物の横から沢に降り渓流を渡る。堰堤の左から斜面に取り付くと、大小の岩がゴロゴロしたガレ気味の急登が続き尾根上に出る。登りは続くが足元はしっかりとしてきて歩きやすくなる。
トンネル状の木の中を直線的に登って行くと、シダの群生が見られるようになる。樹高が低くなり、時折背後に鎌ヶ岳と御在所山を望むことができる。さらに進むと登りがゆるみ、右前方に林道のガードレールが見えてくる。
痩せ尾根を過ぎクマザサの生い茂る笹原をひと登りで、宮妻峡の林道から続く登山道と合わさる。鎌ヶ岳や御在所山方面の展望を楽しみながら、さらに登ると椿大神社(つばきおおかみやしろ)から延びる北尾根コースと合わさり、北の頭に飛び出す。

8:27 北の頭に到着。撮影。

北に鎌ヶ岳や御在所山、南に入道ヶ岳を間近に見ることができる。ほかにも遮るものが何もないため、360度の展望を楽しむことができる。

8:35 北の頭を出発。

入道ヶ岳に続く幅広い稜線の東端を一旦下って、ゆるやかに登るが、眼下には四日市市の街並みから伊勢湾が朝靄に烟っている。井戸谷コースを左に見送り笹と潅木の中をひと登りする。

入道ヶ岳山頂

8:43 入道ヶ岳山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂は広々としていて、大きな鳥居だけが目立つが、標識は見つからない。探してもあるのは小学生の登山記念のプレートばかり。。。

8:53 入道ヶ岳山頂を出発。

西向かって歩き出すと広い笹原の中に標識があり、屏風岩への分岐を左に見送る。入道ヶ岳山頂から見えていた鳥居を右手に見るとすぐに915ピークに立ち、その後は左側が切れ落ちた急下降が続く。
大きな岩を左から回り込み上部に立ち、滑りやすい砂礫の急下りが続く。その後一気に登り返すと重ね岩があり、すぐ先に指導標があり左に分岐道が続いている。

9:55 仏岩に到着。小休止。

岩場の先に出て見ると、水沢岳から鎌尾根、鎌ヶ岳と一望できる。

10:00 仏岩を出発。

少し歩くとイワクラ谷分岐の指導標があり、左は大岩谷方面になっているが、道は見当たらない。さらに急登するとまたも分岐に出る。

10:28 イワクラ尾根分岐に到着。小休止。

左は宮指路岳となっている。

10:33 イワクラ尾根分岐を出発。

一旦下ってから930ピークを踏みザレ場を過ぎる。
水沢峠では右から宮妻峡からの登山道、左から大河原方面の道と合わさる。急登の続く道を直進し、ザレ場を過ぎるとゆるやかな登りとなる。

水沢岳山頂

11:12 水沢岳山頂に到着(写真中)。小休止。

狭く、展望もそれほどよくない。

11:25 水沢岳山頂出発。

眼前の鎌尾根と鎌ヶ岳を見ながら下り、花崗岩のザレ場の左を急下降して行く。1028ピークまではゆるやかな登りとなり、その後はゆるやかなアップダウンを繰り返す。
枝で通行止めになったピークを右に折れ(5月に気付かず直進した場所)、一気に下って行く。最初の岩場を左に巻いて付け根からクサリを伝って登るが、これは本の序章である。踏み跡の薄いガレ気味の岩場や横にクサリの張られた足掛かりの狭い岩場など次々と難所が現れ、鎌ヶ岳に近づいて行く。
最後に岩の間を切り開いた道を急下降し岳峠に降り立つ。右にカズラ谷への道を見送り直進し、少し登ると鎌ヶ岳の付け根の岩場に辿り着く。

12:57 鎌ヶ岳直下岩場に到着。小休止。

右に鎌ヶ岳と隣のピークの間を道が続く。左側は展望が開け、各ピークが尖った鎌尾根が間近に立ちはだかる。

13:05 鎌ヶ岳直下岩場を出発。

岩場を急登する。見た目ほどの難しさはない。

鎌ヶ岳山頂

13:15 鎌ヶ岳山頂に到着(写真下)。昼食。

人だらけの山頂は祠のある岳峠側と積み重ねた岩のある武平峠側の2ヶ所の登り口が小広くなっているが、全体に細長く狭苦しい。
展望は岳峠側で東から南側に開け、東から雲母峰の山塊があり、カズラ谷から宮妻峡、南に入道ヶ岳、イワクラ尾根、水沢岳、鎌尾根が連なる。武平峠側は山頂がなだらかに広がる御在所山がすぐ目の前に立ちはだかる。

13:50 鎌ヶ岳山頂を出発。

岳峠の分岐を左へ下るが、いきなり笹のトンネルが続く。一旦斜面を登り尾根に出て、後は尾根通しに下る。

14:07 雲母峰分岐に到着。

雲母峰への分岐道は尾根続きの直進方向に向かっているが、あまり踏み跡はハッキリ付いていないようだ。あまり歩かれていないのだろう。
カズラ谷への道は右の小さな尾根に続くが、最初は露岩の段差が多く、時々花崗岩の砂地がU字状に削られれている。カズラ谷の名で渓流沿いの沢の中を想像していたが、それは宮妻峡に近づいてからのことで、ほとんど尾根上を歩くことになる。途中右手に細い滝を見送り、やっと渓流沿いの道となる。

15:18 鎌ヶ岳登山口に到着。

5月の頃と様子の変わった駐車スペースを抜け舗装路を下る。

15:20 宮妻キャンプ場駐車場に到着。


 感想

8時間15分と時間的にも最近になく長丁場だったが、行程もいろんな道がありなかなか歩きごたえがある。登山者も山頂以外はあまり出逢わず、静かな山行が楽しめた。後1週間ほど遅ければ、紅葉も進んでもっと見応えのある鎌尾根になっているかも知れない。
カズラ谷は雨乞岳のコクイ谷のような雰囲気を想像していただけに、少しばかり騙された想いがした。
鎌ヶ岳と鎌尾根は低山にもかかわらずそれなりのスリルと展望を提供してくれて十分満足できる。
5月のリベンジも果たせたし。。。