秋田駒ケ岳

秋田駒ケ岳 1,637.1(男女岳)m

 山行情報

山行日       2007年8月12日(日) 快晴

山頂所在地/山域  秋田県/東北

アクセス/出発地  車/国見温泉駐車場 駒ヶ岳登山口から往復

行程詳細      国見温泉駐車場(6:25-6:45)→ 横長根出合(7:40-7:50)→ 第一展望台(8:05)→ 第二展望台(8:22-8:32)→
          男岳分岐(8:45)→ 横岳山頂(9:40-9:50)→ 阿弥陀池避難小屋小屋(10:05)→
          秋田駒ヶ岳(男女岳)山頂(10:20-10:30)→ 阿弥陀池避難小屋小屋(10:40-11:20)→ 男岳山頂(11:50-12:05)→
          男岳鞍部(12:20)→ 男岳分岐(13:18)→ 横長根出合(13:40-13:50)→ 国見温泉駐車場(14:25)

所要時間      行動時間:5時間55分 休憩時間:1時間45分 合計:7時間40分


 山行記録

6:25 国見温泉駐車場に到着。

道突き当たりの温泉宿の手前に登山者用の駐車スペースがある。ざっと30台近くは駐車できそうな広さに、割とキレイなトイレがあり、入口で登山靴を洗うことができる。すでに10台以上の車が止まっていて、後から次々と登山者がやって来る。
硫黄の匂いが鼻を突く。

6:45 国見温泉駐車場を出発。

突き当たりの温泉宿手前を右に入ると、大きな看板の登山案内がある。短い階段を上ると雑木林に入り、しばらくはゆるやかな登りが続く。
途中からミヤマホツツジ、オオバギボウシ、ヨツバヒヨドリ、コオニユリなどが少しずつ見られるようになる。

7:40 横長根出合に到着。小休止。

木立の合間に右から小岳、女岳とその稜線を望むことができる。

7:50 横長根出合を出発。

ほとんど平坦な道をヤマハハコやミヤマキリンソウなどを楽しみながら進むと、展望の開けた場所に出る。

8:05 第一展望台に到着。

横長根の分岐では木立に邪魔をされていたがここでは遮るものがなく、展望を楽しめる。
ここからはゆるやかな登りになるが、ハクサンシジャンやウメバチソウなどの写真を撮っているうちに、いつの間にか次の展望地に到着する。

8:22 第二展望台に到着。小休止。

ここからは進行方向の大焼砂から横岳、小岳、男岳、女岳とその稜線、その先には田沢湖が姿を見せている。そして振り返れば今歩いてきた横長根の稜線が横たわる。

8:32 第二展望台を出発。

ゆるやかな登りは次第に砂礫となり数分で男岳分岐に着く。直進するとハクサンシジャンの群生に混じってトリカブトが目立つ。
防護策に仕切られた大焼砂と呼ばれる登山道をゆるやかに上って行くと、砂礫の斜面に時期外れのコマクサが見られた。ほとんど散りかけているのは残念だが、初めてのコマクサである。その後は正面に横岳を見て、ハイマツ帯に混じるウメバチソウやヤマハハコ(写真下)などを楽しみながら登る。
振り返ると稜線上からは見えなかった姿見ノ池を見ることができる。

9:40 横岳山頂に到着。小休止。

振り返った南から南西にかけて、壮大な駒ヶ岳の火口の全容を見ることができる。反対の北側には男女岳と阿弥陀池、すぐ横には残雪が見られる。さらに目を移すと笹森山や湯森山が、そしてはるか彼方にそびえるのは岩手山だろうか。。。

9:50 横岳山頂を出発。

西に向かい一旦ゆるやかに下った後登り返し、阿弥陀池分岐を右に急下りとなる。多くの人が休憩する阿弥陀池避難小屋小屋の前を直進し、男女岳の登山道に取り付く。ザレ気味の斜面をジグザグに急登すると火山岩の山頂に着く。

秋田駒ヶ岳山頂

10:20 秋田駒ヶ岳(男女岳)山頂に到着(写真上)。小休止。

火山岩がゴロゴロする山頂は広く、展望も最高である。

10:30 秋田駒ヶ岳(男女岳)山頂を出発。

ぐるっと360殿展望が広がる。

10:40 阿弥陀池避難小屋小屋に到着。昼食。

小屋の前の日陰に入り昼食を取る。八合目小屋からは一時間ほどで来られるためか、軽装の登山者が目立つ。

11:20 阿弥陀池避難小屋小屋を出発。

阿弥陀池を左回りに進み、八合目小屋への道を右に見て男岳に向かう。岩の露出した道を登ると、男岳鞍部に出て右に進む。ハクサンシジャンやヤマハハコの群生を見ながら岩場を登る。

11:50 男岳山頂に到着。小休止。

山頂はあまり広くないが、中央に祠が祀られている。ここでも展望は360度で、眼下には火口の中にそびえる女岳や小岳、目を南西に移せば田沢湖が手に取るように見える。

12:05 男岳山頂を出発。

12:20 男岳鞍部に到着。

右へ進み火口内へ急下りする。エゾシオガマ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、ミヤマキリンソウ、カラマツソウ(写真下)など、今まで見られなかった様々の花が見られる。
河口の底に降り立つち駒池を過ぎると、一面にチングルマの羽毛のような集合果が見られる。花期には素晴らしい光景だと思われる。木道を歩きコマクサの咲く砂礫の斜面をトラバースすると分岐に出る。

ウメバチソウ ミヤマキンポウゲ ヤマハハコ ミヤマリンドウ カラマツソウ

13:18 男岳分岐に到着。

右へ進み、往路を下る。

13:40 横長根出合に到着。小休止。

13:50 横長根出合を出発。

14:25 国見温泉駐車場に到着。


 感想

横岳までは比較的登山者も少なく静かな山行を楽しめるが、阿弥陀池や男女岳はかなり賑やかである。
季節的にはやはりコマクサの咲く7月下旬ごろが良さそうだ。それでもあちらこちらで様々の花に出会えて、十分に満足の行く山行だった。