アオネバ渓谷、ドンデン山

アオネバ渓谷 775m(アオネバ十字路) ドンデン山 934.3m

 山行情報

山行日       2004年5月1日(土) 快晴

山頂所在地/山域  新潟県/甲信越 佐渡島

アクセス/出発地  車/アオネバ登山口から往復

行程詳細      アオネバ登山口(9:00-9:05)→ 485ピーク(10:03-10:13)→ アオネバ峠(アオネバ十字路)(10:56-11:20)→
          大佐渡自然歩道入口(11:37)→ ドンデンキャンプ場入口(11:44)→ ドンデンキャンプ場(12:02-13:25)→
          尻立山山頂(13:38)→ ドンデン山(13:45)→ ドンデン山ロッジ(13:52)→ 大佐渡自然歩道入口(14:15)→
          アオネバ峠(アオネバ十字路)(14:27-14:32)→ アオネバ登山口(15:25)

所要時間      行動時間:4時間18分 休憩時間:2時間2分 合計:6時間20分


 山行記録

アオネバ渓谷
シラネアオイ、ニリンソウ
キクザキイチゲ

9:00 アオネバ登山口に到着。

入口にある駐車スペースいっぱいのため、すぐ先の路肩の広くなったところに駐車する。

9:05 アオネバ登山口を出発。

渓流沿い(写真上)にゆるやかに登って行くと、すぐにニリンソウ(写真中上)、オオタチツボスミレと群生が現れ、その中にヒトリシズカやイワカガミなどが混じる。道は何度か清流を渡り返しながら登り、ニリンソウの群落の中にシラネアオイ(写真中上)やニシキゴロモ、ネコメソウなども混じるようになる。

10:03 485ピークに到着。小休止。

地形図の485辺りだろうか、両脇を沢が流れている。

10:13 485ピークを出発。

沢を渡り道は傾斜を増すが、変わらずニリンソウの群生は続く。キクザキイチゲ(写真中中)やエンレイソウなども混じるころ、青っぽい粘土質の地層(グリーンタフ)が目立ち始める。

*グリーンタフ
凝灰岩のうち緑色〜緑白色〜淡緑色を呈するもののことで、日本では日本海側〜北海道東部にかけて、新第三紀中新世の海底火山活動による火山岩が大量に存在し、そのほとんどが緑色を呈するため、「グリーンタフ」といえばこれを指すことが多い。
ーーーーー フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋 ーーーーー

この地層のため青粘渓谷と呼ばれるのだろうか。急登が終わるころになるとカタクリの群生が現れ、間もなく青粘峠に飛び出す。

10:56 アオネバ峠(アオネバ十字路)に到着。小休止。

木立の間から斜面に雪の付いた金北山が見える。

アマナ

11:20 アオネバ峠(アオネバ十字路)を出発。

林道のような広い道(大佐渡自然歩道)を進むと、途中で溜池のモリアオガエルの卵やフクジュソウ、アマナ(写真中下)などが見られる。

11:37 大佐渡自然歩道入口に到着。

車道に飛び出し左へとゆるやかに下って行く。300mほど行くと石垣の上に道が分岐する。

11:44 ドンデンキャンプ場入口に到着。

石垣の上の道に入り、尻立山の裾を西から北へとトラバースすると、10分ほどで湿原に出る。湿原の中には余り花は見られず、エチゴキジムシロだけが目に付いた。湿原を抜けると、展望の良いタダラ峰に乗る。

ドンデンキャンプ場

12:02 ドンデンキャンプ場に到着(写真下)。小休止。

なだらかな広々とした草地の尾根は野営場になっていて、すぐ先にドンデン池がある。眼下には両津湾や両津市街、加茂湖が一望できる。

13:25 ドンデンキャンプ場を出発。

右に湿原を見ながらザレ気味の斜面をジグザグに登る。

13:38 尻立山に到着。

標高940mでドンデン高原最高峰になる。山頂は360度の展望がある。
なだらかな草原を辿り中継塔のあるドンデン山を越え、潅木の中を下る。

13:52 ドンデン山ロッジに到着。

車道を入川方面に下る。

14:15 大佐渡自然歩道入口に到着。

左へ入り、往路を戻る。

14:27 アオネバ峠(アオネバ十字路)に到着。小休止。

14:32 アオネバ峠(アオネバ十字路)を出発。

15:25 アオネバ登山口に到着。


 感想

花の渓谷として名前が知られつつあるアオネバ渓谷だが、ニリンソウやオオタチツボスミレの群生、ヒトリシズカ、イワカガミ、シラネアオイ、ニシキゴロモ、ネコメソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、アマナなど、大雑把に歩いてもこれだけの花を見つけることができる。しかも、それらが途切れることなく渓谷の中に続いているのだから、2時間ほどの渓谷歩きがアッと言う間に終わってしまう。じっくりと探しながら歩けば、ザゼンソウやミスミソウ、ミヤマカタバミなどもっと多くの花を見つけられるに違いない。