湯ノ丸山、烏帽子岳(積雪期)
湯ノ丸山 2,101m 烏帽子岳 2,066m(積雪期)
◎ 山行情報
山行日 2025年3月25日(火) 晴れ
山頂所在地/山域 長野県・群馬県/甲信越 浅間連峰
アクセス/出発地 車/地蔵峠駐車場 烏帽子岳登山口〜湯ノ丸山登山口
行程詳細 地蔵峠駐車場(8:48-9:10)→ 烏帽子岳登山口(9:11-9:17)→ 臼窪湿原分岐(9:30)→ 中分岐(9:39)→
小梨平分岐(10:06-10:09)→ 小烏帽子岳山頂(10:39-10:44)→ 烏帽子岳山頂(10:54-11:04)→
小烏帽子岳山頂(11:14)→ 小梨平分岐(11:37-11:42)→ 湯ノ丸山山頂(12:25-12:43)→
湯ノ丸山北峰山頂(12:50-12:56)→ 湯ノ丸山山頂(13:03)→ 鐘分岐(13:26)→ ツツジ平分岐(13:40)→
湯ノ丸山登山口(13:53-13:55)→ 地蔵峠駐車場(13:56)
所要時間/距離 行動時間:3時間51分 休憩時間:55分 合計:4時間46分/9.8km
服装/装備 アウタージャケット(未使用)、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、
雪山登山靴、ゲーター、12本爪アイゼン、トレッキングポール、ワカン(未使用)
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
 |
この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
8:48 地蔵峠駐車場に到着。
県道94号線の東側が広い駐車場となっていて、トイレも完備されている。 ここで少し強めの風が吹いているため、稜線上が心配になる。 周囲にはホテルやロッジ、土産物屋が建ち並び、東側には湯ノ丸スキー場が広がる。
9:10 地蔵峠駐車場を出発。
すぐ西側のロッヂ花紋の横の烏帽子岳登山口(写真)を入る。 道標は右角にあるはずだが、雪に埋もれている。
9:11 烏帽子岳登山口に到着。アイゼン装着。
実際は100mほど入ったところで、雪が出てきたのでアイゼンを履く。先行のカップルもこの手前 で履いていた。
|
9:17 烏帽子岳登山口を出発。
雪はたっぷりだが、腐り気味。それもそのはず、手袋が不要なほど暖かい。。。
湯の丸キャンプ場の炊事場を過ぎると、パッと開け正面に湯ノ丸山(写真)が姿を現す。
|
左に臼窪湿原を見ながら針葉樹林に入り、雑木林(写真上)に変わると傾斜が徐々に増し、5分足らずで中分岐(写真下)に着く。 直進(鐘分岐方面)する先行者(先ほどのカップル)を尻目に、左の烏帽子岳へ向かう。
湯ノ丸山南の山腹をおだやかにたどる。トレースは明瞭だ。
|
10:06 小梨平分岐に到着(写真)。小休止。
先着の登山者が二人休憩している。周辺地図とミヤマシロチョウの案内板が立つ。
正面にこれから向かう烏帽子岳とその稜線が見えている。
|
10:09 小梨平分岐を出発。
ゆるやかな鞍部から急な尾根に変わり、ジグザグ(写真上)に登って行く。 やがて小烏帽子岳東の山腹をゆるやかに登るようになり、左が開け篭ノ登山や湯ノ丸山を見ながらトラバース(写真下)して行く。
|
小烏帽子岳とP2004の鞍部に登り着くと、なぜか烏帽子岳の標柱があり、稜線を右に取りまずは小烏帽子岳に向かう(写真)。 稜線をほぼほぼ一直線に登り、岩場を越えるとポンと小烏帽子岳山頂に飛び出す。
|
10:39 小烏帽子岳山頂に到着(写真上)。小休止。
狭い山頂の真ん中に標柱がある。少し地面が露出している。
ほとんど風はなく、ノンビリと景色を楽しむ。進行方向には烏帽子岳、その右に霞むように四阿山、さらに篭ノ登山とその向こうにうっすらと黒斑山(写真中)、湯ノ丸山(写真下)と360度の展望が広がる。
|
10:44 小烏帽子岳山頂を出発。
いったんゆるやかに下って行く。 烏帽子岳山頂直下はなかなかの急登(写真上)に見えるが、実際はそれほどでもなくサクサクと登り、岩場(写真下)を越えるとほどなく烏帽子岳山頂の標柱が見えてくる。
|
 |
根子岳、四阿山 |
10:54 烏帽子岳山頂に到着(写真上)。小休止。
こちらは広くなだらかで、露岩が折り重なる中に山頂標柱がある。 ここも360度の展望が広がる。根子岳、四阿山(写真下)から湯ノ丸山、篭ノ登山、黒斑山、雲上の丘、見晴岳などを一望する。 槍穂、常念岳、大天井岳、燕岳など北アルプスが見えるはずだが、黄砂か春霞かで遠景は望めない。
11:04 烏帽子岳山頂を出発。
往路を戻る。
|
11:37 小梨平分岐に到着(写真)。小休止。
湯ノ丸山への急騰に備えて、一息入れる。
|
11:42 小梨平分岐を出発。
出だしは平坦な広々とした鞍部をたどるが、雑木林に入ると徐々に傾斜が増し急登(写真)が続く。 気温が上がってきたためだろうか、トレースをたどっていてもたまに踏み抜く。 延々と続くかのような急登に、ときどき立ち止まり息を整えながら登る。
|
12:25 湯ノ丸山山頂に到着(写真上)。昼食。
岩が積み重なったなだらかな山頂に、ポツンと山頂標柱(写真中)が立っている。 広々として遮るものがなく、360度の展望が得られる。西に歩いてきた烏帽子岳とその稜線(写真下)、北に湯ノ丸山北峰、その先には四阿山と根子岳、東に村上山、桟敷山、小桟敷山や重なり合うように東西の篭ノ登山、黒斑山、浅間山が姿を見せる。
|
12:43 湯ノ丸山山頂を出発。
なだらかな稜線(写真)を北上し、湯ノ丸山北峰に向かう。
|
12:50 湯ノ丸山北峰に到着。小休止。
こっちはそれほど広くない。山頂を示すものはないが、三角点(写真右)がある。 ここからも同じように360度の展望が広がる。烏帽子岳とその稜線、四阿山と根子岳、村上山、桟敷山、小桟敷山、篭ノ登山、黒斑山、浅間山などの展望(写真下)がグルッと広がる。 こっちの方が湯ノ丸山より良いかも知れない。
 |
根子岳、四阿山 |
村上山、桟敷山 |
篭ノ登山、黒斑山、浅間山 |
|
12:56 湯ノ丸山北峰を出発。
湯ノ丸山山頂に戻り、トレースに沿って下山する(写真上)。たまに踏み抜きながら急下降する。 潅木帯に入ると、夏道(写真下)の形状が分るようになる。
|
鐘分岐で鐘(写真)を鳴らし直進する。
|
広々とした中のトレース(写真上)をたどり、ツツジ平分岐(写真中)を左の林間コースに入る。登ってくる足跡が2つある(写真下)だけで、ほとんど歩かれていないようだ。 やや急な下りながら、良く締まった雪にアイゼンが気持ち良く効き、快調に下って行く。
|
13:53 湯ノ丸山登山口に到着(写真)。アイゼン脱着。
13:55 湯ノ丸山登山口を出発。
駐車場は目の前だ。
13:56 地蔵峠駐車場に到着。
|
◎ 感想
2009年4月以来だが、まったく記憶なし。なので、積雪期を含めて初めてと言っていいかも。。。
スタートのやや腐り気味の雪で、踏み抜き地獄の心配が頭をよぎる。烏帽子岳を経て小梨平まではまったく問題なかったが、湯ノ丸山前後の斜面で、トレースをたどっていても何回か踏み抜いた。
遠景は黄砂と気温の上昇で霞み気味だったが、周辺の篭ノ登山、黒斑山、浅間山、根子岳、四阿山などが見られた。
風はそれほど強くなく、高めの気温とで、アウタージャケットも手袋もなしで寒くはなかった。山頂もすっかり春だった。