守屋山(積雪期)

守屋山 1,650.6m

 山行情報

山行日       2025年2月21日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県/南アルプス前衛 伊那山地

アクセス/出発地  車/守屋山登山口駐車場 立石コース登山口〜守屋山登山道入口

行程詳細      守屋山登山口駐車場(8:08-8:36)→ 立石口(8:51)→ 立石コース登山口(855-8:58)→ 立石(9:11)→
          岩見コース・尾根コース分岐(9:14)→ 百畳岩(9:26-9:30)→ 浅間の滝(9:40-9:50)→ 一休平(9:59)→
          守屋山前嶽山頂(10:01)→ 一休平(10:04-10:08)→ 立石コース・杖突峠コース分岐(10:18)→
          守屋山東峰山頂(10:23-10:30)→ 守屋山中嶽山頂(10:37)→ 守屋山山頂(10:45-11:15)→ 守屋山中嶽山頂(11:21)→
          守屋山東峰山頂(11:28-11:33)→ 立石コース・杖突峠コース分岐(11:36)→ 守屋山登山道入口(11:56)→
          赤井沢新道入口(12:08)→ 守屋山登山道入口(12:22)→ 守屋山登山口駐車場(12:23)

所要時間/距離   行動時間:2時間44分 休憩時間:1時間3分 合計:3時間47分/9.1km

服装/装備     アウタージャケット、インナージャケット、長袖アンダーシャツ、トレッキングタイツ、雪山パンツ、雪山登山靴、
          チェーンスパイク、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:08 守屋山登山口駐車場に到着(写真)。

上下2段あり広々としている。先着は5台で、その後2台ほど到着したが、まだまだ余裕だ。
横にある太陽光発電所のパワーコンディショナーの稼働音が煩い。

8:36 守屋山登山口駐車場を出発。

国道152号線杖立峠口から高遠方面へ南下する。思った以上に下りの傾斜があるので、逆周りにしないで正解だ。

1kmちょっとで高石口(写真)を右に入る。入口には道標があるので見逃すことはなさそうだ。
簡易舗装の林道をゆるやかに上って行く。

8:55 立石コース登山口に到着(写真)。小休止。

右カーブの直進方向に道標が立つ。

暑くてアウタージャケットを脱ぎ、グローブを薄手に換える。

8:58 立石コース登山口を出発。

尾根上の折り返しの途中に、登山道が地域の人達のボランティアで整備されている旨の標識(写真)がある。感謝。

山腹のトラバースに変わると、亀石(写真上)、陰石(写真中)を過ぎ、ほどなく立石(写真下)に着く。別名坊主岩で、お坊さんに見立てて家内安全や平和を祈ったそうだ。
ここからわずかで、小広い分岐に出る。

9:14 岩見コース・尾根コース分岐に到着(写真)。

2018年は尾根コースを歩いたので、今回は見どころの多そうな左の岩見コースに入る。


すぐに木が生えているように見える十文字岩(写真上)、隣り合って並ぶ夫婦岩(写真中)、そのすぐ下の親子岩(写真下)と見て進む。
岩場の小さな鉄梯子を越えると、沢ヘと降りかけた道はいきなり右の斜面を急登するようになる。

何度か小さく折り返すと、鬼ヶ城(写真)の大岩を見上げる場所に登り着く。昔、鬼神が住んでいたらしい。

さらに登り、尾根コースに上がったところで、少し戻り百畳岩に立ち寄る。

9:26 百畳岩に到着(写真)。小休止。

名前の百畳は大げさだが、大きな一枚岩で、真っ正面に仙丈ヶ岳が顔を見せる。

9:30 百畳岩を出発。

尾根をジグザグに登るはずが、いつの間にか沢ヘと降りる踏み跡に入ってしまった。下り気味になり間違いに気付き、すぐにリカバーしたので、3分ほどのロスで済んだ。

ところが次第にアイスバーンが出始め、足の置き場に苦慮しながら登ることになる。
やっとの思いで分岐で左の浅間の滝への道に入り、ゆるやかな下りからわずかで浅間の滝に着く。

9:40 浅間の滝に到着(写真上)。小休止。

わずかなツララが着いているだけで、ただの岩壁にしか見えない。2018年8月のときもそうだったが、水が流れることはあるのだろうか!?
滝の横に木花咲耶姫が祀られている(写真下)。
ここでチェーンスパイクを履く。

9:50 浅間の滝を出発。

来た道ではなく左に上がる道を登る。すぐに元の登山道に合流し、折り返して登る。
次第にアイスバーンが増え、チェーンスパイクを付けて正解だった。

登り切ると守屋山と前嶽の鞍部の一休平だが、休まず右の前嶽に向かう。
ひと登りで守屋山前嶽山頂(写真)に到着するが、狭い山頂で展望はなく早々に引き返す。

10:04 一休平に到着(写真)。小休止。

丸太の長いベンチが置かれている。
木立の向うに霧ヶ峰が見えている。

10:08 一休平を出発。

北西の尾根に取り付き、笹が頭を出す圧雪路(写真上)を折り返して登る。2/3あたりで息切坂と書かれた道標(写真下)がある。

そこから5分足らずで立石コースの道標を見て分岐(写真)に登り着く。右から杖突峠コースが合わさる。
ゆるやかに尾根をたどり、直下を短く急登して守屋山東峰山頂に飛び出す。

八ヶ岳
中央アルプス

10:23 守屋山東峰山頂に到着(写真上)。小休止。

余り広くない山頂には、山頂標識と方位盤がある。山頂標識には守屋山とだけ書かれ、東峰の表記はない。

方位盤に付けられた温度計は2度。暖かいはずだ。。。
360度の大パノラマが広がり、北から美ヶ原、霧ヶ峰、八ヶ岳(写真中)、南アルプス、中央アルプス(写真下)、北アルプス(雲が掛かり気味でスッキリしない)と、ほとんど遮るものがない。

10:30 守屋山東峰山頂を出発。

山頂直下に守屋神社奥宮が祀られている。
すぐ先で守屋神社コースを左に分け、やや急下降する。

鞍部から登り始めるとブナの巨木があり根元の洞に観音様が祀られている。登山の安全を願う橅難観音(写真)だそうだ
。


すぐに木に手作りの標識が付けられた中嶽(写真上)を越え、カモシカが良く居ると言うカモシカ岩、細石(ささめいし)と過ぎると、ほどなく守屋山頂上ラビットハウス(写真下)に出る。
目の前の山頂へはひと登りだ。

10:45 守屋山山頂に到着(写真右)。昼食。

東峰より広い山頂には、山頂標識や三角点、方位盤、多くのベンチがある。
一部東側の林が邪魔になるが、北から美ヶ原、霧ヶ峰、浅間山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス(雲が掛かり気味でスッキリしない)など、ほとんど360度の大パノラマ(写真下)が広がる。

風はほとんどなく、展望を楽しみながらノンビリと昼食を取る。

11:15 守屋山山頂を出発。

往路を戻る。

美ヶ原 八ヶ岳 南アルプス 中央アルプス

11:28 守屋山東峰山頂に到着。小休止。

下山に備えて一息入れながら、再び大パノラマを堪能する。

11:33 守屋山東峰山頂を出発。

立石コース・杖突峠コース分岐を左の至水呑場の道標方面に下る。ジグザグの急下降(写真上)ながら、良く締まった雪にチェーンスパイクのツメが良く効き歩きやすい。
すぐに傾斜はゆるみ、しばらくして林道終点を左に見送る。
木彫りの熊(写真下)の背中を見ると、水呑場山荘前から林道に飛び出す。

11:56 守屋山登山道入口に到着(写真)。

守屋山登山道入口と書かれた大きな道標が立っている。

右にわずかで左の赤井沢新道の木道(写真上)に入り、ガチガチのアイスバーン交じりの道をトラバース気味にたどる。ここでもチェーンスパイクの威力を実感する。
10分ほどで赤井沢新道入口(写真下)から林道に飛び出し、林道合流点の車止めを越える。


ふと左を見ると道標が見え、その方向に行くと、しっかりとした登山道が延びている。

すぐに思いがけず急下降(写真)が続くようになり、チェーンスパイクが威力を発揮する。

側溝(2018年と同じ場所)を越えると、ほどなく登山道入口の高い標識が見え、守屋山登山道入口(写真)に降り立つ。
駐車場はすぐ下に位置する。

ここは2018年のときより30mほど北東側になり、2018年に降りたルートはロープで閉鎖されている。

12:23 守屋山登山口駐車場に到着(写真)。


 感想

2018年8月に登っているが、雪山としても人気なので、ほぼ同じルートをたどってみることにした。

百畳岩まではほぼ雪はなく、無雪期とまったく同じ。その先から出てきたアイスバーンに四苦八苦しながら、何とか浅間の滝にたどり着き、チェーンスパイクを装着した。

一休平までは土とアイスのミックス、それ以後は完全な圧雪路で、駐車場まで外すことはなかった。

今回は見どころが多そうな岩見コースを選択。それまでの亀石、蔭石、立石に加えて十文字岩、夫婦岩、親子岩、鬼ヶ城などの奇岩(と言うほどでもないか!?)が見られた。
百畳岩からは南アルプスの仙丈ヶ岳が見られるので、少し戻ることになるがぜひ立ち寄りたい。
守屋山東峰と守屋山からの360度の大パノラマは、やはり見応えがある。この日は風がほとんどなく、昼食を取りながら、南・中央・北アルプス、八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳と日本の主だった山々を堪能した。

このルートは時計回りがお薦め。杖突峠から立石口はなかなかの下りなので、逆回りだと結構キツイと思う。