小楢山

小楢山 1,712.6m

 山行情報

山行日       2024年5月24日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  山梨県/奥秩父山塊

アクセス/出発地  車/小楢山登山者用駐車場 父恋し路入口〜母恋し路入口

行程詳細      小楢山登山者用駐車場(7:45-8:15)→ 父恋し路入口(9:00-9:05)→ 達磨岩分岐(9:16)→ 姫百合地蔵(9:31)→
          白雲の滝(9:35)→ 屏風岩(9:55)→ 羅漢岩(10:06)→ 大沢山(大沢ノ頭)山頂(10:13-10:23)→
          幕岩(10:26-10:54)→ タナネイリノ頭(棚根入ノ頭)山頂(11:06-11:10)→ 小楢峠(11:12)→ 一杯水(11:20)→
          小楢山山頂(11:27-12:27)→ 小楢峠(12:34)→ 雨乞い沢(13:02)→ 母恋し路入口(13:13-13:18)→
          父恋し路入口(13:23)→ 林道ショートカット入口(13:42)→ 小楢山登山者用駐車場(13:58)

所要時間/距離   行動時間:3時間51分 休憩時間:1時間52分  合計:5時間43分/11.7km

服装/装備     半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:45 小楢山登山者用駐車場に到着(写真)。

8〜10台位は停められそう。手前にも数台分の登山者専用駐車場がある。
予定より30分ほど早く着いたので、ちょっとノンビリする。

8:15 小楢山登山者用駐車場を出発。

横のゲート(写真)を抜けて、舗装路をゆるやかに登る。

何箇所か枝道を見送り、沢沿いになると、ほどなく父恋し路入口に着く。

9:00 父恋し路入口に到着(写真)。小休止。

一息入れる。


9:05 父恋し路入口を出発。

朽ちかけた階段を上がると登山道らしくなり、すぐに石仏を見送る。
地形図にはない林道を横切る(写真上)と、ほどなく石仏と達磨岩の標柱(写真下)に行き合う。
標柱に誘われて行ってみるが。。。100mほど行ったところでクズ岩で道が無くなり、見回してもそれらしき岩も見当たらず、諦めて引き返す。


やや傾斜が増し、風雨にさらされ原形を留めない姫百合地蔵(写真上)を見送る。
不明瞭な岩場を目印を頼りに通過し、現れた白雲の滝(写真下)の右横の岩場を上がる。すぐに2体の地蔵と石仏を見送り、さらに滝の横を登る。


沢沿いの露岩やゴロ石が目立つ登山道(写真上)を登り続け、岩場で左に折れ屏風岩(写真下)を通過する。

大沢山の山腹をたどり南に延びる尾根に乗ると、道標のすぐ手前に岩のトンネル(写真上)がありそれをくぐり尾根下をたどる。
羅漢岩(写真下)から短いながらかなりの急登をひと登りで、大沢山山頂に飛び出す。



10:13 大沢山(大沢ノ頭)山頂に到着。小休止。

狭い山頂に標柱(写真上)と三角点(写真下)がある。
潅木に囲まれ展望は余り良くないが、なんとか富士山と南アルプスの一部がみ見えている。

10:23 大沢山(大沢ノ頭)山頂を出発。

ゆるやかに下ると、すぐに樹間に幕岩が見え、標柱(写真)が立つ基部に降り立つ。

10:26 幕岩に到着。小休止。

岩の割れ目をクサリ(写真右上)を頼りに登る。
ストックを仕舞い忘れ邪魔になり、ちょっと苦労する。
幕岩の上(写真右中)はやや傾斜しているものの、広々として展望も抜群だ!!
一番高い場所(写真右下)からは、富士山を始め、
南アルプス(聖岳、赤石岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳など)、
八ヶ岳、
奥秩父山塊(瑞牆山、金峰山、朝日岳、国師ヶ岳、黒金山、乾徳山、唐松尾山、飛龍山など)、
大菩薩連嶺(大菩薩嶺、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山など)、
道志山塊(御正体山など)、
御坂山地(三ッ峠山など)など、360度の大パノラマが広がる(写真下)。

降りるときはもちろんストックを仕舞う。

10:54 幕岩を出発。

岩尾根の西側をたどり尾根に乗ると、ほどなくタナネイリノ頭山頂に着く。

富士山 南アルプス 八ヶ岳 金峰山、国師ヶ岳
小楢山 乾徳山、唐松尾山、飛龍山 大菩薩嶺、黒岳、大蔵高丸、三ッ峠山


11:06 タナネイリノ頭(棚根入ノ頭)山頂に到着(写真)。小休止。

標識には「棚根入ノ頭」とある。

山頂らしさはなく、展望もない。


11:10 タナネイリノ頭(棚根入ノ頭)山頂を出発。

ゆるやかな下りから鞍部の小楢峠(写真)に降り立ち、直進して小楢山の西側の山腹をゆるやかにたどる。

焼山峠からの道に行き合い(写真上)右に折れると、一杯水(写真下)がある。とても飲めそうにない。
小楢山の北西側の斜面を登り、ゆるむとほどなく小楢山山頂に出る。

11:27 小楢山山頂に到着。昼食。

広々とした草地で、山頂標識(写真右上)や由来の説明板、山頂標柱(写真右中)、三角点(写真右下)、東屋、展望盤がある。
南側が大きく開け、富士山を中心に、
大菩薩連嶺(大菩薩嶺、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山など)、
道志山塊(御正体山など)、
御坂山地(三ッ峠山、黒岳など)、
天子山地(毛無山など)、
南アルプス(布引山、笊ヶ岳、偃松尾山、生木割山、聖岳、赤石岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山など)を一望する(写真下)。

大菩薩連嶺、道志山塊、御坂山地 道志山塊、御坂山地、富士山 南アルプス 富士山



12:27 小楢山山頂を出発。

東屋の横から西側の尾根を下り、小楢峠(写真)に降り立つ。
左の母恋し路に入り、急斜面に折り返して付けられたゆるやかな登山道を下る。


父恋し路と同じように露岩やゴロ石、浮き石が交じる(写真)が、ゆるやかなため安心して下れる。

雨乞い沢の標柱を見てさらに10分ほど下り、母恋し路入口になる林道に降り立つ。


13:13 母恋し路入口に到着(写真)。小休止。

一息入れる。

13:18 母恋し路入口を出発。

すぐ先の分岐(写真上)を左に下る。直進は父恋し路で横切った林道になるようだ。
5分ほどで父恋し路入口を通過し、20分ほど下ったところで、右に逸れショートカット(写真下)する。しっかりした道が続いている。
ほどなく林道に戻り、ひたすら下って行く。

13:58 小楢山登山者用駐車場に到着(写真)。

車は1台増えていただけ。登山者の多さから、ほとんどは焼山峠からだったのだろう。


 感想

2007年7月に焼山峠から往復して以来の小楢山になる。そのときはガスり気味であまり景色を楽しめなかったので、今回はそのリベンジを兼ねた。同じルートでは面白くないので、反対側の小楢山登山者用駐車場からの往復とした。

父恋し路から大沢山、タナネイリノ頭、一杯水、小楢山、母恋し路とルートを設定したが、これが大正解。広々とした草地の小楢山で、富士山を見ながらノンビリとした昼食タイムを過ごせた。

小楢山も南側が大きく開け富士山を中心に文句のない展望が広がるが、一番は幕岩からだろう。
広々とした岩の一番高い場所に上がれば、遮るもののない360度の大パノラマが広がる。富士山はもちろん、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父山塊、大菩薩連嶺、道志山塊など見飽きることがない。また、若干傾斜しているものの、昼食を取るのには差し支えない。

父恋し路、母恋し路ともに露岩やゴロ石・浮き石が目立つが、前者は加えて岩場と急な登山道で足元がやや不安定。一方、後者は急斜面ながらジグザグに折り返すため、登山道自体はゆるやかで歩きやすい。前者を登り、後者を下りにしてこれまた正解だった。