火剣山、諏訪原城跡

火剣山 282.6m 諏訪原城跡

 山行情報

山行日       2023年4月3日(月) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/東海

アクセス/出発地  車/諏訪原城ビジターセンター駐車場から周回

行程詳細      諏訪原城ビジターセンター駐車場(8:40-8:57)→ 菊川の里会館(9:17)→ 小夜の中山(久延寺)(9:41-10:00)→
          登山道入口(10:15)→ P282.5三角点(10:25-10:30)→ 火剣山山頂(10:34-10:40)→
          東屋(10:42-11:42)→ 展望台(11:45-11:50)→ 遠江三十三観音霊場 第二十五番札所(12:15)→
          神谷城保育園(12:29)→ 諏訪原城跡入口(12:50)→ 本曲輪(13:04)→ 諏訪原城ビジターセンター駐車場(13:15)

所要時間/距離   行動時間:2時間43分 休憩時間:1時間35分 合計:4時間18分/10.5km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:40 諏訪原城ビジターセンター駐車場に到着(写真)。

あまり広くなく8台ほどだろうか。ここがいっぱいの場合は、東へ130mほどのところに諏訪原城第二駐車場がある。
トイレと自販機あり。

8:57 諏訪原城ビジターセンター駐車場を出発。

駐車場を出てすぐ右の県道234号線との交差点(写真上)を渡り、菊川坂石畳に入る。茶畑の向こうに、山腹に「茶」の文字が鮮やかな粟ヶ岳が見える(写真下)。


車道を横切り江戸時代後期の石畳(写真)を下ると、ほどなく旧東海道と合流する。
5分ほど集落の中を進むと、「菊川の里会館」の看板が見えてくる。

9:17 菊川の里会館に到着。

入口の駐車場に2つの歌碑とトイレがあり(写真)、奥に菊川の里会館がある。

すぐ先の小さな橋の袂の四郡の辻(写真)から左の2車線道路に出ると、小夜の中山への登り口がある。現在は通行止めになっているため、案内板に従って130mほど南下し菊川神社の道に入る。



急な登りを交え、南側の谷を越えて広がる茶畑(写真)を眺めながら、ひたすら登って行く。これが結構長くて、この日の季節外れの暑さとともになかなかキツイ。

9:41 小夜の中山(久延寺)に到着。小休止。

左は接待茶屋跡の標柱(写真右上)がある開けた場所で、右に久延寺(写真右下)がある。
ここでの見どころは久延寺だろう。
境内に入ると、正面に本堂、左手に鐘楼や聖徳太子堂、五体の石仏、右手に掛川市指定保存樹木のスダジイ、夜泣石などがあり、なかなか見応えがある(写真下)。また、右裏手にはちょっとした広場があり、シャガと桜が満開だった。

本堂 鐘楼 掛川市指定保存樹木スダジイ 夜泣石



10:00 小夜の中山(久延寺)を出発。

公衆トイレの先の小夜の中山公園の入口を左に入り、ゆるやかに登るとNTTの無線中継塔が見え、わずかで東屋(写真)に出る。
奥に何やらモニュメントのようなものが立っている。何だろう?

八高山、高山、高根山、千葉山

展望は良くないのでそのまま直進し、茶畑の中を進む。一転なかなか展望が良く、経塚山から神尾山、高山、菩提山、高根山、千葉山などを一望する(写真)。


ほどなく車道に出て200mほど進み、ゆるやかな右カーブの始まりで左の脇道に入る(写真上)。入口に道標があるので、ここを登山口にする。
未舗装路を進み、道標の立つ左カーブで尾根に取り付く(写真下)。登山道らしいおだやかな尾根道をたどる。
分岐で巻き道を右に見送り尾根に乗るが、すぐに休憩場の先で合わさる。

尾根を右に外しP282.5を巻き、尾根に戻る直前で左に上がる。ピンクテープが幾つも巻かれているので見逃すことはないだろう(写真)。

尾根伝いにわずかでピークに立つ。

10:25 P282.5三角点に到着(写真)。小休止。

狭く展望もない。

10:30 P282.5三角点を出発。

登山道に戻り、分岐で展望台への道を右に見送る。すぐにピークを右に巻くようにして上がり、ポンと火剣山山頂に飛び出す。

10:34 火剣山山頂に到着。小休止。

火剱坊大権現を祀るお堂が山頂の大部分を占め(写真上)、わずかに空いたスペースに山頂標識(写真下)がある。残念ながら展望はまったくない。

10:40 火剣山山頂を出発。

参道の急な石段(写真)を降りると、左手が大きく開ける。

牧の原台地


10:42 東屋に到着(写真上)。昼食。

降り口にも火剱坊大権現を祀るお堂、広場の奥に東屋、そのすぐ先には索道がある。一角から牧の原台地(写真下)を一望する。

11:42 東屋を出発。

鳥居をくぐるとすぐに四つ辻(写真)に出る。右には三角点と火剣山山頂の間からの巻き道(道標は「小夜の中山」となっている)、左は下山道になっている。ここは直進して展望台へ行ってみる。


富士山

土留めの階段をひと登りで展望の良い小ピークに立つ。双子山から竜爪山、富士山(写真)、飯間山、高草山、八幡山、花沢山などを一望する。
さらにゆるやかに下ると、ほどなく展望台に出る。

11:45 展望台に到着(写真)。小休止。

富士山や牧の原台地を一望できるが、残念ながら富士山は春霞でうっすらとしか見えない。
周りはツツジや山桜が満開だ。

富士山を見るには手前のピークの方が良い。

11:50 展望台を出発。

四つ辻まで戻り右に下る。分岐でキャンプ場への道を右に見送ると、東屋に繋がる索道に行き合う。細い尾根道(写真)をゆるやかに下り、茶畑前の丁字路を左折し、ほどなく車道に合流する。

菊川市と島田市の境界を越え、遠江三十三観音霊場第二十五番札所(写真)の先で茶畑の中をショートカットする。

一面の茶畑の中を進み、菊川を越えると2車線道路に行き当たり右折する。

東海道本線の高架を2箇所越えた先の神谷城保育園の前で左に上がり脇道に入る(写真)。
しばらく道なりに進み、正面が茶畑の右直角カーブを直進する。すぐに十字路を左折し、道なりに進む。

前方に橋桁のような構造物(写真)が見えるあたりは、地形図では丁字路になっているが、実際は道なりの右カーブで左へ道が分岐している。草に隠れるように道標がある。
構造物をくぐり、しばらくすると見覚えのある巨大なタンクの前の県道234号線に出る。
朝渡った交差点が前方に見え始めるあたりで茶畑の間を右に入り、旧東海道を横切る。

12:50 諏訪原城跡入口に到着(写真)。

ここを入り諏訪原城跡を逆回りする。すぐに外堀に行き当たる。順路としては左の諏訪神社になっていて行きかけたが、思い直し右の二の曲輪南馬出に向かう。


外堀沿いを二の曲輪南馬出(写真上)から二の曲輪東馬出(写真下)進み、広々とした草地の二の曲輪に出る。

内堀に降りてカンカン井戸(写真上)、土塁を上がりこれまた広々とした草地の本曲輪(写真下)を周回するようにたどる。

内堀、外堀と越え(写真上)右に進むと、ほどなく二の曲輪北馬出(写真下)に着く。
柵に囲まれた展望台のようで富士山が見られる。
残念ながら春霞でますますぼんやりとしか見えない。


堀切り沿いを南下し、諏訪原城跡の標柱(写真)を見て、大手北外堀、大手曲輪、大手南外堀を経て駐車場に戻る。


13:15 諏訪原城ビジターセンター駐車場に到着(写真)。


 感想

火剣山登山と言うよりも、おおむね史跡巡りがメインになってしまうが、見どころは多い。お勧めは、掛川市指定保存樹木スダジイなどがある久延寺や富士山も見られる展望台、グルッと周回しながらさまざまの史跡を見られる諏訪原城跡だ。
今回は
諏訪原城跡は急ぎ足で見てまわったが、時間を掛けてゆっくりとまわりたいものだ。
登山道と呼べるのは火剣山前後だけで、しかもしっかりした道なので、登山靴である必要はない。スニーカーでも大丈夫だろう。
ルート上にはあまり道標がないので、事前にしっかりと調べ、地図を携行したほうがいいだろう。特に火剣山山頂以後はほぼ道標がない。