五丁坂頭山、大ハカ山、門桁山、ニゴリ沢山、テタア山、扇平山

五丁坂頭山 1,368.9m 大ハカ山 1,377m 門桁山 1,375m ニゴリ沢山 1,071m テタア山 1,291m 扇平山 1,173m

 山行情報

山行日       2023年4月28日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  静岡県/東海

アクセス/出発地  車/家老平駐車場から周回

行程詳細      家老平駐車場(8:40-9:00)→ 野鳥の森ヤマガラの門(9:39)→ 五丁坂頭山山頂(9:58-10:10)→
          大ハカ山山頂(10:27-10:35)→ 門桁山山頂(11:00-11:07)→ 麻布山登山口(11:21-11:25)→
          休憩所(11:33-12:13)→ ニゴリ沢山入口(12:26)→ ニゴリ沢山山頂標識(12:45)→
          ニゴリ沢山山頂(13:19-13:24)→ ニゴリ沢山入口(14:19)→ テタア山入口(14:39)→
          テタア山山頂(15:06-15:10)→ P1312分岐(15:35)→ 扇平山山頂(15:47)→ 家老平駐車場(15:59)

所要時間/距離   行動時間:5時間39分 休憩時間:1時間20分 合計:6時間59分/15km

服装/装備     半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

8:40 家老平駐車場に到着(写真)。

大きく開けた場所で、東側に大きく立派な「カモシカと森の体験館」が建つ。残念ながら現在は使われていないので、トイレなども使用できない。

9:00 家老平駐車場を出発。

すぐ先の常光寺山登山道入口(写真)を入る。


芽生えたばかりの新緑の中をたどり(写真)、なだらかなP1144を越えて行く。
左に貯水槽(?)を見て右に見える林道に降りる。ここも常光寺山登山道入口になっている。
さらにP1173のすぐ下あたりにもある常光寺山登山道入口を過ぎて、ひたすら林道をたどる。

最初に降りたところから30分足らずで野鳥の森のヤマガラの門が見えてくる。

9:39 野鳥の森ヤマガラの門に到着(写真上)。

尾根をゆるやかにたどるが、案内板を過ぎると土留めの急階段が断続する(写真中)。
山頂の西側一角に登り着き、やや開けた場所に出る(写真下)。境界杭があり山頂と間違えそうだが、実際には50mほど先の林の中になる。

9:58 五丁坂頭山山頂に到着(写真上)。小休止。

木に2つの山頂標識(写真中)が付けられ、根元に三角点(写真下)がある。
完全に林の中で、展望はまったくない。

10:10 五丁坂頭山山頂を出発。

北に延びるおだやかな尾根から西側が切れ落ちた痩せ尾根(写真上)とたどり、鞍部からゆるやかに登ると巨木の倒木(写真下)に行く手を遮られ右に回り込む。
原始の森の標識を見ると、ほどなく大ハカ山山頂に着く。


10:27 大ハカ山山頂に到着(写真)。小休止。

やや開けているものの、潅木に囲まれ展望はない。

10:35 大ハカ山山頂を出発。

やや急な下りから左下に林道が見える断崖沿い(写真上)をたどり、尾根のやや左から回り込むように門桁山の西側のピーク(写真中)に登り着く。

東に尾根をたどり直下で左に回り込むが、ピンクテープで右斜面(写真下)に取り付き、わずかで門桁山山頂に出る。


11:00 門桁山山頂に到着(写真)。小休止。

やはり潅木に囲まれ展望はない。

11:07 門桁山山頂を出発。

境界杭を目印に北東の斜面を急下降する(写真上)。
鞍部で左に寄ると、後方から土留めの階段が降りてきている。こっちが正式な登山道だったのか?
進行方向の尾根を巻く登山道(写真下)に入ると、すぐに左下に天竜スーパー林道が見え麻布山登山口に降り立つ。

11:21 麻布山登山口に到着(写真)。小休止。

ここは2008年に麻布山に登ったときに来ているので、何となく見覚えがある。

11:25 麻布山登山口を出発。

林道を8分ほどで路肩が大きく開けた場所に着く。

恵那山、観音山、熊伏山
南駒ヶ岳、空木岳

11:33 休憩所に到着(写真上)。昼食。

東屋やベンチがある。広々として展望も陽当たりも良いので、急遽ここで昼食を取ることにした。
北側が大きく開け、恵那山や南アルプス深南部の観音山、熊伏山(写真中)、中央アルプスの越百山、南駒ヶ岳、赤梛岳、空木岳(写真下)などを一望する。

12:13 休憩所を出発。

林道を13分ほどで路肩が開けベンチのある場所に着く(写真)。
ここがニゴリ沢山入口になるが、水窪町有林(ニゴリサワ)の看板があるだけで道標はない。


北側の尾根に入り短く急下降し、尾根を巻くような右斜面の道に入る(写真)。
ここは右が完全に切れ落ちた急斜面に付いた、人1人がやっと通れる程度の心許ない道だ。

尾根上に戻るのも束の間、グリーンロープの付いた折返しから鞍部に降り立つ。
途中疎らに咲くイワカガミ(写真上)を見ながら急登し、ニゴリ沢山の山頂標識があるP1258に立つ(写真下)。なぜここがニゴリ沢山山頂ではないのだろうか?


この先踏み跡が不明瞭だったり、滑りやすいザレ気味の痩せ尾根(写真)だったり、足元がかなり不安定で気の抜けない下りが続く。

ところどころ見られるシロヤシオ(写真)は満開だが、赤ヤシオは花が萎れかけ終盤のようだ。

P1071手前の弧を描くように下る場所は、踏み跡がほとんど判別できず、GPSと睨めっこで方向を定め鞍部に降り立つ(写真)。
鞍部からは尾根をたどるだけ。

13:19 ニゴリ沢山山頂に到着。小休止。

ピンクテープだけで、GPSで山頂を確定する。迂闊にも写真を撮り忘れる。


13:24 ニゴリ沢山山頂を出発。

下りでは苦労した場所だが、登りでは意外と道筋が分りやすく(写真)、下りでは見えていなかったピンクテープも見つけ、スンナリと通過することができた。

ニゴリ沢山入口から20分ほどでテタア山入口(写真上に着く。ピンクテープが付いている尾根はかなりヤバそうなので、右斜面の踏み跡っぽいところをたどる(写真下)。しかし、これが大間違い。ときどき道っぽい跡はあるものの、何とか滑落しないよう急斜面の歩けそうな場所を選んで進むのがやっとになる。しかも、尾根からはどんどん離れてしまう。


途中で左上にピンクテープ(写真)が見えたので、ここを上がることにした。と言ってもなかなかの急登に、木に掴まりながら身体を引き上げて登る。
何とか尾根上の登山道に復帰し、ほどなく山頂に着くことができたが、おそらく尾根道より倍以上の時間がかかったのではないだろうか。。。

15:06 テタア山山頂に到着(写真)。小休止。

山頂標識があるものの、山頂らしさはない。

15:10 テタア山山頂を出発。

鞍部からモノレール(写真)に沿って登るが、途中の激急登は折返さざるをえないほどだ。

何とかP1312付近で常光寺山登山道に合流し(写真)、南に延びる尾根を急下降する。


ゆるんだ頃扇平山山頂(P1173)(写真)を越え、朝林道に降りた分岐を過ぎれば、ほどなく常光寺山登山道入口に着く。 

15:59 家老平駐車場に到着(写真)。


 感想

山頂標識以外の道標はかなり少ないが、ピンクテープなどの目印がある。
ニゴリ沢山へのルートはザレた場所が多いので、特に下りではスリップに注意!!また、踏み跡や目印はそれなりにあるが、P1071手前の弧を描くように鞍部に降りるところは、ほぼ踏み跡が見つからないため、GPSで確認しながら下った。逆に帰路に登るときの方がルート取りしやすかった。
テタア山へは取り付きの尾根がかなりヤバそうだが、素直に尾根をたどったほうが良い。一見右斜面に踏み跡が続いているようだが、入ってはダメ!!

久々に最後はグダグダ・ヨレヨレになってしまった。林道歩きが長く、稜線上もそれほどのアップダウンがないにもかかわらずだ。
敢えて言えば、五丁坂頭山の急登、ニゴリ沢山の足場の悪いルート、テタア山への不用意なルート取り、最後の分岐への激急登などで足を使ったことくらい。ただ、この程度でってのが正直なところだ。
展望は門桁山北側の林道の休憩所だけ。すべてのピークは林に囲まれ展望はまったくない。昼食を取る場所としてもこの休憩所がお勧めだ。
アカヤシオまたはシロヤシオを期待したが、アカヤシオは最終盤、シロヤシオは最盛期ながら、見られたのはニゴリ沢山へのルート上だけだった。