登谷山、高登谷山南峰、大双里、石ッコツ、夕日アタリ
2022.01.11
登谷山 1,846m 高登谷山南峰 1,862m 大双里 2,102.4m 石ッコツ 1,640m 夕日アタリ 1,592.4m
◎ 山行情報
山行日 2021年11月13日(土) 快晴
山頂所在地/山域 長野県/甲信越
アクセス/出発地 車/長野県 別荘地内駐車場 高登谷山登山口〜信州峠
行程詳細 別荘地内駐車場(6:45-7:05)→ 高登谷山登山口(7:13)→ 高登谷山山頂(7:52-8:05)→
高登谷山南峰山頂(8:16-8:24)→ 送電線鉄塔(9:53-9:56)→ 大双里山頂(10:49-10:52)→ 松ネッコ山頂(11:01)→
萱ダワ(12:31-12:45)→ フシノソリ(13:02)→ P1657.7三角点(13:13)→ 高登谷湖分岐(13:26)→
P1605(13:42)→ 石ッコツ(14:01-14:04)→ 夕日アタリ(14:30-14:36)→ 信州峠(14:50-14:56)→
別荘地内駐車場(15:43)
所要時間/距離 行動時間:7時間40分 休憩時間:58分 合計:8時間38分/18.2km
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:45 別荘地内駐車場に到着(写真)。
路肩が広くなった場所で、正式に駐車場かどうかは不明。ヤマレコが駐車場としている野外ステージ前は、ちょっとだけ遠いのでこっちに駐車。 ノンビリおにぎりとサンドイッチで朝食。
7:05 別荘地内駐車場を出発。
すぐ先の4号支線に入り、別荘地内をゆるやかに登る。
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7:13 高登谷山登山口に到着(写真)。
枯れ葉に隠されているのか、登山道は見えない。道標の矢印通り尾根を急登し、林道を横切る。
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なおも急登は続き、標高1600mあたりの岩場(写真上)を過ぎると、露岩が目立つようになり、ロープ場(写真下)も出てくる。 標高1770mあたりで西に延びる尾根に乗り換え、ややゆるんだ尾根をたどり高登谷山山頂に登り着く。
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富士山 |
7:52 高登谷山山頂に到着(写真右上)。小休止。
南北に広く、山頂標識と三角点がある。 西側が大きく開け、南アルプスから中央アルプス、八ヶ岳と大パノラマが広がる(写真下)。少し南側に行くと、金峰山や瑞牆山(写真下)、富士山(写真右下)が見られる。
8:07 高登谷山山頂を出発。
山頂南端を下り、鞍部からゆるやかな登りが続いて、直下を短く急登する。
高登谷山山頂からのパノラマ |
金峰山、瑞牆山、富士山 |
南アルプス |
中央アルプス |
八ヶ岳 |
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浅間山、天狗山、御座山 |
8:16 高登谷山南峰山頂に到着(写真上)。小休止。
こんもりとして狭い。南西に天狗岩経由の登山道が延びる。 高登谷山ほどではないが展望は良い。ちょっと木立が煩いが金峰山から瑞牆山、富士山、南アルプス、北側の木立の合間に浅間山、天狗山、御座山(写真下)などが見えている。
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8:24 高登谷山南峰山頂を出発。
南東の尾根に入り大双里ヘ向かうが、いきなり行き手を塞ぐ倒木(写真上)を2本続けてくぐり、急な尾根を下る。10分ほどで、出てくる有刺鉄線に沿って下る(写真下)。
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鞍部からゆるやかに登り返し、大きな岩を右に回り込み尾根に乗り返すが、5mほどの崖状のコブ(写真)に行き当たる。 尾根に上がるのは簡単そうだが、その先が見えず左へ巻くか、強引に突破するか迷う。 尾根を進めば大双里岩(P1986)へ行けそうだが、その先がまったく不明なので、諦めて予定通り左へ巻くことにした。
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最初はなるべく尾根下をたどろうとしたが、次第に苔生した斜面の傾斜が急になり、倒木や岩場(写真)で遅々として進めず、さらにシャクナゲなどの潅木が立はだかるようになる。このままでは二進も三進も行かなくなりそうなので、適当なところで高登谷沢へ降りることにした。最初からそうすれば良かったのかも知れない。
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10分ほどで大双里岩へ詰め上げる沢を越えると、ほどなく標高1800mあたりで高登谷沢に降り立つ(写真)。
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しばらくはピンクテープを拾いながら沢沿いをたどる(写真上)。これは登山道ではなく、送電線の巡視路のようだ。 途中から階段(写真下)を交えて沢を詰め、送電線の鉄塔に登り着く。
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9:53 送電線鉄塔に到着(写真)。小休止。
少し木が煩いが南西側に仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が見えている。北東には岩峰が聳え、どうやら大双里岩はその向こうのようだ。尾根をたどらなくて正解だったようだ。
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9:56 送電線鉄塔を出発。
Uターン気味に北東側に付けられたピンクテープを拾いながら進む(写真)。
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そのピンクテープに引っ張られ、取り付く予定の尾根(写真)を過ぎてしまった。送電線の巡視路だとすると、沢を回り込んでP1942あたりへ延びているのだろうか?
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50mほど戻り、適当に尾根に取り付く。ピンクテープはおろか目印のようなものもなく、完全にルートファインドで登って行く(写真)。
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20分ほど尾根をたどり、行き当たった岩場(写真)を右に巻く。
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さらに岩を巻きそうなところで、その先の斜面が切れ落ち気味だったため、強引に稜線に上がる(写真上)。稜線上の岩場(写真下)を越えようとしたが、切れ落ちて進めず断念する。
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結局は元の斜面まで降り、先の切れ落ちた斜面(写真上)を木や岩に掴まりながら進み、なんとか岩場の先の稜線に出た(写真下)。 大双里との鞍部で、ゆるやかにひと登りで大双里山頂に着く。
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10:49 大双里山頂に到着(写真)。小休止。
樹林帯に囲まれた狭い山頂には、かなり古びた三角点があるだけ。
10:52 大双里山頂を出発。
ゆるやかに稜線をたどり、10分ほどで分岐に着く。
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11:01 松ネッコ山頂に到着(写真)。
ピークっぽくなく、久々の道標が立つ。やはり山頂標識はない。
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道標の指示す高登谷湖方面へはGPSで方向を確認して、適当に潅木帯に入る。すぐにピンクテープとともに薄い踏み跡に乗る(写真)。
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倒木で途切れがちな踏み跡を何とか追ううちに、崩壊気味の沢上部を横切る(写真)。 標高2040mあたりからズレ始め、いつの間にか稜線から南に50〜60mほど離れていた。踏み跡を追って来たので間違っていないはずなのだが。。。
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急斜面に張り出した岩場(写真)をシャクナゲと格闘しながら回り込み、強引に稜線に上がる。
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シャクナゲの群生の中を、ピンクテープを拾いながら薄い踏み跡をたどり(写真)、P1015のすぐ南を通過する。 その後は踏み跡がほとんどない広い稜線を、なんとか方向を修正しながら萱ダワに降り立つ。
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12:31 萱ダワに到着(写真)。昼食。
おにぎり2個と水で昼食を取る。 ここで1時30分を過ぎていたら、高登谷湖分岐で下山しようと思っていたが、1時間早かったので予定通り回ることにした。
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12:45 萱ダワを出発。
なだらかな尾根をピンクテープに導かれ(写真)、ひと登りでP1725を越える。 冬枯れの林の中、気持ちの良い笹原のなだらかな稜線が続く。萱ダワまでが嘘のように快適だ。
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何もないフシノソリ山頂(写真)で北に延びる尾根を下り、木で作られたXを左に下る。
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なだらかな笹尾根が続き、P1657.7三角点(写真)を越える。
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しばらくして前方が大きく開けた場所(写真)に出た。植林地だろうか。 ひと登りでピークに上がると、午前中に立った高登谷山を一望する。
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13:26 高登谷湖分岐に到着(写真)。
道標などのない広い鞍部で、場所の特定が難しい。
おそらく写真のあたりだと思われる。
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作業道をたどるが、予定ルートから外れて行くため、50mほど戻り適当に尾根に取り付く(写真)。膝丈ほどの笹原を登る。
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10分ほどでP1605上(写真)で北に向きを変え、フェンス沿いから笹原をゆるやかに登って行く。右に高登谷山や大双里岩、大双里、松ネッコなどを一望する。
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石ッコツの基部に行き当たり(写真上)左へ回り込む。 50mほど進んで、登れそうな斜面(写真下)を選んで稜線に上がり、右へ引き返すように稜線をたどる。
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14:01 石ッコツに到着(写真)。小休止。
山頂標識はない。石碑だろうか?でも消えたのか何も書かれていない。
14:04 石ッコツを出発。
露岩の目立つ尾根を薄い踏み跡をたどりながら下る。鞍部から倒木を避けながら登り、小ピークを越える。次の鞍部から尾根に上がり切ったところで右に折れ、藪気味の尾根をたどれば夕日アタリに着く。
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14:30 夕日アタリに到着(写真上)。小休止。
三角点が目立つが、隠れるように手作りの山頂標識(写真下)が木に付けられている。
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14:36 夕日アタリを出発。
尾根を戻り、南西の尾根を下る。 標高1500mあたりで西に向きを変え、広々とした笹原(写真)をたどれば、ほどなく信州峠に降り立つ。
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14:50 信州峠に到着(写真)。小休止。
4kmあまりのロードに備え、登山靴からジョグシューズに履き替える。
14:56 信州峠を出発。
県道106号線をひたすら下る。一面畑の中の道をたどり、最後は別荘地への車道をゆるやかに登る。この最後のゆるやかな登りがかなり堪えた。
15:43 別荘地内駐車場に到着
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◎ 感想
距離は長いけど、登山道のないバリエーションルートだけど、所詮は低山だから・・・との安易な考えは見事に打ち砕かれてしまった。
高登谷山南峰から信州峠は登山道はおろか、踏み跡もほとんどない。
特に高登谷山南峰から萱ダワは安易に入ってはいけないルートでした。登山道も踏み跡も皆無、シャクナゲなどの潅木との格闘、何度も何度も立はだかる大岩や断崖の迂回などで、どんどん体力を消耗する。また、せっかく乗った踏み跡を見失いやすい。
私的に一番の難所は高登谷沢へ降りるところ。最初は何とか稜線近くを巻こうとしたが、これが大失敗。苔生した急斜面に倒木と岩場が立はだかり、結局は上記山行記録のログに従って沢に降りる羽目に。。。最初からそうしろって話なのだ???。
ここ以外は迂回するにしても、稜線を意識しながら歩けば、致命的なルートミスにはならないだろう。
萱ダワから先は踏み跡が不明瞭な場所があるものの、これまでとは大違いで、遮る潅木などはなく歩きやすい。雲泥の差だ!!
雲一つない晴天に高登谷山と南峰からの大パノラマは見応えがあった。
金峰山、瑞墻山、富士山、茅ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳といつまでも見ていたいほどだった。