ニュウ、稲子岳
2021.09.09
ニュウ 2,352.2m 稲子岳 2,2380m
◎ 山行情報
山行日 2021年9月7日(火) 晴れ
山頂所在地/山域 長野県/八ヶ岳
アクセス/出発地 車/ミドリ池入口駐車場から周回
行程詳細 ミドリ池入口駐車場(6:55-7:15)→ 白樺尾根・石楠花尾根・白駒池分岐(8:50-8:55)→ 稲子湯分岐(9:14)→
ニュウ山頂(9:25-9:40)→ 稲子岳山頂(10:33-10:40)→ 稲子岳ガレ場(10:42-11:22)→ 中山峠分岐(11:52)→
中山峠・本沢温泉分岐(12:18)→ ミドリ池(12:23)→ こまどり沢(12:41)→ 林道出合(13:02)→
ミドリ池入口駐車場(13:14)
所要時間/距離 行動時間:4時間52分 休憩時間:1時間7分 合計:5時間59分/11.9km
服装/装備 半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:55 ミドリ池入口駐車場に到着(写真)。
7時前に到着して先着は7台。あと3,4台は大丈夫だろう。 この時間だと空きがあるか心配だったが、平日はこんなもの???
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7:15 ミドリ池入口駐車場を出発。
てっきり林道の先に分岐があると思っていたが、石垣の上からしゃくなげ尾根に取り付く(写真)。
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ジグザグの急登から15分足らずで主尾根上の林道に飛び出し、右へわずかで再び登山道に入る(写真)。
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飛び出した滑りやすい木の根(写真上)を踏み越えながら、しゃくなげの群生地(写真下)をゆるやかに登る。
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途中で沢状の窪地を越え、やや荒れ気味ながら丸太橋や規制ロープ、ピンクテープなどの整備された登山道(写真)をたどる。
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登山道の両側にビッシリと付いた苔(写真)が八ヶ岳らしさを醸し出す。 水溜りや泥濘を過ぎると、ほどなく樹林帯の中の分岐に出る。
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8:50 白樺尾根・石楠花尾根・白駒池分岐に到着(写真)。小休止。
一息入れる。
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8:55 白樺尾根・石楠花尾根・白駒池分岐を出発。
ゆるやかな露岩の登山道(写真上)をたどり、広々とした尾根をゆるやかに登り、2箇所目の稲子湯分岐(写真下)に着く。 やや傾斜が増した斜面を露岩と根っ子を踏みながら登る。
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9:22 稜線分岐に到着(写真上)。
右に見覚えのある道標が立っている。 左に折れニュウ山頂(写真上)を見ながら岩場を上り、直下で左に回り込む。
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9:25 ニュウ山頂に到着(写真右)。小休止。
岩峰で三角点の上に手作りの山頂標識が置かれている。 遮るもののない360度の大パノラマ(写真下)が広がる。 北から頸城山塊や浅間連峰、奥秩父山塊、八ヶ岳連峰、北アルプスそして富士山と、文句なしの展望だ。
頸城山塊:高妻山、新潟焼岳、火打山、妙高山など。 浅間連峰:四阿山、篭ノ登山、黒斑山、浅間山など。 奥秩父山塊:御座山、小川山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山など。 八ヶ岳連峰:硫黄岳、天狗岳、中山、丸山、茶臼山、縞枯山、北横岳など。
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9:40 ニュウ山頂を出発。
分岐まで下り中山方面に向かう。途中で稲子岳への道に入るはずが、見つからず10分ほど右往左往する。 鞍部の道標の先で登山道左の少し盛り上がった場所にテープが付けられた3本の木があり(写真上)、左2本の間が降り口(写真下)になる。もちろん道標などはないが、ここ以外は断崖状になっていて、降りる場所を間違えることもないだろう。
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降りて行くと、右下の稲子岳からの稜線上に明確な踏み跡が見えた。鞍部まで降り、Uターン気味に右に折れ稜線に乗る(写真)。
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次第に踏み跡は薄くなり、倒木も相まってますます不明瞭(写真)になる。めったにない目印のテープが心強い。 とうとう山頂手前であらぬ方向に行ってしまい戻る羽目になる。すぐに気付いたため時間的ロスはほとんどなかった。
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10:33 稲子岳山頂に到着(写真)。小休止。
頭の白い杭ある場所で一息入れる。ほとんど山頂辺りと思われるが、見回してもそれらしいものがない。念入りに探したが、見つけられなかった?。
手作りの山頂標識があるはずなのだが。。。
10:40 稲子岳山頂を出発。
潅木帯を抜けると、突然ガレ場に飛び出す。
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10:42 稲子岳ガレ場に到着(写真上)。昼食。
なぜか飛び出したところに手作りの山頂標識(写真中)がある。そして、傍らにはコゴメグサ(写真下)が咲いている。 ザレ場の先端で昼食を取るが、羽虫が煩い。残念ながらガスで展望はまったくない。
写真上は先端から振り返って見ている。
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11:22 稲子岳ガレ場を出発。
断崖沿いに樹林帯をたどると、再びガレ場に出る。張り巡らされた電気柵沿い(写真上)にたどり、その後規制ロープ沿い(写真下)の下りから樹林帯に入り短く急下降する。 ゆるやかな下りからゴロ岩帯を過ぎると、ほどなく中山峠からの登山道と合流する。
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11:52 中山峠分岐に到着(写真上)。
樹林帯をひたすら下ると沢状の砂礫帯が続き、中山峠・本沢温泉分岐(写真下)に着く。 さらに平坦な道をたどるとわずかで、ミドリ池の畔に出る。
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12:23 ミドリ池に到着(写真)。
反対の岸辺にしらびそ小屋がある。
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このまま平坦で歩きやすい登山道が続くと思いきや、直進方向に通行止めのロープが張られた分岐(写真)で右に道を取ると、石がゴロゴロした下りに変わる。
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12:41 こまどり沢に到着(写真)。
直進方向の沢沿いの道は通行止めになっている。
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ゆるやかな下りから左に曲がると、ほどなく林道に降り立つ(写真上)。 すぐに登山道に入り(写真下)、しばらくして再び林道に出るが、すぐに登山道に入り直し、三度林道に降り橋を渡れば、林道ゲートに着く。
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13:14 ミドリ池入口駐車場に到着(写真)。
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◎ 感想
八ヶ岳で未踏の稲子岳。正式な登山道はないようだが、幾つも上がっている山行記録を参考に、ミドリ池入口から周回することにした。
一番心配だった駐車場は7時前の到着で、8番目。まだ3、4台は停められそう。
全体に急登はほとんどないため、足に優しいコースだ。っが、荒れ気味だったり、不明瞭だったり、木の根・露岩が滑りやすかったり、水溜りや泥濘があったりと、かなり気を使う。また、稲子岳前後は道標はおろか、目印もほとんどない。踏み跡も不明な場所が何箇所もあり、GPS必携!!ニュウ側の取り付きを探して10分ほど行ったり来たりも。。。??。
ニュウから稲子岳へは山頂直下で倒木や登山道が不明瞭だったり、道標はおろか目印もほとんどなくルートを外れる場面も。。。しかも、山頂標識を見つけられないという、大ボケをかましてしまった。
白樺尾根・石楠花尾根・白駒池分岐手前と本沢温泉分岐手前で何箇所か水溜りや泥濘がある。
全体に路面が湿ったり濡れた状態なので、特に露岩や根っ子が滑りやすい。
稲子岳ではガスで展望はなかったが、ニュウでは富士山を初め北アルプスから北横岳、硫黄岳、天狗岳、御座山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山、四阿山、篭ノ登山、黒斑山、浅間山、頸城山塊など360度の大パノラマを堪能。