本白根山(積雪期)

本白根山 2,171m(積雪期)

 山行情報

山行日       2020年2月24日(月) 快晴

山頂所在地/山域  群馬県/関東 草津白根山系

アクセス/出発地  車/万座温泉空吹展望台駐車場 白根探勝歩道入口から往復

行程詳細      万座温泉空吹展望台駐車場(7:40-8:39)→ 本白根探勝歩道入口(8:41)→ P2028(10:02-10:05)→
          標高2100m(10:33-10:41)→ 本白根山遊歩道最高地点(11:00-11:06)→
          本白根山山頂(P2171)(11:16-11:22)→ 本白根山遊歩道最高地点(11:29)→
          二等三角点白根山(P2165)(11:41-11:45)→ P2028(12:16-12:33)→ 本白根探勝歩道入口(13:18)→
          万座温泉空吹展望台駐車場(13:19)

所要時間/距離   行動時間:3時間56分 休憩時間:44分 合計:4時間40分/8.1km

服装/装備     アウタージャケット(未使用)、長袖アンダーシャツ、インナージャケット、トレッキングタイツ、雪山パンツ、雪山登山靴、
          ゲーター、アイゼン、スノーシュー、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

7:40 万座温泉空吹展望台駐車場に到着(写真)。

いったん本白根探勝歩道入口側に停め、朝食を取りながら入口の様子を確認する。
本白根探勝歩道入口からは、急斜面の上で停滞中の2人組が直登したワカンの跡が付いているだけで、本来の登山道のある柵はほとんど雪に埋もれて、トレースはまったくない。
その後、駐車場中央に停めなおそうとしていたら、関係者の方が通り掛かり、情報館側に誘導してくれた。
情報館でトイレを済まし、準備に掛かる。
アウタージャケットとスノーシューはザックに、アイゼンを履く。

8:39 万座温泉空吹展望台駐車場を出発。

アイゼンの感触を確かめながら本白根探勝歩道入口に向かう(写真)。
本白根探勝歩道入口の急斜面で先行した5人グループが悪戦苦闘している。
本来のコースは雪が深そうだし、直登するワカンの跡をたどるのはかなり厳しそうだなどと思いながら
斜面を良く見ると、中間辺りにトレース(写真)のような跡が見える。これをたどろうと心に決める。

8:41 本白根探勝歩道入口に到着。

5人グループに道を譲ってもらって、見えていた跡をたどる。実際斜面に立ってみると、以前に付けられたトレースが新雪で埋まったように見える。傾斜もそれほどきつくなく、斜面側にトレッキングポールを突けば、まったく問題なく渡り切り、飛び出た笹を越え広々とした雪原に出る。
ここからは雪原に付いた明確なトレース(写真)をたどり、10分ほどで入った樹林帯でほどなく明確な尾根に乗る。

半分雪に埋もれたハシゴを上がり、ゆるやかに尾根をたどる。
よく締まった雪は深く潜ることはなく、携行したスノーシューがお荷物になるかと思わせる。
広くゆるやかな尾根道が続き、P2028の手前の小ピークを過ぎると、樹間に稜線が見え隠れするようになる(写真)。

写真で見えているのは、本白根山遊歩道最高地点のあるピークと思われる。

10:02 P2028に到着(写真)。小休止。

木立の合間に切立った三角点のあるP2165が見えている。

10:05 P2028を出発。

この日初めての急斜面を下る。前方に本白根山の稜線(写真)が見えている。

写真で見えているのは、左にP2171、右に本白根山遊歩道最高地点のあるピークと思われる。

広々とした鞍部からはしばらくゆるやかな登りが続く。標高が上がったためか、青空に映える霧氷(写真)が見られるようになる。
次第にトレースをたどっていても踏み抜きが多くなる。

10:33 標高2100mに到着(写真)。小休止。

踏み抜きの多さに耐え切れず、アイゼンからスノーシューに履き替える。
前方には登山道の柵が見えている。

10:41 標高2100mを出発。

数分で先ほど見えていた柵に登り着く(写真)。
柵は左に見えている本白根山遊歩道最高地点のあるピークに向かって延び、トレースも付いている。

5分ほどたどるとトレースが曖昧になり、潅木にも阻まれる(写真)。後で本白根山山頂から三角点に向かうときここに出てきた。構わずここを突っ切れば問題なかったのだ。
いったん三角点側に進みトレースを探すが見つからず、結局はGPSを確認しながら潅木の間を彷徨うことになる。
無駄に大回りしながらも、何とか本白根山遊歩道最高地点手前のトレースに出た。

11:00 本白根山遊歩道最高地点に到着(写真右上)。小休止。

登り口の北西側に道標を兼ねた古びた標識(写真右下)がある。
すぐ先が広々として展望(写真下)も良い。
北西に戸隠山、飯縄山、高妻山、黒姫山、新潟焼岳、妙高山などの頸城山塊、
南東に榛名山、浅間隠山、
南に浅間山、外輪山、水ノ登山、篭ノ登山などを一望する。

頸城山塊 赤城山、榛名山、浅間隠山 浅間山、篭ノ登山

11:06 本白根山遊歩道最高地点を出発。

本白根山山頂(P2171)に向かう。
前方に山頂とすぐ左に逢ノ峰を見ながら、なだらかな稜線上のトレース(写真)をたどる。

浅間山、本白根山遊歩道最高地点

11:16 本白根山山頂(P2171)に到着(写真上)。小休止。

先行の2人組が休憩していた。本白根探勝歩道入口で見掛けた2人組だろうか。写真を撮ってもらい、しばらく話をする。
山頂を示すのは、木に付けられたピンクのテープだけ。
樹林に囲まれてはいるが、展望はまずまず。
北西に戸隠山、飯縄山、高妻山、黒姫山、新潟焼岳、妙高山などの頸城山塊、南東に榛名山、浅間隠山、
南に浅間山、本白根山遊歩道最高地点、二等三角点白根山(P2165)(写真下)を一望する。

11:22 本白根山山頂(P2171)を出発。

二等三角点に向かう。

11:29 本白根山遊歩道最高地点に到着。

明確なトレースをたどり潅木を抜けると、先ほど彷徨うきっかけとなった場所に出た。
ちょうどそこにカップルが佇んでいたので、これを突っ切れば良いと教えてあげた。
三角点へは雪に埋まった潅木帯をたどるため、遮るものがなく風が吹き抜ける(写真)。それでも手袋をしていれば、それほど寒くはない。

11:41 二等三角点白根山(P2165)に到着(写真)。小休止。

完全に雪に埋もれているのだろう、GPSで三角点のあたりを探すが、何も見つからなかった。
展望が良いのでノンビリ、できれば昼食を取りたかったが、風が強いので諦める。

11:45 二等三角点白根山(P2165)を出発。

出合った柵沿いに進み(写真)、上がってきた場所から下る。鞍部の広い雪原では、スノーシューの強みを活かして、踏まれていない場所を歩いてみる。
最大の難関(?)P2028への急斜面を喘ぎながら登る。

12:16 P2028に到着(写真)。昼食。

風もなく、ちょうど腰掛けるのに良い枝(写真)が出ていたため、ここで昼食を取る。
本白根山の稜線を眺めることもできるので、悪い場所ではない。
昼食後アイゼンに履き替える。雪のゆるみが心配だったが、ここまでそれほど雪質は変わってないので、アイゼンを選択した。

12:33 P2028を出発。

雪のゆるみはまったくなく、サクサクと下る。
最後の急斜面では、朝付けたトレースが明確になっていた(写真)。

13:18 本白根探勝歩道入口に到着。

13:19 万座温泉空吹展望台駐車場に到着。

駐車している車は倍ほどになっていた。


 感想

P2028の先の鞍部までは雪は締まってアイゼンで問題はない。稜線への登りはたまに股下まで潜ることもあり、ワカンまたはスノーシューがお薦め。実際P2028の先の鞍部から稜線までの急登では何度か踏み抜いたため、途中でスノーシューに履き替えた。
全行程で概ね先行者のトレースが付いていたが、古いトレースなどはほとんど見られなかったので、降雪後はルートファインディングが必要になるかも知れない。
時間的に余裕があったのでP2165(三角点)にも立ち寄った。
風が吹き抜けるP2165以外はほとんど風もなく、暖かくて防寒着はもちろん、手袋も要らないほどだった。
真冬の快晴なのに、遠くの山並みは少し春霞がかかったようだった。展望には影響はなかったが、これも暖冬の影響か。。。


 日帰り温泉

万座温泉 豊国館

万座温泉空吹展望台駐車場から200mほど先にある湯治場風の温泉宿。白濁した硫黄泉で温泉らしい温泉。
浴室は年代物で狭く、洗い場は1つしかない。大きな露天風呂と小さな内風呂が1つずつ。
一応シャンプーとボディソープは備え付けられている。
スキー客の泊りが多そうだ。