金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳、塔ノ峰
2021.09.03
金時山 1,212.4m 明神ヶ岳 1,169m 明星ヶ岳 923.8m 塔ノ峰 566.3m
◎ 山行情報
山行日 2020年12月29日(火) 晴れ
山頂所在地/山域 神奈川県/箱根
アクセス/出発地 車/函嶺洞門駐車場 乙女峠BS〜函嶺洞門駐車場
行程詳細 函嶺洞門駐車場(5:45-6:15)→ 塔ノ沢BS(6:17-6:22)→ (箱根登山バス)→ 乙女峠BS(7:01-7:10)→
乙女・金時登山口(7:13)→ 乙女峠(7:35-7:39)→ 長尾山山頂(7:53)→ 金時山山頂(8:21-8:25)→
公時神社分岐(8:36)→ 矢倉沢峠(8:47)→ 苅川峠(9:18)→ 火打石岳山頂(9:33-9:36)→
明神ヶ岳山頂(10:30-10:37)→ 宮城野分岐(11:01)→ 明星ヶ岳山頂(11:30-12:15)→ 明星ヶ岳登山口(12:58)→
塔ノ峰山頂入口(13:08)→ 塔ノ峰山頂(13:20-13:30)→ 阿弥陀寺(13:53)→ 阿弥陀寺登り口(14:02)→
函嶺洞門駐車場(14:09)
所要時間/距離 行動時間:5時間46分 休憩時間:1時間13分 合計:6時間59分/20.1km(乙女峠BS〜函嶺洞門駐車場の時間)
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
金時山、明神ヶ岳 |
明星ヶ岳、塔ノ峰 |
この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
過去の山行記録 2019年11月15日(金) 金時山
2011年12月30日(金) 金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳、塔ノ峰
2011年2月16日(水) 金時山、明神ヶ岳
◎ 山行記録
5:45 函嶺洞門駐車場に到着。
この時間で北側はほぼ満車、道路を挟んだ南側は2〜3台と盛況。トイレあり。 朝食にパンとおにぎり。
朝焼けの富士山 |
6:15 函嶺洞門駐車場を出発。
6:22 塔ノ沢BSを出発。
箱根登山バス 桃源台線湖尻行 500円。
6:35 宮城野営業所前BSに到着。乗り換え。
営業所の建物内にトイレあり。 降りたバス停で待っていると、社員の方がバス溜まりに誘導してくれた。このバス溜まりが始発で、 バス停は通らないため、待っている人がいることを確認して誘導するとのこと。
6:46 宮城野営業所前BSを出発。
箱根登山バス 御殿場線御殿場駅(箱根乙女口) 560円。
7:01 乙女峠BSに到着。準備。
思いがけず朝焼けの富士山(写真)が出迎えてくれた。
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7:10 乙女峠BSを出発。
トンネル手前の林道(写真)に入る。右カーブに立つお知らせ看板を見ると、ほどなく登山口に着く。
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7:13 乙女・金時登山口に到着(写真上)。
Uターン気味に右のハコネダケの間の細い登山道に入る。 ゆるやかな登りながら、浮き石・露岩で歩き難い(写真下)。 土留めの階段から中間点の道標を見る。 何度か折り返して登ると乙女峠の展望台が見え、ほどなく乙女峠に飛び出す。
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乙女峠展望台からの富士山 |
7:35 乙女峠に到着(写真上)。小休止。
暑くてソフトジャケットを脱ぐ。 富士山(写真下)が大きい。っが、西側の裾に雲が湧いて、先行きを暗示させる。
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7:39 乙女峠を出発。
ハコネダケが目立つ中、高さのある土留めの階段(写真)が続き、ゆるむとほどなく長尾山山頂に着く。
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7:53 長尾山山頂に到着(写真)。
潅木とハコネダケに囲まれ、だだっ広くおよそ山頂らしくない。
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平坦な山頂一角から木の根や岩の段差を交えて下り、鞍部から岩の段差を越え、鎖の手摺り(写真)が設置されたあたりから尾根をやや右に外して登る。 抉れた露岩の目立つゆるやかな登りから細長いピークを越えると、前方に金時山の山頂を望む。 露岩の急登からロープ場を越えると山頂の小屋が見え、ほどなく金時山山頂に飛び出す。
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8:21 金時山山頂に到着(写真上)。小休止。
富士山(写真中)の中腹に雲の帯が、箱根山(写真下)や愛鷹山は山頂付近に雲が掛かり始めている。 かなり風が強く、外で景色を楽しむ登山者は2、3人で、ほとんどは小屋の中に避難しているようだ。 鉞を模した山頂標識は初めて見た。キレイなのでまだ新しいのか。。。と言うのは勘違いで、帰宅して確認したら昨年秋に登ったときに見ていた。 寒いし、展望も今一だし、何度も来ているので早々に下山する。
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8:25 金時山山頂を出発。
露岩と土留めの階段を交えて下る。次々と登ってくる登山者とすれ違う。さすがに人気の山だけある。 右側通行の道標を見ると、ほどなく公時神社分岐(写真上)に降り立ち、露岩の目立つ露地からハコネダケの間を下って行く。 前方にこれから向かうP963(写真下)を見ると、ほどなくうぐいす茶屋のある矢倉沢峠に降り立つ。
P963へとハコネダケの間に登山道が延びているのが見える。
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8:47 矢倉沢峠に到着(写真上)。
右に仙石原への道を分け左に進むと、すぐにハコネダケに囲まれた道標の立つ分岐(写真下)に着く。 右の明神岳への道に入り、ゆるやかに登って行く。 次第にところどころ細く抉られて歩き難い急登となり、ハコネダケに囲まれた963ピークを越える。
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長尾山、金時山 |
背後のハコネダケ越しに歩いて来た長尾山や金時山を見る(写真)。
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背の高いハコネダケがトンネル状(写真)になったゆるやかな下りから登り返しでピークを右に巻いて進み、抉れた道をひと登りでP946を越える。 ゆるやかな下りから登り返し、ハコネダケに囲まれたなだらかなピークを越える。
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ピークへと登る道が見えている真っ直ぐな道を下り、鞍部の苅川峠(写真)を過ぎピークの右を越える。
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道は稜線を左に外して火打石岳を巻いているが、左カーブの道標のところで正面方向の尾根状の斜面に取り付く(写真)。
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コブに上がり左の山頂方面に向きを変えると赤テープを見付け、その方向の尾根に向かって斜面を斜めに登る(写真)。踏み跡はまったくない。
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尾根に乗ると赤いテープ、さらにはピンクテープと見付け、ハコネダケの生い茂る尾根をたどる(写真)。背が低いので、歩くには問題ない。
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9:33 火打石岳山頂に到着(写真)。小休止。
白いビニー紐が巻かれた木に、手作りの山頂標識が付けられている。苔生した三角点もある。
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9:36 火打石岳山頂を出発。
東側の尾根に入り、次第に細くなる稜線をたどる。踏み跡はない。 鞍部を過ぎ隣のピークに差し掛かると、ハコネダケの藪に阻まれ(写真)、とにかくピークを目指して突き進む。
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藪の薄そうなところを探しながら進み、気付くと北側の斜面を降りていた。悪戦苦闘しながらなんとか登山道に降り立ち、ほどなく火打石岳山頂標識(写真)に出る。
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正面に明神ヶ岳の稜線(写真)を見ながら、おだやかに尾根道をたどる。
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明神ヶ岳25分の道標(写真)から登りに転じ、しばらく岩がゴロゴロするやや荒れ気味の登山道を登り、ゆるやかな稜線に飛び出す。
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丹沢山塊 |
少し先の北側が崩壊した場所で展望が開け、富士山と金時山を始め、今まで見られなかった丹沢山塊(写真)を一望できる。 ピークの右を越えると分岐で最乗寺奥の院への道を左に見送り、稜線上の潅木の中から右が崩壊した場所をたどり明神ヶ岳山頂に飛び出す。
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10:30 明神ヶ岳山頂に到着(写真上、下)。小休止。
山頂は開けているが、記憶ではもっと広々とした印象だったのだが。。。 当然ながら展望は良いはずが、箱根山も愛鷹連峰も富士山もすっかり雲に隠れてしまっている。
帰宅後2011年の写真を確認したら、1.5倍ほどの広さがあり、西側には方位盤があったが、なくなっている。崩落したのではないだろうか。
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10:37 明神ヶ岳山頂を出発。
大雄山最乗寺への分岐(写真上)を2箇所、摂政宮殿下大雄山行啓御通路記念碑(写真下)、矢佐芝・塚原駅への分岐と見送り、溶けた霜で滑りやすい稜線をゆるやかに下って行く。
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次第に深く抉れた道から露岩の目立つジグザグの急下降となり、平坦になると宮城野分岐の道標(写真)が見えてくる。 ゆるやかなアップダウンからP882、さらにその先の小ピークを越え、次のなだらかなピーク上の分岐で和留沢地区への道を左に見送る。
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前方になだらかなピークと明星ヶ岳山頂を見ながらゆるやかに下り、鞍部からしばらくはだらだら登りが続く。 平坦になり分岐でバスを乗り換えた宮城野営業所前バス停への道を右に見送る(写真)と、ほどなく明星ヶ岳山頂に着く。
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11:30 明星ヶ岳山頂に到着(写真上、中)。昼食。
新年の箱根駅伝の中継の櫓(写真上)が立てられている。 櫓の先に山頂標識と御岳大神の石碑(写真中)、手前のハコネダケが刈払らわれた場所にある吹き流しの根元に三角点(写真下)がある。 昼食の間にも多くの登山者が訪れるが、山頂標識を見てそうそうに引き返して行く。 仕方のないところだろう。
何組のも登山者が訪れたが、この三角点に気付くものはいないようだった。そういう私も3回目で初めて見つけた??。
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12:15 明星ヶ岳山頂を出発。
下ってすぐに小ピークを越えるが、その後はゆるやかな下りが続く。 しばらくハコネダケに囲まれたゆるやかな登りが続き、P768の右を越えるとやや急な下りから、ゆるやかなアップダウンを繰り返す。 ヒノキ林をゆるやかに登り道標を右に折れる(写真)と、急下降がしばらく続き、送電線をくぐるとほどなく林道に降り立つ。
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12:58 明星ヶ岳登山口に到着(写真上)。
左に10分ほどの左カーブに塔ノ峰山頂入口が見えてくる(写真下)。 ゆるやかな登りから小田原市街を望む開けた場所を過ぎると、ほどなく塔ノ峰山頂に着く。
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13:20 塔ノ峰山頂に到着(写真)。小休止。
標識と三角点のある山頂は林に囲まれ展望はあまり良くない。
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13:30 塔ノ峰山頂を出発。
南東尾根のゆるやかな下りが続き、折り返して山腹をトラバース気味にたどる。道標の立つ岩屋への道を直進方向に見送る(写真)と、急な尾根をジグザグに下る。
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石段から竹林を抜けると、ほどなく阿弥陀寺横からお堂の正面に出る(写真)。
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参道の石段を下り山門(写真)を抜けると、ほどなく車道に降り立つ。
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14:02 阿弥陀寺登り口に到着(写真上)。
左に箱根湯寮を見てロータリーの突き当たりを右に下り、はこね焼陶磁器専門店の前を左折すれば、すぐに国道138号線に降り立つ(写真下)。 千歳橋を越え、朝バスに乗った塔ノ沢BSを見送り、函嶺さくら橋を越えれば函嶺洞門駐車場に着く。
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14:09 函嶺洞門駐車場に到着(写真)。
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◎ 感想
2020年最後の登山に決めていた金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳、塔ノ峰の縦走。2011年に公時神社から歩いていたので、今回は乙女峠BSから完全縦走を目指した。一番の心配がアプローチだったが、ピッタリの時間帯のバスがあり決行することに。
乙女峠BSから乙女峠は初めて歩いた。深く抉れた道にゴロゴロした石、古い土留めなど、やや荒れ気味かな。。。
やはり人気の山域、登山道や道標は良く整備され、危険な場所も迷いそうな場所もなく、安心して歩けた。
ただし、火打石岳は別。登山道がないものの、登りはそれほど難しくないが、下山はハコネダケが密生して、歩くだけでも一苦労。思った方向に進めず、何とか登山道に降り立つのがやっとだった。
気温が上がったためだろう、明神ヶ岳を過ぎたあたりから路面の霜が解け、少し泥濘気味で滑りやすくなった。
このルートのハイライトといえば、富士山の展望だが、金時山ではすでに雲が掛かり気味で、以後は雲に隠れてしまった。条件が良ければ南アルプスの北岳や甲斐駒ヶ岳なども見られるはずなのだが。。。
金時山と明神ヶ岳はその周辺の登山道も含めて、さすがに多くの登山者で賑わっていたが、それ以外はほとんど登山者に出合うこともなくわりと静か。意外と多いのがトレランのランナー。明神ヶ岳から先は登山者より張るかに多かった。適度のアップダウンが続くので、走りやすいのだろう。
展望は少し残念だったが、冬とは思えない暖かい日差しの中、2020年の締め括りを予定通り終えられ、満足の山行になった。