氷ノ山(須賀ノ山)
2021.09.05
氷ノ山(須賀ノ山)1,509.8m
◎ 山行情報
山行日 2020年11月14日(土) 晴れ
山頂所在地/山域 鳥取県・兵庫県/中国 中国山地
アクセス/出発地 車/氷ノ山国際スキー場駐車場 東尾根登山口〜鉢伏山登山口
行程詳細 氷ノ山国際スキー場駐車場(7:45-8:00)→ 氷ノ山スキー場セントラルロッジ(8:27)→ 東尾根登山口(8:33-8:35)→
東尾根避難小屋(8:55-8:57)→ 一の谷休憩所(9:19)→ 神大ヒュッテ(9:43-9:45)→ 氷ノ山山頂(10:05-10:15)→
こしき岩(10:28)→ 仙谷分岐(10:31)→ ヤキョウガ山(10:36)→ 氷ノ山越(10:57-11:00)→
赤倉頭(11:17)→ 布滝頭(11:24)→ 大平頭避難小屋(11:40-11:42)→ 大平頭(11:48)→
大久保分岐(11:58-12:18)→ 小代越(12:33)→ 高丸山山頂(12:38)→ 鉢伏山山頂(13:09-13:19)→
鉢伏山ケルン(13:23-13:30)→ 鉢伏山登山口(13:42)→ ゲレンデ入口(13:51)→ ハチ高原駐車場(14:04)→
ロッジ日の出入口(14:08)→ 氷ノ山国際スキー場駐車場(14:41)
所要時間/距離 行動時間:5時間43分 休憩時間:58分 合計:6時間41分/18.5km
服装/装備 長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:45 氷ノ山国際スキー場駐車場に到着。
駐車場は広く、上中下段があり、下段に停める。1台停まっているが、登山とは関係なさそうだ。 朝食はパン2個。
鳥取市内から国道9号線を走り、兵庫県に入る。美方郡香美町で県道269(但馬アルペンロード)に入り、養父市小路頃で県道87号線に入る。
8:00 氷ノ山国際スキー場駐車場を出発。
八木川に架かる橋を渡り(写真)、右へ道なりに進む。林間コースと思われる幅広い道を登って行く。急登ではないが、それなりの傾斜が続く。
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林道に出て左へたどり、3分ほどで前方に氷ノ山国際スキー場のゲレンデが見えたら右に入る(写真)。
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ゲレンデは急斜面ながら、雑草は刈り払われ歩きやすい(写真)。リフト右をひたすら登る。 少しゆるんで氷ノ山国際ロッヂ逆水が見える頃には完全に一汗かき、但馬アルペンロードに登り着く。
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8:27 氷ノ山スキー場セントラルロッジに到着(写真)。
登山届提出所から山の茶屋、ロッジと過ぎ舗装が途切れると、ほどなく東尾根登山口に着く。
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8:33 東尾根登山口に到着(写真)。小休止。
ゲレンデ登りで一汗かいたので、一息入れる。
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8:35 東尾根登山口を出発。
登山口を入るとすぐにそれほど急ではない土留めの階段(写真)が続き、2度の折返しから杉林に入る。 緩急交えた登りから尾根に乗れば、右に小さな東尾根避難小屋が建つ。
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8:55 東尾根避難小屋に到着(写真)。小休止。
中は壁際にベンチ、中央に囲炉裏がある。
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8:57 東尾根避難小屋を出発。
尾根をゆるやかにたどるが、すぐに隠れピークを避けるように右に外す。またすぐに尾根に乗り返し、露岩混じりや木の根が飛び出したやや急な登りが続く(写真)。
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ゆるんで山頂まで2.5kmの道標を見ると、ドウダンツツジの群落(写真上)から一の谷休憩所(写真下)に着く。 ここから尾根を左に外し、時折段差はあるもののゆるやかなトラバース気味にたどる。
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一の谷水飲み場のある沢(写真)を横切り、東に延びる支尾根手前で折り返すとやや傾斜が出てくる。
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その後、気持ちの良い笹の間の広い道(写真)が続き、神大ヒュッテに登り着く。
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9:43 神大ヒュッテに到着(写真)。小休止。
4人ほどのグループが休憩している。 左から大段ヶ平からの道が合わさる。
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9:45 神大ヒュッテを出発。
笹の間の道から湿った木道に変わると、杉の巨木が目立つ千本杉(写真)を通り、再び笹の間の道から木道に変わり古千本杉に入る。途中みたらしの池への道が分かれる。
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杉林を抜けると笹原の向こうに山頂の避難小屋が見え(写真)、古生沼への道を左に見送り笹の間の道を登る。
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10:05 氷ノ山山頂に到着(写真上)。小休止。
小広い山頂には避難小屋や山頂標柱、ケルン状の山頂標識、三角点がある。また南へ50mほどのところにトイレ(写真中)があり、2階が展望台になっている。 展望はほぼ360度あるが、これから向かう大平頭、鉢伏山には少しガスが掛かっている(写真下)。 登山者は常時10人前後居て、人気ぶりが伺える。
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10:15 氷ノ山山頂を出発。
これから向かう鉢伏方面の稜線を見ながら、笹の間の土留めの階段(写真)をゆるやかに下る。
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北から北西向きの尾根のためだろう、泥濘や濡れた岩、水溜りが多く(写真)、足元が滑りやすく神経を集中する。しかも登ってくる登山者が多く、擦れ違いにも注意し慎重に下る。
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どれなのか不明なこしき岩や仙谷登山道が分かれる仙谷口(写真上)、印象的な1本の木が立つヤキョウガ山(写真下)、さらにこれも不明なとうろう岩と過ぎる。 短い急登から小ピークを越える。
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10:57 氷ノ山越に到着(写真)。小休止。
ここにも小さな避難小屋が建つ。ベンチや石仏もある。
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11:00 氷ノ山越を出発。
いよいよぶん廻し(写真)に入る。 前方に赤倉山を見ながら笹の間を登り、それほど展望の良くない展望場を過ぎる。
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落ち葉の積もったロープ場の急下降から赤倉頭登り口の標識を見て、土留めの階段を急登する。 途中で天狗岩の標識を見るが、それらしい岩は見当たらない。 ひと登りで赤倉頭の標識(写真)を見るが、実際にはすぐ南の薮の中のピークのことだろう。
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鞍部に降りると布滝頭の標識がある。いくらなんでもここが頭ってことはないだろう。 ゆるやかな登りから笹が刈払われたP1264に立つが、ここが布滝頭(写真)になるはずだ。 おだやかな稜線をたどり、ゆるやかにひと登りで大平頭避難小屋に着く。
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11:40 大平頭避難小屋に到着(写真)。小休止。
ここに大平頭の標識がある。おかしいと思いながら、もしかしてと思い背後の笹藪に入ってみるが、すぐに猛烈な藪に阻まれ戻る。
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11:42 大平頭避難小屋を出発。
ゆるやかな下りからP1171.6に着く(写真)。ここが大平頭になるが、先を急いでしまい三角点を見逃す。
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傾斜は大したことないが落ち葉で滑りやすいロープ場の下りが続き、前方が開ける(写真)とカヤトの原に飛び出す。
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11:58 大久保分岐に到着(写真)。昼食。
カヤトの原が気持ち良くて、急遽ここで昼食にした。展望も良くこれから向かう高丸山から鉢伏山、高坪山、妙見山、ハチ高原などが見える。
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12:18 大久保分岐を出発。
カヤトの稜線にチップの敷かれた気持ちの良い登山道をゆるやかに登り、P1048を越え小代越(写真)に降り立つ。
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土留めの階段を急登し高丸山山頂(写真)に立つ。山頂の北側は笹原、南は土留めされたむき出しの地面が広がる。三角点があるはずだが見逃してしまった。
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柵沿いに下り鞍部から土留めの階段を交えて幾つかの小ピークを越え、鉢伏山直下を急登して山頂に飛び出す(写真)。
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13:09 鉢伏山山頂に到着(写真上)。小休止。
広い山頂に山頂標識のケルンのオブジェ(写真下)や三角点、壊れているのか表示されていない気温表示塔、リフト降り場がある。 周辺に遮るものがなく、山頂を移動しながら360度の大展望を楽しめる。
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13:19 鉢伏山山頂を出発。
正面に鉢伏山ケルンを見ながら下る(写真)。鉢伏山ケルンの南側に回り込みUターン気味に左へ登る。
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氷ノ山
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13:23 鉢伏山ケルンに到着(写真上)。小休止。
ここからは居ながらにして360度の大展望が楽しめる。長く裾野を広げる氷ノ山(写真下)が大きい。
もちろん、お約束でケルンに石を1個積み増した。
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13:30 鉢伏山ケルンを出発。
ひたすら断続する土留めの階段を下る。 12分ほどで鉢伏山登山口(写真)になる但馬アルペンロードに降り立つ。
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ヘアピンカーブの先でUターン気味にゲレンデへの道(写真)に入る。
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すぐにゲレンデの中の踏み跡(写真)に入り、ゆるやかに下って行く。
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傾斜がゆるんだところで人工雪(写真)を作っていた。こんなに暖かいのに解けてしまわないのだろうか?
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ハチ高原駐車場(写真上)を右に抜け、ロッジ「みやま荘」の左の道(写真下)を入る。ロッジの敷地内に入ってしまいそうで、この道でいいのか自信が持てず、ちょっとウロウロした。 すぐに左の杉林に入り降りて行くと、広々とした道に出た。どうもスキー場の山間コースのようだ。
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ススキの原(写真)の下りからしばらくして舗装路に出て、Y字路を左に進む。
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舗装が切れたら右へ下り、ロッジ日の出の看板(写真上)のある但馬アルペンロードに降り立ち右へ、さらに土産店手前のガードレールの間(写真下)を右に入る。
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貯水タンクのような施設のある広場(写真上)を横切り、さらに体育館(写真下)前の広場を横切り、簡易舗装の細い道に入る。
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ほどなく駐車場上を通る但馬アルペンロードに降り立ち(写真)、ショートカットで降りられる道を探しながら進むが、結局は駐車場入口まで戻ることになる。
14:41 氷ノ山国際スキー場駐車場に到着。
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◎ 感想
この山を知ったのは「孤高の人」を読んでのこと。いつかは登りたいと漠然と思っていたが、冬を前に扇ノ山とセットで登ることにした。
人気の山とは知っていたが、これほどとは思いもよらなかった。山頂には常時10人前後、氷ノ山乗越に下る間も多くの登山者と擦れ違った。一方、東尾根登山口から氷ノ山山頂と氷ノ山越から先はほとんど登山者がなく、静かな山行を楽しめた。ただ、氷ノ山山頂から氷ノ山越までは泥濘、水溜り、濡れた岩などで滑りやすい。
登降距離で20kmほどとなかなかの長距離だが、急登・急下降はあるものの短く、全体になだらかで歩きやすい。下山後も体力的には余裕があった。
全行程迷う場所も危険な場所もない。氷ノ山越から先はエスケープルートも取れるので、お薦めは周回だが、自分の体力に合わせてルート設定できそうだ。
氷ノ山、高丸山、鉢伏山などのピークからの展望は言うまでもないが、お薦めは大久保分岐あたりのカヤトの原。鞍部近くながら鉢伏山からその前後の稜線やハチ高原を一望する。予定を変更して、急遽ここで昼食。本当にここはお薦めだ。
ところで、「ぶん廻し」ってコンパスのことで、円を描くように周回するためこう呼ばれているとか。
◎ 日帰り温泉
合格の湯(天然温泉まんどの湯)
帰路の途中にあったので、立ち寄ってみた。
意外と空いていたので、ノンビリと湯に浸かる。温泉としては特に特長があるわけでもなく、極く普通。残念なことに、加水したり塩素系薬剤を使っているとのこと。
帰路の所要時間(休憩込みで8時間)を考え、休憩なしで帰路に着く。時間があればノンビリしたか
った。