白馬乗鞍岳、小蓮華山
2021.10.03
白馬乗鞍岳 2,469m 小蓮華山 2,766m
◎ 山行情報
山行日 2019年9月7日(土) 晴れ
山頂所在地/山域 長野県・新潟県/北アルプス、後立山連峰
アクセス/出発地 車/鐘の鳴る丘第一駐車場 登山道入口から往復
行程詳細 鐘の鳴る丘第一駐車場(5:45-6:10)→ 栂池高原駅(6:15-7:32)→ (栂池ゴンドラリフト)→ 栂の森駅(7:52-7:56)→
栂大門駅(7:56-8:01)→ (栂池ロープウェイ)→ 自然園駅(8:06-8:12)→ 登山道入口(8:16-8:20)→
天狗原(9:05-9:10)→ 白馬乗鞍岳山頂(9:47-9:55)→ 白馬大池山荘(10:15-10:19)→ 船越ノ頭(10:51-10:53)→
小蓮華山山頂(11:25-12:05)→ 船越ノ頭(12:31)→ 白馬大池山荘(12:57-13:07)→
白馬乗鞍岳山頂(13:26-13:30)→ 天狗原(14:02-14:07)→ 登山道入口(14:43)→ 自然園駅(14:49-15:00)→
(栂池ロープウェイ)→ 栂大門駅(15:06-15:09)→ 栂の森駅(15:09-15:11)→ (栂池ゴンドラリフト)→
栂池高原駅(15:31-15:36)→ 鐘の鳴る丘第一駐車場(15:45)
所要時間/距離 行動時間:6時間20分 休憩時間:3時間15分 合計:9時間35分/13.8km
服装/装備 半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳 |
5:45 鐘の鳴る丘第一駐車場に到着(写真)。
6日午後9時頃に家を出る。 7日午前1時頃サンサンパーク白馬に到着。車中泊。 5時過ぎに出発し、途中でコンビニで食料や飲み物を補給、鐘の鳴る丘第一駐車場へ向かう。
駐車場は思ったよりかなり広く(150台)、南側に栂池村営社会体育館がある。 先着は1台だけ。これから続々と訪れるのだろうか? 奥に白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山が見えている(写真)。
6:10 鐘の鳴る丘第一駐車場を出発。
駐車場奥の道から十字路を右折、道なりに4分ほどで栂池中央駐車場入口に出る。 右の県道433号線を進み栂の湯の右を入る。
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6:15 栂池高原駅に到着(写真)。
ゴンドラが動き出すまで1時間以上あるというのに、すでにゴンドラ入口付近にザックが5〜6個順番取りに置かれていた。真似てザックを置いたが、後でムダだったと分る。 チケット販売準備の女性からザックを持って窓口に並ぶようにアナウンスがあり、すぐにザックを持って並ぶ。4番目になった。 7時15分頃からチケット販売が始まり、20分頃に購入。往復で3300円(3日間有効)。今度こそゴンドラ入口に並ぶ。ちなみに荷物の15kg以上は300円になる。
7:32 栂池高原駅を出発。
栂池ゴンドラリフト。途中白樺駅を経由し、20分の乗車になる。
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7:52 栂の森駅に到着。
ここから200mほど徒歩で移動する。
7:56 栂大門駅に到着(写真)。
8時の始動まで待つ。
8:01 栂大門駅を出発。
栂池ロープウェイ。
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8:06 自然園駅に到着。登山準備。
8時30分までに到着できればと思っていたので、ここまでは順調だ。 駅舎を出てGPSの準備をする(写真)。
8:12 自然園駅を出発。
舗装路をゆるやかに登る。 栂池ヒュッテが見えてくると、ほどなく登山道入口に着く。
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8:16 登山道入口に到着(写真)。トイレ休憩。
手前の栂池ビジターセンター公衆トイレとビジターセンターの間に登山口がある。 トイレで最後の用を足す。 ちなみに栂池自然園へはビジターセンターを通るようだ。
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8:20 登山道入口を出発。
いったんゆるやかな下りから沢を越え、階段を短く急登しゆるやかな尾根に乗る。
徐々に傾斜が増し、ゴロ岩混じりの急登が続くようになる。 傍らにタテヤマリンドウ(写真)を見掛けるが、まだ日差しが当たらず花を閉じている。
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浅間山、金峰山、八ヶ岳、南アルプス |
ときどき背後に広がる四阿山や浅間山、金峰山、瑞墻山、八ヶ岳、南アルプスなどの展望(写真)を見て息を整える。 少し開けた場所から岩場を急登し木道に変わると、ほどなく開けた湿原に出る。
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9:05 天狗原に到着(写真)。小休止。
湿原が広がるが、残念ながら花は見られない。 東側の小高い岩場には白馬岳神社の祠が祀られている。
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9:10 天狗原を出発。
木道を進む。分岐で風吹大池への道を右に見送るとすぐに木道が終わり、潅木帯の岩場の急登になる。 潅木帯を抜けると広い岩場となり、目印を拾いながら岩の間を縫ったり、飛び移りながら登って行く(写真)。少しだけ残雪がある。 岩場の急登を登り切ると広々としたハイマツ帯が広がり、規制ロープに沿って進むと、ほどなく白馬岳や小蓮華山とともに白馬乗鞍岳山頂のケルンが見えてくる。
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9:47 白馬乗鞍岳山頂に到着(写真)。小休止。
山頂標柱とケルンがある。 見渡す限りのハイマツ帯で展望は今一つだが、南西に鑓ヶ岳や杓子岳、白馬岳、船越ノ頭、小蓮華山など、反対側の北東に雨飾山、焼岳、火打山、妙高山など上信越の山々が見られる。
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9:55 白馬乗鞍岳山頂を出発。
ケルン右から雪倉岳に向かってハイマツ帯をゆるやかにたどり、白馬大池が見え始めるとやや急下降となり、湖岸の東端に向かって真っ直ぐ下って行く(写真右)。 湖畔には小さなお花畑があり、イワツメクサやシナノオトギリソウ、アキノキリンソウ、ヤマハハコなどが見られる(写真下)。
イワツメクサ |
シナノオトギリソウ |
アキノキリンソウ |
ヤマハハコ |
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10:15 白馬大池山荘に到着(写真)。小休止。
山荘前はまずまずの広さのテント場で、この時間は10数張り。横が休憩所になっていて、すでに何人もの登山者が休憩している。
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10:19 白馬大池山荘を出発。
両脇にチングルマが群生する石ころだらけの登山道(写真)をゆるやかに登り、ほどなく尾根に乗る。
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前方に小蓮華山に続くなだらかな稜線(写真)が横たわる。その先の白馬三山などと違い、一面ハイマツに覆われ、ややアルプスの雰囲気がスポイルされる。 最初はゆるやかな登りが続くが、ジグザグのガレ場を交えての急登から主稜線に乗ると、南東側の四阿山や浅間山、金峰山、瑞墻山、八ヶ岳、南アルプスなどの展望を見ながらの稜線歩きとなる。
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10:51 船越ノ頭に到着(写真)。小休止。
ここはP2612になる。 360度の展望が広がり、特に鹿島槍ヶ岳から五竜岳、鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳と続き、これから向かう小蓮華山を一望する南西側の展望が良い。
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「坂の上の雲」の稜線 |
鹿島槍ヶ岳、槍ヶ岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳 |
八ヶ岳、富士山 |
10:53 船越ノ頭を出発。
「坂の上の雲」のスタッフロール背景の稜線(写真上)をおだやかにたどる。 途中で鹿島槍ヶ岳の右に槍ヶ岳(写真中)が、八ヶ岳(横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山)の右には富士山が頭を見せる(写真下)。
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11:25 小蓮華山山頂に到着(写真右上)。昼食。
ガレ場のような山頂で、山頂標柱(写真右中)や三角点、鉄剣(写真右下)などが目に付く。 南側が一番高くなっているが、規制ロープが張られて立ち入れず、展望が遮られる。 それでも南西側に鹿島槍ヶ岳から五竜岳(雲の中)、鑓ヶ岳、杓子岳、立山、白馬岳、 北東側に雨飾山から焼岳、火打山、妙高山、高妻山、戸隠山、四阿山、浅間山、金峰山など上信越や戸隠連峰、奥秩父山塊、 さらに北側には日本海や能登半島やわずかに佐渡の山並が見られる(写真下)。 意外にも白馬大池方面より白馬岳方面からの登山者の方が多い。
雨飾山、火打山、妙高山、高妻山 |
戸隠山、四阿山、浅間山、金峰山 |
鹿島槍ヶ岳、立山、白馬岳 |
能登半島 |
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12:05 小蓮華山山頂を出発。
往路ではスルーしたトウヤクリンドウ(写真)を写真に収めながら下る。
12:57 白馬大池山荘に到着。小休止。
朝より登山者は増え、テント場もほぼ9割方埋まっている。
13:07 白馬大池山荘を出発。
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13:26 白馬乗鞍岳山頂に到着。小休止。
13:30 白馬乗鞍岳山頂を出発。
岩場を下る途中で眼下に天狗原(写真)を一望する。
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14:02 天狗原に到着。小休止。
14:07 天狗原を出発。
眼下に栂池山荘やビジターセンターが見える(写真)と、登山道入口は近い。
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14:43 登山道入口に到着(写真上)。
14:49 自然園駅に到着(写真下)。
ここでGPSを終了する。
15:00 自然園駅を出発。
15:06 栂大門駅に到着。
15:09 栂の森駅に到着。
15:11 栂の森駅を出発。
15:31 栂池高原駅に到着。トイレ休憩。
15:36 栂池高原駅を出発。
15:45 鐘の鳴る丘第一駐車場に到着。
やはり2台しか停まってない。栂池中央駐車場はほぼ満車状態だったのに。。。
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◎ 感想
混み合うと思い1時間以上前にチケット売り場に行くと、ゴンドラ入口付近にザックが5〜6個順番取りに置かれていたため、最後尾にザックを置きチケット販売を待つ。っが、これは意味がなく、準備をする女性の指示でザックを持って窓口に並ぶことになる。これって、その旨を窓口前に表示しておいてもらえると混乱がなくて良いのにと思う。
無事3番目くらいのゴンドラに乗り、始発のロープウェイに乗ることができた。
天狗原まで階段と岩混じりの緩急の登りが続くが、ときどき背後に広がる四阿山や浅間山、金峰山、瑞墻山、八ヶ岳、南アルプス、鹿島槍ヶ岳、五竜岳などの展望を楽しみながら登る。
天狗原は思ったよりこぢんまりとした湿原だった。ここから続く岩場の急登はペンキの目印を拾いながらになるが、岩を飛び移りながらの登りは楽しい。
乗鞍岳から白馬大池山荘までは小蓮華山や雪倉岳、真っ青な白馬大池を見ながら下り、小さなお花畑ではイワツメクサやシナノオトギリソウ、ヤマハハコ、アキノキリンソウが疲れを癒してくれる。
「坂の上の雲」のスタッフロール背景となった、雷鳥坂から小蓮華山までの稜線からの大展望は見応えがある。ラッキーにも八ヶ岳の右に富士山も見られた??。
稜線上はさわやかなそよ風が気持ち良く、下界の残暑を忘れさせてくれる。
小蓮華山山頂の南側の最高点は規制ロープが張られ立ち入れないため、展望も阻まれ残念だ。それでも北東側に雨飾山や焼岳、火打山、妙高山など上信越の山並みが広がり、さらには日本海や能登半島、ウッスラと佐渡の山並みが見られた。
岩場や切れ落ちた稜線があるものの危険はなく、北アルプス入門には最適だと思う。夏も積雪期も。
◎ 日帰り温泉
栂池温泉 元湯栂の森
鐘の鳴る丘第一駐車場のすぐ傍に立地し、鄙びた温泉といった趣で、気さくなおばちゃんが迎えてくれた。
施設はやや古びているが、老舗の感じが出ている。サウナは壊れて使えず、内湯の1つは湯が張られ
ていないため、内湯・露天の2つの湯船が使えるだけとなかなか質素。
泉質は弱アルカリ泉で、ちょっと緑がかった微褐色。源泉が54度と熱いため水でうめているが、温泉らしさは失われていない。