小川山 2,418.4m
◎ 山行情報
山行日 2018年7月31日(火) 晴れ
山頂所在地/山域 山梨県/奥秩父山塊
アクセス/出発地 車/県営無料駐車場から周回
行程詳細 県営無料駐車場(6:43-7:00)→ 林道富士見平線出合(7:16)→ 里宮神社(7:22)→ 登山道下降点(7:25)→
林道富士見平線終点分岐(7:30)→ 富士見平湧水(7:34-7:37)→ 富士見平(7:40)→ 鷹見岩分岐(8:12)→
大日小屋分岐(8:22)→ 大日岩標識(8:41-8:43)→ 大日岩分岐(8:51)→ 大日岩(8:58-9:06)→
川上村への分岐(9:32)→ 川端下林道終点(10:02)→ 廻り目平キャンプ場駐車場(10:44-10:50)→
唐沢の滝(11:38-11:43)→ かもしか登山道分岐(12:00)→ 小川山山頂(13:48-14:00)→ 八丁平分岐(15:16-15:20)→
小川山・瑞牆山分岐(15:59)→ 富士見平(16:12-16:17)→ 登山道下降点(16:26)→ 県営無料駐車場(16:48)
所要時間/距離 行動時間:9時間3分 休憩時間:45分 合計:9時間48分/19.5km
服装/装備 半袖シャツ、メッシュアンダーシャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
6:43 県営無料駐車場に到着(写真)。
2008年6月に来ているのだが、全く覚えていない。 平日にもかかわらず、すでに10数台駐車している。 おにぎりを食べ準備に掛かる。
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7:00 県営無料駐車場を出発。
駐車場奥の案内板の横を入る。 雑木林の中をゆるやかにたどり、瑞牆山荘からの道と合わさると、なだらかな尾根に乗る。次第に傾斜が増し、抉れて木の根が飛び出した道から幾つか大岩を見ると、ほどなく林道富士見平線(写真)に飛び出す。
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土留めの階段からジグザグに急登し、里宮神社参道の標識(写真)を直進する。ここで右に上がれば、50mほどで尾根上の登山道下降点に出る。
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わずかで、庇のように突き出した大岩の下に祀られた里宮神社(写真)に着く。
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瑞牆山 |
その大岩を左から回り込み尾根に乗ると、ほどなくベンチの置かれた登山道下降点(写真上)に出る。 北側に瑞牆山(写真下)の展望が良い。
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ゆるやかな尾根の登りから林道富士見平線終点への道を左に分け(写真)、しばらくして水場の道標を左に入る。
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7:34 富士見平湧水に到着(写真)。小休止。
空で持ってきた水筒に冷たい湧水を詰める。
7:37 富士見平湧水を出発。
左の岩場を上がり、元の登山道に出て左折すれば、わずかで富士見平に着く。
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7:40 富士見平に到着。
平日のためこの時間の小屋(写真)は閉まっている。登山者もほとんどいない。 休憩を取らず、そのまま小屋とトイレの間の金峰山への道に入る。
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登り始めのマルバダケブキの群落からクズ石の目立つ道が続く。 鷹見岩分岐(写真)で鷹見岩への道を右に見送る。
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湧水が登山道にあふれているところがあり、石で滑らないよう注意しながら登ると、ほどなく右下に大日小屋の青い屋根(写真)が目に入り大日小屋分岐に着く。
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8:22 大日小屋分岐に到着(写真)。
小屋には降りずに直進し、クサリの付いた岩場を越える。左側を上がればクサリは必要ない。ただ、岩が濡れているので滑りやすい。
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岩や木の根の段差を交えて急登し、さらにクサリ場を上がると大日岩の標識(写真)に登り着く。ここは大日岩の南西側基部になる。 展望が良く、西に鷹見岩が聳え、背後は雲で分かりにくいが、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳あたりと思われる。 そのまま大日岩を東に回り込むように10分ほど登れば、少し開けた大日岩分岐に出る。
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8:51 大日岩分岐に到着(写真)。
右は言わずと知れた金峰山になる。
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左の八丁平方面に向かうと、樹林帯を抜け目の前に大日岩が大きく聳える(写真)。
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金峰山 |
赤ペンキの矢印などの目印に従って岩場を上がって行く。 振返ると金峰山や五丈石、山頂下の金峰山小屋などが見えている(写真)。
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さらにロープの付けられた岩を上がる。見上げた岩の上が大日岩のてっぺんのようだ(写真)。
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左に上がり、絶妙なバランスの岩(写真)の前で矢印は左に続く。試しに岩の下をくぐってみるが、目印はなく岩場も途切れてしまった。
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飯森山、瑞牆山 |
8:58 大日岩に到着。小休止。
ってことで、とりあえず岩をくぐったところを大日岩到着とする?。 途切れた岩を越えて右に上がればてっぺんに行けそうだが、まだ行程の1/5ほど、先が長く無駄な体力は使いたくないので今回は諦める。(って、次回はあるのか???) ここから飯森山と瑞牆山(写真)がバッチリ!!
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9:06 大日岩を出発。
くぐった岩を戻り西側の岩場を3mほど降りる。足を滑らせたら崖下へ真っ逆さま、一巻の終わりだろう(写真)。
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潅木に入ると分岐で左に大日小屋への道を分ける。いったいどこに出るのだろうか?ここまでにそんな分岐はなかったような。。。 しばらく大日岩の基部をたどり、北側の岩場の間のガレ気味のロープ場(写真)から尾根に上がる。 ときどき大きな段差を交えてゆるやかに下る。
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9:32 川上村への分岐に到着(写真)。
てっきりここが八丁平分岐だと思ったが、実際はさらに北へ200mのところであることが下山時に分かる。
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右の廻リ目平方面へ進むと、ほどなく砂洗川沿いに下るようになる(写真)。
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10:02 川端下林道終点に到着(写真)。
工事車両などが置かれている。 右に金峰山への道を見送り、西股沢沿いの林道をひたすら下る。 路肩にキャンパーの車が目立つようになると、ほどなく金峰山荘の前を左折すれば、わずかで廻り目平キャンプ場駐車場に着く。
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10:44 廻り目平キャンプ場駐車場に到着(写真)。小休止。
舗装されてなくて結構デコボコしている。 駐車場東端の中央あたりにある、屋根岩パノラマコース入口で休憩を取る。この時点で予定していた屋根岩パノラマコースは距離的にも難度的にも無理と判断し諦める。
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10:50 廻り目平キャンプ場駐車場を出発。
駐車場奥の簡易舗装の細い道に立てられたかもしか遊歩道入口の道標(写真)を右に折れる。 道は九十九折りになっているが、正面に見える目印の赤い布を目指して真っ直ぐにショー トカットする。
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沢を越え屋根岩パノラマコースが右から合わさる(写真)と、いよいよ露岩も現れ登山道らしい道に変わる。 このあたりではまだまだ体力的に余裕がある。
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概ねP2089の山腹をトラバース気味に登るが、ときどき出てくる露岩を縫うような短い急登(写真)が足に堪え始める。
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11:38 唐沢の滝に到着(写真)。小休止。
なかなか見応えあり。周囲の空気もヒンヤリして疲れが吹き飛ぶ。
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11:43 唐沢の滝を出発。
滝壷の下を横切りいったん渓流沿いに下る。唐沢の滝までのようにP2008の山腹をたどり、10分ほどのところにあるハシゴ(写真)を登れば、ほどなくして尾根上の分岐に飛び出す。
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12:00 登山道分岐に到着。
かもしか登山道はここから左に折れ、西股沢の林道へと下って行く。 小川山へは右に折れ尾根を登る(写真)。
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岩場を上がると大岩の展望台(写真)が現れるが、時間的にも体力的にも余裕がなくスルーする。 急登からP2008を越えると、さらに針葉樹の中の急登が続く。この頃にはかなり足に来ていて、ときどき立ち止まりながら進む。
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標高2200mあたりの2箇所で小さく開けた場所から金峰山方面を望むが、残念ながら山頂付近は雲が掛かっている。 シラビソ林のゆるやかな登りからシャクナゲ混じりの急登が続き、分岐(写真)を右に上がればほどなく小川山山頂に飛び出す。
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13:48 小川山山頂に到着(写真)。昼食。
極狭い山頂には山頂標識と三角点があるが、展望はまったくない。 カップ麺とおにぎり1コを持ってきていたが、お湯を沸かしている時間がなく、おにぎりを水で流し込む。おにぎりを2個にしておけばと後悔する。
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14:00 小川山山頂を出発。
一面苔生した(写真)落葉松やシラビソ林をゆるやかに下り、P2347を右に巻く。
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瑞牆山 |
20分ほど下ると岩の露出した展望所(標高2320mあたり)に出て、南に雲に隠れた金峰山、南西に瑞牆山(写真)を見る。 短い急下降からP2290を右に巻くと、おだやかな稜線が続く。 途中で手の平ほどのヒキガエルに遭遇する。 露岩の目立つ急下降からゆるむと、ほどなく八丁平分岐に出る。
大日岩からとは違った角度の瑞牆山が見られる。
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15:16 八丁平分岐に到着(写真)。小休止。
周囲の雰囲気と道標を見て、やっと川上村への分岐と八丁平分岐が違う場所であることを認識する。
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15:20 八丁平分岐を出発。
渓流(写真)や短い崩壊地を越え、沢を高巻くように飯森山山腹をたどる。
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15:59 小川山・瑞牆山分岐に到着(写真)。
この時間に見覚えのあるここにたどり着けて一安心する。
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16:12 富士見平に到着(写真)。小休止。
安堵感もありベンチに座り、ノンビリと一息入れる。
16:17 富士見平を出発。
登山道下降点を左に下り、里宮神社参道の看板から往路を戻る。ただ、瑞墻山荘への道から左へ曲がる地点を間違えてしまったが。。。
16:48 県営無料駐車場に到着。
駐車している車は4〜5台ほどになっていた。
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◎ 感想
全行程で道標や目印があるので、迷うことはなく、危険な場所もない。大日小屋前後と八丁平の先で登山道の一部に湧水が流れ込んでいるので、スリップに注意。小川山から八丁平までは頻繁にクモの糸に引っ掛かる。あまり歩かれていないのか。。。
大日岩からは金峰山や瑞牆山が見られるが、小川山山頂は林に囲まれて展望は全くない。P2008と小川山の中間の標高2200mあたりで金峰山、P2347の先標高2330mあたりで金峰山と瑞牆山を見る。
小川山からの下りで、苔生した森の景色に癒される。
当初は金峰山荘から屋根岩パノラマコース経由で小川山山頂に立ち、下山は八丁平経由を予定していたが、双葉SAで考えが変わり急遽変更した。
金峰山荘まではほぼ予定通りで余裕があり、唐沢の滝までもまずまず。唐沢の滝から小川山山頂までは、地形図では読み取れないアップダウンが連続し一気にバテバテになり、なかなか足が進まず、明るいうちに帰れればと弱気になる。4時頃に小川山・瑞牆山分岐に着いたときは心底ホッとした。
実は川上村への分岐で金峰山荘周りで小川山に立って、はたして明るいうちに下山できるのだろうか、小川山は諦め富士見平へ戻ったほうが良いのではないか、との考えが一瞬頭をよぎった。大ざっぱに、ここから金峰山荘まで2時間、小川山山頂まで3時間、富士見平まで3時間、駐車場まで30分、合計8時間30分掛かり、駐車場到着が午後6時になると計算した。これなら明るいうちに何とかなると判断し、予定通り決行した。
心残り・・・大日岩のてっぺんに立ちたい。屋根岩パノラマコースを歩きたい。 鷹見岩に行ってみたい。