奥沼津アルプス、沼津アルプス
2022.01.27
奥沼津アルプス 191.2m(大嵐山) 沼津アルプス 392m(鷲頭山)
◎ 山行情報
山行日 2017年1月17日(火) 快晴
山頂所在地/山域 静岡県/伊豆半島
アクセス/出発地 電車/伊豆箱根鉄道原木駅〜JR沼津駅縦走
行程詳細 伊豆箱根鉄道原木駅(7:04-7:10)→ 奥沼津アルプス石堂橋登山口(7:29-7:36)→ 茶臼山山頂(7:56)→
大嵐山(日守山)山頂(8:20-8:30)→ 山口峠(9:10)→ 大岩展望所(9:30-9:40)→
大平山山頂(9:55-10:00)→ 多比口峠(10:05)→ 多比峠(10:27)→ 鷲頭山山頂(10:40-10:50)→
小鷲頭山山頂(10:57)→ 中将宮(11:09)→ 志下峠(11:15)→ 馬込峠(11:25)→
志下山山頂(11:33)→ 志下坂峠(11:40)→ 千金岩(11:45)→ 徳倉山山頂(12:12-12:55)→
横山峠(13:08)→ 横山山頂(13:27)→ 八重坂峠(13:42)→ 香貫山山頂(14:15-14:25)→
芝住展望台(14:30-14:40)→ 香陵台(15:02)→ 香貫山登山口(黒瀬口)(15:09)→ JR沼津駅(15:33)
所要時間/距離 行動時間:6時間38分 休憩時間:1時間45分 合計:8時間23分/16.9km
服装/装備 ソフトジャケット、長袖山シャツ、長袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴
GPSログ GPX KML 標高CSV 商用以外であれば自由に利用できます。
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この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。 無断転載を禁じます。 |
ルート図
◎ 山行記録
7:04 伊豆箱根鉄道原木駅に到着(写真)。
GPSのログ取りを登山口からと決めていたが、思い直して駅からにしたため、出発が数分遅れる。
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7:10 伊豆箱根鉄道原木駅を出発。
駅前の道路から国道136号線を渡り、左へ50mほどで右の脇道に入り、道なりに進む。 狩野川の土手に上がり、富士山を見ながら右の石堂橋(写真)を渡る。景観に配慮したのか、赤かった橋は緑に変わっていた。 県道129号線を横切り、日守の集落に降り南下すれば、ほどなく県道との合流点の先に奥沼津アルプス石堂橋登山口が見えてくる。
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7:29 奥沼津アルプス石堂橋登山口に到着(写真)。小休止。
道標は以前のものと変わっているが、相変わらずささやかで奥沼津アルプスに相応しく好ましい。 周囲の桜の木が何本か切られて少し雰囲気が違う。ここで朝食を取る。
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7:36 奥沼津アルプス石堂橋登山口を出発。
コンクリートの坂を上がり、右の登山道に入る。ジグザグの急登から尾根に乗るとゆるむ。 ピーク直下の標高127mあたりで、以前はなかった分岐に出る(写真)。 方向を示す石が道標代わりに置かれている。
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右の山頂付近へ道を取れば、すぐに薮の中の最高点128mを東に巻いて少し下り、茶臼山の山頂標識のある場所に出る(写真)。最高点の西側126mあたりになる。 ロープの付けられた急下降からコルに降り立つ。以前ここにあった道標はなく、左右の踏み跡もほとんど消えている。
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ゆるやかな登りから小ピークを越えると急登が続き、ゆるむと「ようこそ奥沼津アルプスへ」の道標があり、前方に柵が見えてくる(写真)。
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8:20 大嵐山(日守山)山頂に到着(写真右)。小休止。
山頂標識は展望デッキとソバの大木の枝に付けられている。 以前あった木とロープで作られた迷路のようなものはなくなっているが、広々とした山頂の北側の展望デッキと、そこからの愛鷹連峰や富士山、丹沢山地、箱根山、伊豆山稜、三島・函南市街などの大パノラマ(写真下)に変わりはない。
大嵐山展望デッキからのパノラマ |
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8:30 大嵐山(日守山)山頂を出発。
複数の道標が付けられた南側の柵(写真)の切れ目をすり抜けて急下降し、痩せたコルから稜線を左に回り込み、江間への道を左に分け稜線に乗る。 小ピークを幾つか越えP219に上がる途中で、左に城山や葛城山を見る。
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少し岩尾根気味のP219を越え、ときどき樹間に大平山を見ながらゆるやかに登り、新城バス停への分岐のある山口峠(写真)を越える。
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岩場のハシゴ場に差し掛かかり右のハシゴを降りかけたが(写真上)、直進方向の木に付けられた幾つもの目印が目に入る。岩場を回り込んでみると、ほとんど垂直にハシゴが付けられ(写真下)、なかなかの高度感だ。
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ハシゴを降りて以前降りた方向を見ると、ハシゴと安全ロープが見えている(写真)。 こうやって見るとこちらもなかなかの高度感だ。 さらに幾つもの岩場を越えたり間を縫うようにたどり、大平山手前の展望の良い岩場に出る。
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9:30 大岩展望所に到着(写真右)。小休止。
勝手に名付けた毎回休憩する岩場で、展望が良いのに立ち止まる登山者がなく、いつもノンビリと景色を楽しむことができる。 北西に大平山から南アルプス(赤石岳、荒川前岳、中岳、悪沢岳、塩見岳)、愛鷹連峰、富士山、丹沢山地など、南に伊豆半島方面の城山、葛城山、天城山など(写真下)を一望する。11月下旬には大平山山腹の紅葉も楽しめる。
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9:40 大岩展望所を出発。
出発前に暑くてジャケットを脱ぐ。 ゆるやかな下りから山口道(県道139号線)のバス停への道を右に見送り(写真)、ハシゴからコルに降り立つ。 ここからロープの付けられた急登が続き、10分ほどでポンと大平山山頂に飛び出す。
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9:55 大平山山頂に到着(写真)。小休止。
桜の大木が一際目に付く広い山頂中央に沼津アルプス共通の山頂標識や三角点(地形図には記載がないが)がある。展望はあまり良くなく、潅木の切れ目にわずかにある程度だ。
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10:00 大平山山頂を出発。
ゆるやかな下りから短く急下降して多比口峠に降り立つ(写真)。ちょうど多比からの団体が登ってきて休憩するところに出会う。
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ウバメガシの目立つ細い岩尾根(写真上)を小さくアップダウンして、多比峠に降り立つ(写真下)。右に戸ヶ谷への道が分岐する。 ここからは稜線を北側に外し、鷲頭山の山腹を急登する。振り返ると降りてきた大平山が見えている。 1度折り返して元の稜線に乗り、さらに急登すれば灯籠の間から鷲頭山山頂に飛び出す。
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10:40 鷲頭山山頂に到着(写真)。小休止。
山頂は広く山頂標識のほか鷲頭神社の祠、桜の大木などがある。 西の一部が開け、少し枝が煩いながら駿河湾越しに南アルプス(仁田岳、茶臼岳、上河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳、塩見岳)、達磨山や金冠山、大瀬崎の伊豆半島、三保・焼津方面を一望する。富士山は残念ながら木立に隠れている。 3名ほど居た登山者が次々出発し、短時間ながら山頂を独り占めする。
展望の良さは小鷲頭山に譲る。
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南アルプス、富士山 |
10:50 鷲頭山山頂を出発。
5分ほどの急下降からわずかに登り返して小鷲頭山山頂に立つ(写真上)。 ここからの展望は鷲頭山より狭いものの、富士山や仁田岳から白峰三山(農鳥岳、間ノ岳、北岳)までのより広い範囲の南アルプスを一望する(写真下)。
富士山を含めて展望を楽しむなら、小鷲頭山がお薦め。
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ときにはロープや木、岩に掴まりながらの急下降から10分ほどで稜線を右に折れると、ほどなく中将宮に降り立つ(写真)。 平重衡像が安置されたお堂と中将宮の由来の案内板がある。
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ゆるやかな下りから志下峠に降り立つ(写真)。左に志下から国道414号線への道、右に御前帰から山口道への道が分岐する。今まで気付かなかったが、ぼたもち岩と呼ばれる大岩がある。
右の大岩がぼたもち岩。
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小ピークを越え、まずまずの展望が広がるき★らら展望台(写真上)を過ぎると、P214とのコルに降り立つ(写真下)。ここは馬込峠で、右に御前帰から山口道への道が分岐する。
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ゆるやかなカヤトの登りから展望の良い奥駿河パノラマ台(写真上)を過ぎ、ひと登りで志下山山頂に着く(写真下)。ここはP214で、カヤトが刈られた小広い山頂にさざなみ展望台がある。
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ゆるやかなカヤトの下りから志下坂峠に降り立つ(写真)。志下峠と同じように、左に志下から国道414号線への道、右に御前帰から山口道への道が分岐する。
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ロープの張られた急登から展望の良い千金岩(写真)を過ぎるとゆるみ、P282の西側をたどり、しおみち広場や馬頭観音像、銃座の跡地などを過ぎ、香貫台分岐に出る。左に香貫台団地方面への道が分岐する。 5分ほどの激急登からポンと徳倉山山頂に飛び出す。
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南アルプス、富士山 |
12:12 徳倉山山頂に到着(写真上)。昼食。
4組8人の登山者が休憩している。 山頂は草地で広々としているが、木立に囲まれ展望は北西の一部だけで、南アルプス(聖岳、赤石岳、荒川岳、塩見岳)、愛鷹連峰、富士山(写真下)を望む。
12:55 徳倉山山頂を出発。
手摺り代わりのクサリが付けられた、なかなかの急下降が続く。
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10分ほどで峠(?)と思われる場所に降り立つが、先の小コブを越えたところが横山峠(写真)になる。左は木ノ宮方面、右に下れば県道144号線の沼津商高前に出る。 右から回り込むように稜線に上がり、緩急を交えて登る。
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13:27 横山山頂に到着(写真)。
ここはP182で、やや狭く展望はほとんどない。
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ロープの付けられた急下降からいったん中弛みがあるが、すぐに急下降から八重坂峠に降り立つ(写真)。 車道を左に200mほど進み右の登山道に入るが、すぐに車道を右に道なりにたどる。
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ゴルフ練習場の先で桜台への道が右に分岐するが、沼津アルプスの道標に従い直進する。 5分ほどで再び桜台への分岐(写真)があり、今度はその道に入る。 400段の急な階段を登り、東屋の先を道標に従って左に入る。周遊ルートを横切り、ひと登りで香貫山山頂に着く。
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14:15 香貫山山頂に到着(写真)。小休止。
立派な山頂標識とは裏腹に、山頂のほとんどを気象レーダーで占められ味気ない。
14:25 香貫山山頂を出発。
ハイキングルートを西に進み、夫婦岩からの道と合わさり左へ、すぐに周遊ルートと合流し、右に見える展望台へ向かう。
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奥沼津アルプス、沼津アルプス |
14:30 芝住展望台に到着(写真右上)。小休止。
展望台に上がって360度の展望を満喫する。 今日歩いて来た奥沼津アルプス、沼津アルプス(写真右下)、駿河湾から南アルプス、愛鷹連峰、富士山(すでに雲の中)、丹沢山地、三国山稜、箱根山、伊豆半島、沼津市街などの大パノラマが広がる(写真下)。
芝住展望台からのパノラマ |
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14:40 芝住展望台を出発。
夫婦岩方面に道を取る。 香貫山山頂から降りた道まで戻り、そのまま夫婦岩・香陵台方面へ直進する。 最初の分岐を左に、さらに分岐を香陵台方面に進み、水飲み場、夫婦岩と見送り、2箇所目の水飲み場のある二又(写真)を右に進む。
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東屋の右を通り階段を降り、2つ目の分岐を左折し香陵台へと向かう。5分ほどで香陵台に降り立ち(写真)、車道をわずかにたどり、右の黒瀬町方面への道に入る。やや急な下りから5分ほどで民家横から県道139号線に降り立つ。
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15:09 香貫山登山口(黒瀬口)に到着(写真)。
左へ300mほど進み、右の黒瀬橋を渡る。沼津警察署前の交差点を斜め左先に入り、道なり15分ほどで沼津駅に着く。
15:33 JR沼津駅に到着。
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◎ 感想
奥沼津アルプス、沼津アルプスの縦走は今回で4回目になるが、一番速くて楽に歩けたように思う。日ごろのトレーニング賜物か?
原木駅から沼津駅まで20kmくらいの感覚でいたが、実際には15kmほどだった。
茶臼山手前の分岐や展望所や史跡の追加、全体を通しての道標の充実など少し変化はあったが、勝手知ったるわが家に帰ってきた思いだった。香貫山では雲が掛かっていた富士山だが、他では冬ならではの姿を見せてくれた。南アルプスや伊豆箱根の山々など大パノラマは圧巻だ。特にお薦めは大嵐山と香貫山の芝住展望台だが、個人的には登山者が立寄ることがほとんどない大平山手前の大岩が好きだ。