乗鞍岳(積雪期)

乗鞍岳 3,025.7m(積雪期)

 山行情報

山行日       2016年3月22日(火) 快晴

山頂所在地/山域  岐阜県/北アルプス

アクセス/出発地  車/休暇村乗鞍高原駐車場から往復

行程詳細      休暇村乗鞍高原駐車場(5:00-6:05)→ かもしかリフト降り場(ツアーコース開始点)(7:15)→
          位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)(8:22-8:26)→ 肩の小屋口(9:12-9:20)→ 肩の小屋(9:48-9:55)→
          朝日岳山頂(10:44-10:49)→ 蚕玉岳山頂(10:59)→ 乗鞍岳山頂(11:10-11:30)→ 蚕玉岳山頂(11:35)→
          位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)(12:48-13:00)→ かもしかリフト降り場(ツアーコース開始点)(13:36)→
          休暇村乗鞍高原駐車場(14:18)

所要時間/距離   行動時間:7時間17分 休憩時間:56分 合計:8時間13分/13.6km

服装/装備     アウタージャケット、長袖山シャツ、長袖シャツ、トレッキングタイツ、雪山パンツ、雪山登山靴、ゲーター、アイゼン、
          ピッケル、トレッキングポール

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図


 山行記録

5:00 休暇村乗鞍高原駐車場に到着(写真)。

21日午後10時頃に家を出る。
22日午前1時30分頃みどり湖SAで仮眠を取るが、あまり眠れず3時頃出発する。

登山者用駐車場は右側で、建物のある左側は休暇村利用者用だ。
一眠りする。

6:05 休暇村乗鞍高原駐車場を出発。

駐車場を出て、右のパノラマコースに入る手前でアイゼンを装着する。
右のゲレンデを登る(写真)が、圧雪車で雪がならされアイゼンが効き難い。

登り切ると再びゲレンデは2つに分かれる(写真)が、リフトの見える右を選ぶ。後で分かるが、どちらを通っても大差ない。
休暇村第1リフトトリプルの下を横切り、左に見ながら登る。前方に見える乗鞍の山並みは遙かに遠い。

第1リフト降り場から第2リフトペア乗り場に向けてゆるやかに下る。
第2リフトペア乗り場からは普通は右のゲレンデに入るのだが、係員がいないのを良いことに最短距離のリフトの真下を登る(写真)。

第2リフト降り場(写真)に登り着くと、前方に高天ヶ原と剣ヶ峰が大きく見える。

少し行くと右に三本滝レストハウス、その左にかもしかリフト乗り場があり、その間に県道84号線の標識が見えている(写真)。ってことは、車道が通っているということか?

広いかもしかコースのリフト沿いを登るが、さすがに上級コースだけあり(?)、かなりの急登が3段続く(写真)。
3段目の急登を林の左に回り込むように登ると、少しゆるみ、ほどなくツアーコース開始点のリフト降り場に登り着く。

7:15 かもしかリフト降り場(ツアーコース開始点)に到着(写真)。

スキー場外へ出た場合の警告板はあるが、ツアーコース開始点を示すような表示はない。

少し先の林の間へと付いているスキー跡やトレースをたどり進むと、急斜面手前でトレースが幾つかに分かれる(写真)。
一瞬どこから上がろうか迷うが、ピンクテープや木の赤マークを拾いながら登ればすぐ上で合流する。

林の間をゆるやかに登るが、雪はアイゼンがなくても問題なさそうなほど良く踏まれている。
平坦な場所と少し傾斜のある場所が交互するが、ツアーコース用だろうか、平坦になるたびに数字の標識が出てくる(写真)。

4番を過ぎると左前方に山頂がぐっと近づき、5番でほぼ直角に左へ曲がる(写真)と、真っ直ぐ剣ヶ峰に向かうかのように進む。
ここまででほぼ2時間と順調だ。

雪は良く締まり、トレースも明確で全く問題ない。

6番(写真)から7〜8分で樹林帯を抜けると、位ヶ原山荘への分岐に登り着く。

8:22 位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)に到着(写真)。小休止。

右に位ヶ原山荘へのトレースが続き、ガードレールが見える。
振り返ると、雨飾山や妙高山、八ヶ岳、鉢盛山、南アルプスを望む。
ここは位ヶ原の東端になるようだ。

8:26 位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)を出発。

直進方向の斜面を急登し、樹林帯を抜け疎らな潅木帯となる。冷たい風が吹き抜け、さすがに手が冷たくて防寒手袋を着用する。
20分ほど登るとほとんど潅木のないなだらかな雪原となり、前方の朝日岳と摩利支天とのコルに小屋が小さく見えてくる(写真)。先行する登山者の姿も見える(写真)。

さらに行くと稜線下に別の小屋(実はトイレ小屋)が2つ見え、それを目指して真っ直ぐに進む。

9:12 肩の小屋口に到着(写真)。小休止。

小屋の陰では少し風が遮られるものの、歩行中は強風を遮るものがなく、顔が痛く防寒手袋でも手が冷えるため、バラクラバを着用し帽子と手袋を耐寒用に換える。
さらにトレッキングポールもピッケルに換える。

9:20 肩の小屋口を出発。

すぐそこにに見えている肩の小屋に向けて真っ直ぐに登る。

9:48 肩の小屋に到着(写真)。小休止。

小屋の陰で風を凌ぎつつ、栄養ゼリーと水分を補給し、ここから始まる本格的な登りに備える。
ジッとしていると寒さが身に凍みてくる。

9:55 肩の小屋を出発。

剣ヶ峰口の道標から真っ直ぐ朝日岳山頂を目指す(写真)。
朝日岳の中腹にトレースをたどる登山者が小さく見ている。
最初のゆるやかな登りでは雪が良く締まりサクサクと進むが、途中からの急登は歩みが鈍り何度も足を止める。しかし疲労感はそれほどない。
ときどきトレースが途切れるが、そこではクラストした雪に踝ほど埋まり、強風と飛雪、3000m近い標高も相まってますます登高スピードが鈍る。ステップ状に付いたトレースの有り難みを痛感する。

白山
北アルプス

10:44 朝日岳山頂に到着(写真上)。小休止。

雪に埋もれているのか、もともとないのか、山頂を示す標識などはない。後で良く見たら写真に祠の一部が写っていた。南西部の権現池は当然ながら雪で埋まっている。
360度の展望で御嶽山や白山(写真中)、北アルプス(写真下)、八ヶ岳連峰の大パノラマが広がる。

10:49 朝日岳山頂を出発。

短い急下降から杭の間を登り返し、露岩の間を縫って登る。

10:59 蚕玉岳山頂に到着(写真)。

ここには山頂標識があり、記念撮影をする。

左に雪庇のできている剣ヶ峰方面の稜線を見ながら先に進む。
ゆるやかな下りから登り返すと、岩場を左に回り込む方向にもトレースが付いている(写真)。
岩場の間を直登する本来の登山道をたどり、乗鞍本宮奥宮を左上に見ればほどなく鳥居をくぐる。

岩場を左に回り込んでいるトレースは下山に付けられたもののよう。。。

浅間山、八ヶ岳連峰、中央アルプス
御嶽山

11:10 剣ヶ峰山頂に到着(写真上)。小休止。

もっと広々とした山頂だったと記憶していたが、思い違いだった。
乗鞍本宮奥宮と鳥居、山頂標識があり、三角点は雪に埋もれている。強風の中、寒さに耐えながら三脚をセットして、セルフタイマーで御嶽山をバックに記念写真を撮る。
朝日岳同様に展望が良く、北アルプスや浅間山、八ヶ岳連峰、中央アルプス(写真中)、御岳山(写真下)などの大パノラマが広がる。

11:30 剣ケ峰山頂を出発。

奥宮の背後から岩場の右を下る(写真)。雪庇はそれほど張り出していない。

予定では朝日岳山頂から肩の小屋と肩の小屋口の中間点あたりへ下るつもりだったが、蚕玉岳を通過し右の斜面を見ると、雪は良く締まり登ってくる登山者もいることから、朝日岳とのコルから肩の小屋口に向かって下ることにする(写真)。
斜面に入ると多くの足跡が見られる。傾斜はきついものの、雪は良く締まり、アイゼンが良く効く。厳冬期ではフワフワの雪でこうはいかないだろう。

しばらく惰性で下っていると、いきなりアイゼンの前ヅメを雪面に引っかけ(実は良く覚えていない)滑落する。頭から倒れ込むが、すぐに態勢を立て直すものの、一瞬ピッケルを見失う。すぐに見つけ制動を掛け、登ってくる登山者の近くで止まり事無きを得る。
その間恐怖心は全くなく案外冷静だったのは、そのまま滑り落ちても次第に傾斜がゆるむことと、これから向かう方向だと分っていたためだろう。結果的には、ケガもなく、良い制動の練習になった。
登山者と少し会話を交わした後、下降を続ける。

肩の小屋口のトイレから100mほど南側を通過し、最終的にトイレから500mほど先で往路に合流する(写真)。その間、疎らにトレースが付いているが、踏み抜きもなくサクサクと下る。
往路では気が付かなかったが、北には槍ヶ岳や奥穂高岳、前穂高岳、常念岳などを一望する(写真)。

12:48 位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)に到着。昼食。

分岐から50mほど下った木の陰で昼食を取る。

13:00 位ヶ原山荘分岐(ツアーコース終点)を出発。

雪は少しゆるんではいるものの、腐るほどではなく、サクサク下る。
2つに分かれるかもしかコース(写真)は往路と同じリフト沿い(左)の中級コースを下る。

降り切った先に見える夢の平クワッドのリフト降り場を左に見て、右のゲレンデに入ると、前方に第2リフトペアが見える。
第2リフトペアは往路と同じようにリフト下を歩けないので、左のゲレンデを下る。

降り切ったところで、2つに分かれるゲレンデを左のスカイウェイコースを下る(写真)。
こっちが往路と同じだと思ったら、実は右のユートピアコースが往路に登ったコースだった。と言っても、結局は下で合流するのだが。。。

14:18 休暇村乗鞍高原駐車場に到着。


 感想

はたして無事登頂できるか心配だったが、朝日岳への直登がかなりきつかった以外、時期的に雪が良く締まっていることも幸いして、「案ずるより産むが易し」だった。とにかく行きも帰りも雪の状態が良く、天気も最高、風も稜線以外は大したことないと、これ以上なく幸運に恵まれた。
稜線上の展望は文句なし。槍ヶ岳や穂高連峰を始めとする北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、白山、御嶽山、雨飾山、妙高山、戸隠連峰など、大パノラマが広がる。っが、唯一富士山だけ見えないのが残念だった。
最後に反省。。。滑落にアイゼンとトレッキングポールの置き忘れと、ポカの連続。。。


 日帰り温泉

安曇乗鞍温泉 天峰の湯

道路を挟んで反対側にある休暇村乗鞍高原の天峰の湯に入る。
全国にある休暇村の1つで、宿泊もできる。
平日なので浴室も休憩場も空いていた。館内は床暖房で暖かい。浴室は内湯と露天風呂が1ずつとごく普通。休憩場は畳部屋がある。