白山(テント泊)

白山 2,702.1m(御前峰)(テント泊)

 山行情報

山行日       2014年9月20日(土) 曇りのち晴れ / 21日(日) 晴れ

山頂所在地/山域  山県/北陸 両白山地

アクセス/出発地  車、バス/市ノ瀬駐車場 別当出合から往復

行程詳細      20日 市ノ瀬駐車場(6:00-6:50)→ (白山登山バス)→ 別当出合(7:05-7:20)→ (砂防新道)→
              中飯場(8:01-8:06)→ 別当覗き(8:42)→ 甚之助避難小屋(9:15-9:25)→ 南竜道分岐(9:42)→
              (南竜道)→ 南竜山荘(10:08-10:13)→ 南竜ヶ馬場野営場(テント設営)(10:23-11:20)→
              エコーライン分岐(11:37)→ (エコーライン)→ (弥陀ヶ原)→ 室堂平(12:32)→ 
              白山御前峰山頂(13:07-13:15)→ (御池巡りコース)→ 剣ヶ峰山頂(13:43-13:51)→
              紺谷ヶ池(14:01-14:07)→ 大汝峰分岐(14:24)→ 室堂平(14:58-15:05)→ (トンビ岩コース)→
              トンビ岩(15:20-15:22)→ (御前坂)→ 南竜山荘(15:58)→南竜ヶ馬場野営場(テント泊)(16:05)

          21日 南竜ヶ馬場野営場(6:00-8:15)→ 南竜道分岐(8:43)→ (砂防新道)→ 黒ボコ岩(9:20-9:40)→
              (観光新道)→ 殿ヶ池避難小屋(10:18-10:23)→ 別当坂分岐(11:15)→ 別当出合(12:03-12:20)→
              (白山登山バス)→ 市ノ瀬駐車場(12:40)

所要時間/距離   20日 行動時間:7時間3分   休憩時間:1時間57分 バス移動:15分 合計:9時間15分/13.6km
          21日 行動時間:3時間43分 休憩時間:42分     バス移動:20分 合計:4時間25分/6.1km

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴、トレッキングポール、テント

GPSログ      GPX  KML  標高CSV    商用以外であれば自由に利用できます。

   この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
   無断転載を禁じます。

ルート図      


 山行記録

20日 市ノ瀬〜別当出合〜南竜ヶ馬場野営場〜室堂平〜白山御前峰〜南竜ヶ馬場野営場

6:00 市ノ瀬駐車場に到着(写真)。

広い駐車場だが、手前と右はすでに満車状態で、左に誘導される。そこも次々と来る車でどんどん埋まっていく。朝食におにぎりを2個食べ、トイレを済ます。

6:50 市ノ瀬駐車場を出発。

白山登山バス(片道500円)(写真)に乗る。
やはりと言うか、当然と言うか、すぐに満席になる。

7:05 別当出合に到着(写真)。

登山情報案内や登山届けの提出など、白山登山の拠点となる市ノ瀬ビジターセンターがある。

7:20 別当出合を出発。

別当出合登山口石柱の先の鳥居(写真)をくぐり、観光新道を左に分け、吊り橋を渡り砂防新道に入る。

少しして進入禁止の下り線用道降り口からジグザグの急な石段を登り終えると、下り専用道入口を左に見送る(写真)。
ゆるやかな登りが続く道端には、オオアキギリノコンギクハクサンカメバヒキオコシオトコエシアキノキリンソウサラシナショウマなど、思ったより多くの花が見られる。

8:01 中飯場に到着(写真)。小休止。

小広い場所で、トイレがある。
休むにはちょっと早かったが、今日の長い予定を考え一息入れる。

8:06 中飯場を出発。

少し登ると、右下に林道を見る。
別当覗き(写真)を過ぎると、センジュガンピキオンヤマハハコハクサントリカブトアマニュウなど、さらに増える花を撮影しながら登る。道は石畳や木道などよく整備されている。
丸太のベンチがある休憩場所を過ぎると、ほどなく前方に小屋が見えてくる。

9:15 甚之助避難小屋に到着(写真)。小休止。

南側に展望が広がり、多くの登山者が休憩している。
ここにもトイレがあり、小屋の中はキレイだ。

9:25 甚之助避難小屋を出発。

青空が広がり始め、陽射しが差す。山腹のトラバースから尾根に乗ると、石の階段が続く。

9:42 南竜道分岐に到着(写真)。

なかなか展望が良い。
ここで砂防新道を左に分け、右の南竜道に入る。

いったんゆるやかに登るが、すぐに下りが続くようになる。南竜道・エコーライン分岐(写真上)を左に分け、前方に小屋を見ながら笹原の中の木道をたどれば(写真下)、ほどなくトンビ岩分岐に建つ南竜山荘に着く。

10:08 南竜山荘に到着(写真)。テント泊手続き。

山荘宿泊はまだだが、テント泊は受け付けていて、手続きをする。

10:13 南竜山荘を出発。

テント場はトンビ岩分岐を直進し、少し上がった南竜ヶ馬場野営場と書かれた標識(写真)の先になる。

10:21 南竜ヶ馬場野営場に到着(写真)。テント設営。

早い時間にもかかわらず、何張りか張られている。かなり広い平地で、左側に炊事場とトイレがある。
選び放題の中、風当たりが弱く、展望の良い場所を選ぶ。設営後は昼食とトイレを済ませ、山頂登頂の準備をする。

11:20 南竜ヶ馬場野営場を出発。

途中でハクサンフウロイブキトラノオなどを見ながら、南竜道をエコーライン分岐(写真)まで戻る。エコーライン分岐を右の石畳に入る。

ジグザグの整地された石畳はすぐに浮石の道に変わり、しばらくしてお花畑になるとゆるみ、まっすぐに登って行くようになる。振り返ると眼下には山荘やテント場のある草原を一望する。
弥陀ヶ原(写真)に入り、しばらく木道をたどると、左から砂防新道が合流する。

ここからハイマツや潅木の間の石畳を急登すること10数分で、ビジターセンター正面に登り着き(写真)、左に回り込み室堂平に出る。

12:32 室堂平に到着(写真上)。

ベンチなどがある広場になっていて、なだらかな山容を一望する。
奥の鳥居をくぐり、白山登拝道に入り、紅葉とハイマツの緑が入り混じる石段(写真下)を登って行く。

高天ヶ原の標柱(写真上)からはハイマツの中を縫うようなジグザグの登りが続き、20分ほどで山頂一角の石垣で囲まれた白山奥宮(写真下)に登り着く。

13:07 白山御前峰山頂に到着(写真右)。小休止。

岩がゴロゴロする山頂は白山奥宮まで含めて広く、遮るものもなく大パノラマが広がる。
残念ながら今日の遠景はやや雲が多くあまり良くないが、別山や大汝峰、剣ヶ峰、三方崩山など(写真下)が見られる。

別山 大汝峰 剣ヶ峰 三方崩山

13:15 白山御前峰山頂を出発。

稜線を岩の間を縫うように北西にたどり、標柱の立つ岩場の手前で右に折れる(写真)。

急斜面を大きく折り返して下り(写真上)、紺谷ヶ池手前の案内板(写真下)に降り立つ。

道は左へ曲がりながらゆるやかに登るが、右の剣ヶ峰方面には山頂への薄い踏み跡が続く(写真)。
誘惑にかられ剣ヶ峰に向かうが、踏み跡はすぐにガレ岩で途絶える。マーキングなどは見当たらず、足場を確認しながらピークに向かって登る。
ある程度岩場の経験があればそれほど危険はない。

13:43 剣ヶ峰山頂に到着(写真)。小休止。

かつては登山コースだったのだろうか、手作りの山頂標識がある。
御前峰の山頂には多くの人影が見え、紺谷ヶ池へ下るコースがハッキリわかる。

北西には大汝峰が大きい。

13:51 剣ヶ峰山頂を出発。

下りは全体が見渡せる(写真)ため、コース取りがしやすく、あっという間に下り終える。

14:01 紺谷ヶ池に到着(写真)。小休止。

案内板を見ていた単独の女性と話す。剣ヶ峰に登ってみたかったが、これから大汝峰に登るので諦めるとのこと。
ちなみに南竜ヶ馬場野営場で幕営とのこと。
流行りの山ガールとは違って服装は地味(ほぼ黒一色)で、黄色のサブザック姿が健脚を思わせる。

4:07 紺谷ヶ池を出発。

大汝峰の手前の小ピークを越え、翠ヶ池(写真)の横で折り返す。

大汝峰への分岐(写真)を右に見送り、ミヤマリンドウイワギキョウ、左に残雪を見て、室堂近道を左に見送る。

葉が紅葉したチングルマナナカマドを見ながら、しばらくは白山の山腹に付いた道をたどり(写真)、白山雷鳥荘を左に折れると室堂平に出る。

14:58 室堂平に到着。小休止。

相変わらず多くの登山者で賑わっている。
念のため案内板で道を確認する。

15:05 室堂平を出発。

山荘の間(写真)を抜けトンビ岩コースに入る。
草地の間のゆるやかな下りから短く登り返すと、シラタマノキの見られるハイマツの間をゆるやかに下り、トンビ岩に出る。

15:20 トンビ岩に到着(写真)。小休止。

なぜトンビ岩なのか?どう見てもトンビには見えないが。。。

15:22 トンビ岩を出発。

眼下に南竜山荘や南竜ヶ馬場野営場を見下ろしながらハイマツとササの入り混じった下りから御前坂に差し掛かると(写真)、すっかり綿毛に変わったチングルマの群生するお花畑となる。この辺りはまだ紅葉していない。
さらに紅葉直前のナナカマドタテヤマアザミなどを見ながら下れば、南竜山荘の前に出る。

15:58 南竜山荘に到着(写真)。

16:05 南竜ヶ馬場野営場に到着。テント泊。

テントは倍近くに増えている。
本日の山行は終了。
のんびりと夕食を取った後は、ラジオでもと思ったが入らず、時間を持て余す。

21日 南竜ヶ馬場野営場〜黒ボコ岩〜別当出合〜市ノ瀬

6:00 起床。

早朝にはご来光を見る登山者が出発して行った。
起きる早々に山頂付近に朝日が当たり、デジカメでズームアップしてみると、ご来光を迎えた多くの登山者が見える。
テントも周りの草花も霜で真っ白になっている(写真)。
今日は下山するだけなので、のんびりと朝食、トイレ、洗面を済ます。炊事場があり洗面は楽だが、トイレが汚い。
テント撤収。バリバリに貼り付いた霜を、溶け出す前に払い落とす。

8:15 南竜ヶ馬場野営場を出発。

山バッジを買おうと山荘に寄るが、売店は9時からでした。
別当出合や市ノ瀬で買える。。。と思ったが。。。

8:43 南竜道分岐に到着(写真)。

今日も数人の登山者が休憩している。
右の砂防新道に入り黒ボコ岩を目指す。

潅木帯を抜けると視界が開け、前方には多くの登山者が登り下りするのが見え(写真)、背後には別当谷の合間に別山や両白山地などを一望する。

黒ボコ岩に向かって歩みを進める登山者の群れ。

石段状の急登から延命水(写真)を過ぎると、ほどなく黒ボコ岩に登り着く。

弥陀ケ原、白山

9:20 黒ボコ岩に到着(写真右上)。小休止。

展望が良く、特に2つある岩に上がればバツグンだ(写真下)。
また、潅木を抜けて室堂平側へ少し入ると、弥陀ヶ原と白山の雄大な姿を一望する(写真右下)。わざわざ遠回りした甲斐があった。

黒ボコ岩上からのパノラマ

9:40 黒ボコ岩を出発。

岩の横から観光新道に入り(写真)、ナナカマドなどの潅木の間を下る。

ナナカマドの赤く色付いた葉と緑の葉とが隣り合う蛇塚(じゃづか)(写真)を過ぎ、尾根をジグザグに下る。ジグザグの急下降が続き、タカネマツムシソウの群生に混じってハクサンフウロシラタマノキなども見られるようになる。

10:18 殿ヶ池避難小屋に到着(写真)。小休止。

小屋は建築中で、手前の登山道脇に仮の小屋がある。

10:23 殿ヶ池避難小屋を出発。

右側に白山釈迦岳が大きく見えてくる。
急下降が続き、小さなピークを幾つか越える。
オヤマリンドウが目立ってくると、大きな岩の積み重なり(写真)をくぐり抜け、短い平坦路から石畳の階段を下り別当坂分岐に出る。

11:15 別当坂分岐に到着。

左へ短く急下降し小さなコブを越えると、かなりの急下降が続く。
ゆるむと別当出合まで1kmの道標がある場所を過ぎ、15分ほどで別当出合に降り立つ(写真)。

12:03 別当出合に到着。小休止。

白山登山バスを待つ間ノンビリする。

12:20 別当出合を出発。

白山登山バス、500円。

12:40 市ノ瀬駐車場に到着。


 白山で出逢った花たち


 感想

初日(20日)の白山御前峰登頂で山行は終わり、21日はちょっと遠回りで下山するだけと思っていただけに、黒ボコ岩からの展望はうれしい誤算だった。人が少なかったらもっとゆっくりしていたかったと思わせるほど、岩の上からからの展望は最高だった。
砂防新道は急登や危険な場所はなく歩きやすい。エコーラインの草原は初夏の頃なら花が咲き乱れるのだろうか。唯一急な登りになる室堂平から山頂までだが、紅葉やハイマツ、岩場を登りながら一息入れながら背後の大展望を見れば、疲れも吹き飛ぶ。
山頂は当然ながら最高の展望がひろがる。剣ヶ峰は自己責任だが、往復30分余りで楽しい岩場を体験できる。
観光新道を登りに使う場合は、急登あり、アップダウンありで、かなりハードになると思われる。

小屋での山バッジの購入をすっかり忘れていて、下山後道の駅しらやまさんで。。。国道157号線を北上すること、約30km獅子吼高原の近くにある。


 日帰り温泉

白峰温泉総湯

湯船はまずまず。露天風呂は細長く6〜7人でいっぱい。洗い場が仕切られていて、隣を気にしなくてよい。
以上のように、風呂場はまずまず良いのだが、休憩場が狭い。畳3畳ほどと、テーブルの2ヶ所あるが、とにかく狭い。これが大幅なマイナス点で、リピートはない。