金剛山、大和葛城山

金剛山 1,125m 大和葛城山 958.6m

簡易ルート図

 山行情報

山行日       2012年4月29日(日) 快晴

山頂所在地/山域  奈良県/近畿 金剛山地

アクセス/出発地  車/水越峠から周回

行程詳細      水越峠(7:20-7:35)→ 大和葛城山山頂(8:58-9:15)→ 天狗谷道入口(9:28)→ 天狗谷道ベンチ(9:55)→
          国道309号線(10:30)→ 旧道入口(10:31)→ 金剛山登山口(青崩道)(10:42)→
          水分道分岐(11:39-11:45)→ セト(12:00)→ 金剛山山頂(12:40-13:30)→ 一ノ鳥居(13:34)→
          横峰分岐(14:14-14:24)→ 林道出合(14:37)→ 金剛の水(14:40-14:45)→ 水越峠(15:07)

所要時間      行動時間:6時間4分 休憩時間:1時間28分 合計:7時間32分

服装/装備     長袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、登山靴


 山行記録

7:20 水越峠に到着(写真)。

国道309号線旧道の路肩は見渡す限り車で埋め尽くされていたが、なぜか特等席のダイヤモンドトレール入口ゲート前に1台分のスペースが空いていた。しかも、葛城山登山口の真ん前でもあった。ただ葛城山に続くダイヤモンドトレールの入口は100mほど東側になる。
朝食におにぎりを1個食べる。

7:35 水越峠を出発。

フェンスの切れ目に道標(写真上)があるが、葛城山がないため一瞬迷う。フェンスの間を入り短く急登すると、右からのダイヤモンドトレールに合流する(写真下)。
沢沿いの道は滑りやすい石畳の急坂から石段に変わり、その後は丸太の急階段が続く。
登り切ったところで尾根を回り込んで斜面に取り付き、しばらくは丸太のやや急な階段を登る。

45分と手書きされた葛城山1.4kmの道標(写真)を見送り、1.3kmの道標辺りでやや右に曲がると傾斜がゆるむ。
地形図上の平坦なピークを越える。右下に街並みが広がる。

大和三山、音羽三山、竜門岳

ゆるやかな登りが続きP908の東側に乗り、分岐(写真上)に出る。
数メートル直進すると展望所があり、東側眼下に御所市、遠くに大和三山や音羽三山、竜門岳(写真下)を見る。
登山道に戻り、右の木立の合間に山頂を見ながら丸太の階段を下る。

下り切ったコルで十字路を直進し、満開の桜(写真)を見ながら登る。前方には山頂、左には金剛山を見る。

ロープウェイ駅への道を右に分け左に進み、かつらぎ高原ロッジの左を上がる(写真)。

ロッジに上がらず、左側斜面を上がっても良い。

ロッジの入口から北側の広々としたなだらかな斜面を左に回り込むように登ると、一帯が刈り払われたカヤトの原っぱ(写真上)に登り着く。
よく見るとカタクリ(写真下)がチラホラ見られ、振り返れば金剛山を一望できる。
前方のなだらかな葛城山山頂には外燈や方位盤、山頂標識が見えている(写真上)。

金剛山

8:58 大和葛城山山頂に到着(写真上)。小休止。

広大な山頂には山頂名が書かれた大きなオブジェや三角点、方位盤などがある。
360度の展望が得られ、金剛山(写真下)や音羽三山、竜門岳など、ノンビリと景色を楽しむ。

9:15 大和葛城山山頂を出発。

山頂からは道が3本ほど出ているが、道標がない。地形図で確認するが、それと思われる道が記載されていないため、方位板の横(写真)からロープウェイ駅方向の道を下る。

短い急下降からお堂の立つ舗装路を左折し、わずかでロープウェイ駅への分岐(写真)に行き当たる。ここでも青崩の道標に少し迷うが、方向的に合う左の未舗装路を下る。
すぐにキャンプ場を過ぎて分岐に着く。

9:28 天狗谷道入口に到着(写真)。

案内板の天狗谷道の記載を見て間違いなかったことを確認する。

左の天狗谷道に入り、樹林帯の中をショウジョウバカマ(写真)の群生をところどころに見ながらゆるやかに下る。

10分ほどでロープの張られた直進通行止めを左に折れ(写真)、山腹をトラバース気味に進んで尾根に乗る。
狭い平坦な尾根からP788を左に回り込み、南西に延びる尾根を下る。

丸太の階段を5分ほど下ると、ベンチのある場所(写真)に出て、左の斜面を急下降する。

10分ほどで水場(写真)のある沢に降り立ち、ノドをうるおす。
沢沿いの下りはクサリの張られた岩場を過ぎ、水流を2度渡ると傾斜がゆるみ、杉の植林帯に入る。

5分ほどで舗装路となり畑の中を進み、道標を見て左に道を分ける。
すぐ先の三叉路(写真)をUターン気味に左に降りれば国道に出る。三叉路の石垣に手作りの道標が付けられている。

10:30 国道309号線に到着。

左の橋を渡った先で右の旧道に入れば、すぐに登山口へと続く車止めの道が右に分かれる(写真)。分岐に入らず直進すれば、すぐ先にトイレと休憩場所がある(写真)。

10:34 トイレに到着。小休止。

金剛山登山に向けて一息入れる。ついでにトイレも拝借する。

10:40 トイレを出発。

トイレ横から登山口への道に上がる。

10:42 金剛山登山口(青崩道)に到着(写真)。

トイレから50m足らずの右に登山口があるが、金剛山頂まで2時間と書かれた目立たない標柱があるだけで、うっかりすると見逃してしまいそうだ。
しばらく杉の植林帯を登り続け、尾根下で傾斜がゆるむと右にピークを見て尾根に乗る。
短い急登からなだらかな痩せ尾根が断続し、尾根を外してしばらく山腹をたどると水分道分岐に登り着く。

11:39 水分道分岐に到着(写真上)。小休止。

二河原辺・水分道が分岐する(写真下)。
登山口からほぼ1時間だが、渡りに船で休憩を取る。やはり葛城山を登った後のせいだろうか、足は重く疲労感もある。
他の登山者は見向きもせずに先に行く。

11:45 水分道分岐を出発。

深い溝状の道から尾根を乗り越し、ほとんど平坦な道をたどり、小ピークの間の坊領山・上赤阪城跡への分岐(写真)を右に見送る。
左の小ピークを右から回り込むようにゆるやかに下れば、ほどなく狭い尾根のコルに降り立つ。

12:00 セトに到着(写真上)。

小さなベンチがあり、手作りの案内板(写真下)が木に付けられている。山頂まで約40分とある。右に分岐する黒栂谷道を下れば千早登山口に至る。
丸太の階段が断続する尾根道を登り続け、ピークを越えて左に大日岳への分岐を見送る。最後の丸太の急階段を上がれば、ポンと国見城址に飛び出す。

大和葛城山

12:40 金剛山山頂に到着(写真上)。昼食。

ここ国見城址から売店などのある場所、最高地点の葛木神社の先まで山頂となる。
多くの登山者で賑わう広場には似つかわしい時計とともに立派な山頂標識(写真上)や東屋、金剛桜がある。
金剛桜の横を進むと左手に休憩所や売店があり、奥に転法輪寺が建つ。売店で山バッジを購入する。カタクリとクリンソウの2種類あったがカタクリを選ぶ。
その後売店の前から登拝者名が飾られた横を抜け葛木神社に向かう。
途中の坂道の斜面にわずかに咲くカタクリを見ながら、丁字路を左に登ればほどなく葛木神社前に出る。
門前に金剛山頂の標識と金剛山最高峰の石柱(写真中)を確認する。
そのまま裏参道からブナ林の道標に従って下り、展望が開けた場所で昼食を取る。北側が開け、なだらかな大和葛城山(写真下)の山頂全体を一望する。

13:30 金剛山山頂を出発。

すぐに表参道の仁王杉前(写真)に出て左へゆるやかに下れば、ほどなく一ノ鳥居に出る。

13:34 一ノ鳥居に到着(写真)。

変則十字路になっていて、直進はダイヤモンドトレールが伏見峠方面に続き、右はロープウェイ金剛山駅や山頂売店方面への道に行き着く。

左の水越峠へ続くダイヤモンドトレールに入ると、すぐに右に高天への分岐を見送り、少し先で「これより急な坂道」の標識(写真)から丸太の急階段を下る。
次々と登って来る登山者とすれ違う。また斜面にはミヤマカタバミが咲き乱れる。

丸太の階段が終わるとP985の山腹をゆるやかにたどる。登山道と言うよりも狭い林道のようなダイヤモンドトレール(写真)が続く。
水越峠3.5Kmの道標から細い尾根に乗りひたすら下り、丸太の階段を下ればP831とのコルに降り立つ。

14:14 横峰分岐に到着(写真)。小休止。

稜線上の小広いコルでベンチ代わりに丸太が置かれている。直進すると国道309号線に至る。
杉林に囲まれ展望はあまり良くないが、東側が一部開け、御所市街を見下ろす。

14:24 横峰分岐を出発。

左の植林の中、丸太の階段の下りが続く。心地よい風が吹き上げてくる。ここでも登ってくる登山者とすれ違う。この時間だと金剛山で一泊するのだろうか?
途中からしばらく急下降が続き、東屋に出てすぐ先で橋(写真)を渡れば林道に出る。

14:37 林道出合に到着。

右にわずかで金剛の水がある。

14:40 金剛の水に到着(写真)。小休止。

一口飲んでみるが、それほど冷たくない。

14:45 金剛の水を出発。

途中スミレやヤマザクラを見ながら林道をたどる。

15:07 水越峠に到着。


 感想

前日の音羽三山が思いがけずハードだったため、さらにハードな大和葛城山と金剛山周回が無事できるか自信がなかった。
前半の大和葛城山は快調に過ぎたものの、青崩道では足取りが重くなり、国見城址に登り着いた途端に右足が攣り、しばらくは柵にもたれ掛かったまま動けなかった。
大和葛城山山頂から降りた分岐が少し分かり難かった意外、道標もしっかりしていて迷うことはない。
両山ともにいろんな登山コースがあり、それぞれ単独で登り山頂でノンビリしたり、カタクリを始めとした花を楽しむのもいい。
ただ、どちらもロープウェイで山腹まで上れるので、人の多さには覚悟が必要だ。