山の辺の道〜北コース〜

山の辺の道 〜 北コース 〜

簡易ルート図

 山行情報

山行日       2011年5月2日(月) 快晴

山頂所在地/山域  奈良県/近畿

アクセス/出発地  車/JR天理駅前駐車場 近鉄天理駅から縦走

行程詳細      JR天理駅前駐車場(5:44)→ JR天理駅(6:05-6:24)→ (JR桜井線)→ JR奈良駅(6:40)→
          近鉄奈良駅(7:00)→ 興福寺五重塔(7:12)→ 春日大社(7:58-8:03)→ 新薬師寺(8:21)→ 白毫寺(8:42)→
          崇道天皇八嶋陵(10:00-10:05)→ 円照寺(10:19-10:24)→ 弘仁寺(11:12-11:22)→ 白川ダム(11:42-12:05)→
          布留の高橋(13:19)→ 石上神宮(13:30-13:40)→ JR天理駅前駐車場(14:18)

所要時間      行動時間:7時間1分 休憩時間:1時間17分 電車移動時間:16分 合計:8時間34分

服装/装備     袖山シャツ、半袖シャツ、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ


 山行記録

5:44 JR天理駅前駐車場に到着。

6:05 JR天理駅に到着(写真)。

駅舎も大きく立派だが、駅前広場の広大なのには驚いてしまった。JRとは言えただのローカル線なのに、まるで新幹線が停車する駅と見紛うばかりだ。

6:24 JR天理駅乗車。

200円。JR桜井線。。。やはりローカル線だ。

6:40 JR奈良駅降車(写真)。

こちらもかなり大きな駅舎で、しかもカラフルときた。ここも駅前が広い。
JR奈良駅前交差点にある石灯籠を抜けて県道を北上、国道369号線に行き当たり右折する。
しばらく行って近鉄奈良駅の地下入口を過ぎ、高天交差点を渡ってバス停を過ぎると近鉄奈良駅に着く。

7:00 近鉄奈良駅に到着。

そのまま車道を直進し、ゆるやかに登り最初の道を右に入るのだが、興福寺中金堂の改築工事のため通行止めのため、その先の県庁手西交差点(写真)を右折する。
入口には案内板と名勝奈良公園と刻まれた石柱が立ち、車止めがあり歩行者だけが通行できる参道のようになっている。
石畳を進むとほどなく左前方に五重塔が見えてくる。

7:12 興福寺五重塔に到着(写真上)。

手前の東金堂と五重塔の間を入り、奈良公園の鹿(写真下)を見ながら進む。
奈良国立博物館への道を左に見送り、春日大社の表参道に出る。

道は春日大社境内の鬱蒼とした森の中を万葉植物園の前で右にカーブし、道の両側に灯籠(写真)が立ち並ぶ。
ニの鳥居を潜り真っ直ぐ進めば、ほどなくして南門前に出る。

7:58 春日大社に到着(写真)。参拝。

南門を入ると、正面に参拝所があり、左に銘木砂ずりの藤がある。
参拝所の奥には大杉、右奥には本殿への入口となる中門が見えている。
通常入れるのはここまでのようで、本殿の参拝をするには右の特別参拝受付で申込むようだ(初穂陵500円)。

8:03 春日大社を出発。

ニの鳥居の先の春日大社境内図の案内板まで戻り、左の下の禰宜道へ入る(写真)。
すぐに右に分岐するがそのまま直進し、さらに中の禰宜道を右に見送る。左から上の禰宜道が合わさり、ほどなくして車道を横切り、突き当たりを右折する。
少し先の左カーブになった十字路を左折(道標や石柱あり)、ほどなく新薬師寺の東門前を過ぎ、先の三叉路を右に折れると拝観受付のある南門前に出る。

8:21 新薬師寺に到着(写真)。

拝観料は600円で、拝観時間は午前9時からなので、当然この時間では拝観できない。
三叉路を東へ直進し、要所にある山の辺の道の石柱に従って道なりに進み、右カーブの先を左に入る。

能登川を渡った先の丁字路をを右に進むと、ほどなく右手に宅春日神社(写真)のある変則五叉路に出る。左側の直進路を少し行き、道標と石柱のある十字路を左折すれば、白毫寺参道前に出る。

8:42 白毫寺(びゃくごうじ)に到着(写真)。

石段を登ると門が閉ざされていて先に進めない。
ここも拝観は9時からで、400円となっている。
秋の萩が有名らしい。

十字路まで戻り左折、左に東山霊苑を見送り、県道80号線に出て左へ進む。
横断歩道のところにある道標に従って、道路を渡って50mほど行くと、墓地手前のフェンスの扉に山の辺の道とあり(写真)降りて行く。
扉を抜け貯水池沿いから畑の中を通り農道を左へ、すぐ先のビニールハウスの手前を右に入る。

小さな橋を渡りY字路を左に上がり、さらに先のY字路を右に行くと、左に八坂神社の参道が分岐する。
参道を進み鳥居を潜り(写真)境内右の石段を上がると、6つの小さな社が出迎えてくれる。

参拝後戻って車道を横切り溜池を右に回り込む。
竹林の入口の分岐(写真上)を右に入るが、徐々に踏み跡が不明瞭となり左の道の先の不動明王堂前(写真下)に出る。
そのまま先に進むと先ほどの道が右から合流、ほどなく車道に出て左折する。

道なりにしばらく進み、団地先を左に入り橋(写真)を渡り右折する。
畑の中の道をたどり、舗装された農道に行き当たって左折、すぐ先を右折して車道に出たら直進方向に進む。

白山比咩神社前(写真上)を道なりに右に進み、すぐに左の脇道に入り最初の十字路を直進、先の右カーブを曲がると右手に嶋田神社がある。境内に入ると奥に小さい真っ赤な社(写真下)があり、簡単に参拝し先に進む。

10:00 崇道(すどう)天皇八嶋陵に到着(写真)。見物。

正面の門を見ることができるだけで、当然ながら中には入れない。
入口左に管理人が常駐しているようだ。

10:05 崇道天皇八嶋陵を出発。

前池の横を左に入り、池沿いに進み竹林を抜けた突き当たりの山道を左にたどる。
竹林を抜け無縁仏の墓石群(写真)を過ぎると、道は雑木林の中をゆるやかに下り円照寺参道に降り立つ。
左にたどれば黒門からほどなく円照寺山門前に着く。

10:19 円照寺に到着。拝観。

山門(写真)を入った左手に拝観できないとの立て札があるため、中のトイレの所まで入って(トイレは使用可)ちょっと様子を見て引き上げる。
美しい尼寺との評判らしく、また人が入らないこともあり確かに綺麗だ。

10:24 円照寺を出発。

黒門(写真)まで戻り左の石段を上がる。
大師堂を右に見て進み、石段を下り赤い鳥居を潜る。
大きな溜池の前の車道を右に進み、丁字路に行き当たって右折、すぐ先を左折、ゆるやかに登る。途中で北側に興福寺五重塔が霞みの彼方に見える。

車道に出て左へ曲がるが、しばらくは退屈な車道歩きが続き、13分ほどで県道187号線との交差点(五叉路)(写真)に出る。行き先の弘仁寺は右前方の道路を使った方が近そうだが、ここは左前方の正暦寺方面の県道187号線経由で弘仁寺に向かう。

地図を確認すると左は県道187号線旧道で、右はバイパスのようだ。

道なりに行くと正面に大きな登計が置かれた丁字路(写真)に着く。ここは柳茶屋BSで、道標や案内板もある。

道なりに右に県道をたどり、火の見やぐらを右の脇道(写真)に入る。

車道を横切り民家の左横を抜け(写真)、Y字路を右に取り石段を上がれば山門前の参道に飛び出す。

11:12 弘仁寺に到着(写真)。参拝。

入山・拝観時間は9時からで、入山料は200円(拝観料は400円)。
料金箱に入山料を入れ山門を潜る。
緑に囲まれた境内はそれほど広くはないが、右手の一段高い所に鐘堂、明星堂、本堂と建ち並び、西側にはお茶処がある。
後でネットを調べてわかったのだが、3月から12月下旬にかけて様々な花を楽しめるようだ。この日は山門を入った所に藤が見られた。また、秋の紅葉(11月下旬)もなかなか良さそうだ。

11:22 弘仁寺を出発。

お茶処の先の石段を下りて、突き当たりを左へ進み、車道に出て右折する。道標があり、天理・石上神社方面に向かう(写真)。

直進方向が通行止めになった道を道なりに右に進み、しばらくして左に道標の立つ脇道に入る。右下に古墳公園を見ながらゆるやかに登れば、右側に白川ダムの標石(写真)が見えてくる。

11:42 白川ダムに到着(写真)。昼食。

均一型アースダムで、こちらの入口には管理センターや石碑、案内板などがある。
左に放流口、正面には湖面に飛び出した取水塔、反対側に流入口があり、南側に古墳公園や万葉の森、運動場などが並ぶ。
南側の堤を進み中央辺りの東屋の立つ休憩場で昼食を取る。
北側の低い山並みを眺めながらノンビリと過ごす。

12:05 白川ダムを出発。

堤を南へ向かう。
車道と合流して流入口水路に沿って進み、県道の高架を潜れば、ほどなく名阪国道の高架に行き当たる。少し右へ進み高架を潜って車道を横切り、果樹園の中の道をたどる。
左に大きな配水タンクを見送ったら、県水系石上低区配水池のゲート前の三叉路を左に入り、2つの配水タンクの間を進む(写真)。

ブドウ畑の手前を左に入り竹林を抜けると、簡易舗装路に出て右折する。
途中でハナショウブの栽培畑を見て先に進み、県道51号線に出て右折する。
右手に広がる天理教の広大な施設を見ながら県道を歩き、豊井町交差点の先の寮の看板のある脇道に入る(写真)。

ゲートに行き当たったら右の簡易舗装路に入るが、すぐに左の道標に従って山の辺の道(地道)(写真)に入り、天理教の施設の裏手の山裾をたどる。

豊日神社を正面に見て右に曲がると神社参道(写真)に合流する。豊日神社を参拝して先に進み、車道に出る。
左折してすぐに右手の天理教の信者詰所の先を右に入る。

13:19 布留の高橋に到着(写真)。

普通の小さな橋だが、万葉集にも詠われ、全国の高橋姓のルーツらしい。
橋を渡り、右に山裾の道をたどる。
車道に出てすぐに左の脇道に入り、石畳の道を登って行くと、前方に石上神宮の楼門が見えてくる。

13:30 石上(いそのかみ)神宮に到着(写真)。参拝。

楼門を入り正面の拝殿に参拝する。境内には数羽の鶏が放し飼いされている。
楼門を出て右に降りると灯籠が建ち並び、東屋風の休憩舎がある。
ここは山の辺の道南コースの出発地点でもある。

13:40 石上神宮を出発。

参道を進み県道51号線に出て右折する。
布留交差点を左折し、左カーブで直進方向に進む(写真)。

1右に天理教本部の広大な礼拝場を見ながら進み、商店街のアーケードに入る(写真)。
やたらと黒地に白く天理教と染め抜いたハッピ姿の人(写真)が目立つ。何か祭りでもあるのだろうと思いきや、後で観光案内所で聞くとこれが日常の風景なのだそうだ。信仰が深いのだろう。。。
賑わうアーケードを抜けると天理駅前南交差点にでる。

14:18 JR天理駅前駐車場に到着。

隣の観光案内所に立ち寄り明日の南コースの資料を入手する。
案内のおばさんは親切だった。


 感想

新薬師寺や白毫寺は拝観時間前、円照寺は拝観不可と残念だった。拝観時間に合わせるため、スタートが1時間遅れでも良かったかも知れない。
コースは小刻みに右左折する場所があるが、道標さえ見過ごさなければ迷うことはない。ただ、八坂神社先の竹林での分岐道は踏み跡が一部不明瞭なので注意が必要だが、真っ直ぐ突き進めば問題ない。
寺社巡りの感があるがある中、白川ダムは休憩や気分転換に持って来いだ。

ネット上には幾つかのコースマップが見つかるが、お薦めは近鉄のホームページにある「てくてくまっぷ」だ。
見た目は分り難そうだが、細かな分岐道や注意書きが記載され、実際に歩いて見ると非常にわかりやすい。