東篭ノ登山、水ノ塔山(スノーシュー)

東篭ノ登山 2,227.9m 水ノ塔山 2,202m(スノーシュー)

 山行情報

山行日       2010年1月23日(土) 快晴

山頂所在地/山域  長野県/甲信越 浅間連峰

アクセス/出発地  車/アサマ2000パークスキー場駐車場から周回

行程詳細      アサマ2000パークスキー場駐車場(6:30-7:40)→ 湯ノ丸高峰林道(8:02)→ 水ノ塔山・東篭ノ登山登山口(8:07)→
          水ノ塔山山頂(9:11-9:25)→ 赤ゾレ(9:54)→ 東篭ノ登山山頂(10:51-11:03)→ 池の平湿原入口(11:37-12:12)→
          村界の丘(12:27-12:33)→ 雷の丘(12:39)→ 雲上の丘(12:48-13:05)→ 見晴岳山頂(13:19-13:24)→
          三方ヶ峰山頂(13:50-13:55)→ 池の平湿原入口(14:37-14:42)→ 水ノ塔山・東篭ノ登山登山口(15:32)→
          アサマ2000パークスキー場駐車場(15:53)

所要時間      行動時間:6時間34分 休憩時間:1時間39分 合計:8時間13分


 山行記録

6:30 アサマ2000パークスキー場駐車場に到着。

最初駐車場の配置がわからず、道路脇に停め確認してからスノーシュールートに近い第3駐車場の奥に駐車する。

7:40 アサマ2000パークスキー場駐車場を出発。

駐車場の奥から左の初級コース沿いに続いている雪上車の道をゆるやかに下れば、ブレイクスポット キャナディの前を通りパノラマコースの右横を登るようになる。左側に台地状の黒斑山を見ながら途中で右のカラマツ林に入れば、ほどなく車坂峠から高峰温泉を結ぶ林道に飛び出す。

8:02 湯ノ丸高峰林道に到着。

右に少し行けば、ほどなく登山口のある高峰温泉に着く。

8:07 水ノ塔山・東篭ノ登山登山口に到着。

案内板と道標の間に赤テープが見え、新雪が降り積もってはいるもののトレースは追える。ゆるやかな登りは尾根のやや西寄りに続き、第4ペアリフトの降り場を右に見る。
小ピークに立つとUターン気味に東側の斜面に入り、折り返して北側のコルに降り立つ。ここからは水ノ塔山から東篭ノ登山、池ノ平へと続く稜線が一望できる。
小さなコブを越えカラマツ林の中を登り返し岩場の右側を過ぎると、背後に奥秩父山塊と富士山その右に八ヶ岳の山々のパノラマが広がる。
高度を上げるにつれ樹氷を見ながらの登りが続く。
樹林帯に行き当たると正面やや右に赤テープが見えるが、地形的に道は左に続いているように見え、実際先の岩場には矢印のペイントがある。すぐにネットで見た夏道との分岐と判断し道標を探したが、それらしい立ち木はあるものの道標は見つからない。時間的にも分岐と判断し右の赤テープをたどる。思った通り赤テープが続き、冬期道に間違いはなかったが、樹間の狭い間に道が続き雪まみれになる。
山腹を北にたどり北東に延びる尾根に乗ると、南西に明確なトレースが現れ、短く急坂をたどると山頂に飛び出す。

水ノ登山

 

9:11 水ノ塔山山頂に到着(写真上)。小休止。

秩父山塊と富士山は見えているが、八ケ岳方面は雲が掛かりハッキリしない。山頂は風もなく陽射しが当たり気持ちが良い。

9:25 水ノ塔山山頂を出発。

シリセードで山腹を巻くトレースまで戻り、左に向かう。
無雪期には大岩が連なる山腹をたどると東篭ノ登山との稜線上に出る。振り返ると真っすぐ岩場を越えるとすぐ山頂のようなので、山頂から夏道をたどらずそのまま西に進めばここに降りられそうだ。進行方向にはこれからたどる稜線が東篭ノ登へと続き、さらには西篭ノ登山へと延びている。
要所にある赤テープをたどり稜線をたどるが、トレースがまったく見えずときどき深みに嵌まりながら慎重に進む。
アカゾレを過ぎ小ピーク手前のコルからはときどき稜線上をたどるものの、概ね北側斜面の樹林帯を進む。
東篭ノ登山とのコルに降り立つと眼前に東篭ノ登山が立はだかる。ステップを切りながら登るが、急斜面では足元が崩れ思うように進めず、雪と格闘しながら登る。夏には30分ほどの水ノ塔山から東篭ノ登山をほぼ3倍の1時間30分近く掛かってしまった。

10:51 東篭ノ登山山頂に到着(写真下)。小休止。

東篭ノ登山山頂

山頂を示す標識は雪が付きまったく読めない。
南側は雲が広がり展望は良くないが、浅間山は辛うじて見えている。強風が吹き抜けジッとしていると寒い。
余裕があれば西篭ノ登山を往復するつもりだったが、水ノ塔山から東篭ノ登山でかなり時間がかかったことを考えあきらめる。

11:03 東篭ノ登山山頂を出発。

下り始めの岩が露出した場所を慎重に通過し短く急下降すると、登ってきた団体に道を譲り、その団体の付けたトレースをノンビリと下る。

11:37 池の平湿原入口に到着。昼食。

稜線上では1組の団体に出会っただけだが、ここでは何組もの登山者や山スキーヤーに会う。
半分雪に埋もれたあずまやで昼食を取る。

12:12 池の平湿原入口を出発。

夏の時とは逆に、あずまやの西側に付けられたトレースをたどり西側山陵を目差す。稜線をゆるやかに登ればほどなく右上に村界の丘の標識が見えてくる。

12:27 村界の丘に到着。小休止。

北側が大きく開け、西から湯ノ丸山とその奥に山頂に雲のかかった四阿山、西篭ノ登山、東篭ノ登山とその陰に水ノ塔山、さらに黒斑山や浅間山と大パノラマが広がる。

12:33 村界の丘を出発。

見晴岳への道標に従って稜線をゆるやかに下り、雷の丘の標識が立つ小さなピークを越え、ゆるやかに登れば広々とした雲上の丘に出る。

12:48 雲上の丘に到着。小休止。

方位盤はブルーシートで保護され見ることはできないが、ほぼ360度の展望が広がる。オンタデやマツムシソウの変わりに樹氷が目を楽しませてくれる。

13:05 雲上の丘を出発。

ここからはピグミーの森を抜け見晴岳分岐までゆるやかな下りに2本の山スキーの跡だけが続く。見晴岳分岐で右にスキーの跡が残る稜線をひと登りすると電波塔が見えてくる。

13:19 見晴岳山頂に到着。小休止。

ここも展望が良い。スキーの跡は電波塔から湯の丸スキー場に下っている。

13:24 見晴岳山頂を出発。

分岐からはトレースのない稜線を防護柵や杭沿いにたどるが、急下りになると杭も雪に隠されてしまい、積もった雪が少しへこみ道状になった場所をたどる。ほどなく湿原と三方ヶ峰の分岐を示す道標に行き着き、少し迷ったが、予定通り三方ヶ峰に向かう。
コルに降り立ったところで道標やトレースを探すがまったくない。山頂にコンパスを合わせ樹間が疎らな所から斜面に対して直角に入り、すぐに左へ方向を変えて斜面を上がれば杭と夏道らしい凹みが見つかる。コンパスで方向を確認しながら凹みをたどると、ほどなく前方に防護柵が見えてくる。

13:50 三方ヶ峰山頂に到着。小休止。

13:55 三方ヶ峰山頂を出発。

山頂を少し南に行くと駐車場への道標があるが、そこまで行くと雪庇状になっていて危険なので、その手前で左下にある駐車場への道標に向かって斜面を下る。北東にゆるやかに下り湿原の南側の高台に降り立ち、杭沿いに進む。
もう一度斜面を下って見晴岳への分岐を左に見送れば、湿原の南側に出て湿原の中を駐車場に向かう。

14:37 池の平湿原入口に到着。小休止。

14:42 池の平湿原入口を出発。

東篭ノ登山や水ノ塔山を見ながら長い長い林道をたどる。

15:32 水ノ塔山・東篭ノ登山登山口に到着。

出発時には誰も居なかったゲレンデは大勢のスキーヤーやスノーボーダーで賑わっている。

15:53 アサマ2000パークスキー場駐車場に到着。


 感想

水ノ塔山から東篭ノ登山への稜線はトレースがなく夏期の3倍の時間がかかった。水ノ塔山から東篭ノ登山手前のコルまでは小さなアップダウンが続くが、ときどき太股まで嵌まることがある。コルからの急登はステップを確実に切らないと足元が崩れなかなか先に進めない。
遮るものがない山頂は風が強い。
以外だったのは、雲上の丘から見晴岳、三方ヶ峰へはトレースがないこと。池ノ平の西峰は歩かれているのだが、なぜだろうか。