日光白根山 2,578m 前白根山 2,373m 五色山 2,379m 金精山 2,244m
◎ 山行情報
山行日 2009年6月27日(土) 晴れのち曇り
山頂所在地/山域 群馬県・栃木県/関東 日光連山
アクセス/出発地 車/菅沼登山口駐車場から周回
行程詳細 菅沼登山口駐車場(4:15-6:45)→ 弥陀ヶ池0.9km道標(8:16)→ 弥陀ヶ池(8:49-9:10)→
日光白根山山頂(10:10-10:37)→ 避難小屋(11:32-11:37)→ 前白根山山頂(12:10-12:55)→
五色山山頂(13:22-13:37)→ 国境平(13:48)→ 金精山山頂(14:17-14:23)→ 金精峠(15:05-15:10)→
国道120号線(15:44)→ 菅沼登山口駐車場(15:47)
所要時間 行動時間:6時間58分 休憩時間:2時間4分 合計:9時間2分
◎ 山行記録
4:15 菅沼登山口駐車場に到着。
登山口は50台ほどの駐車場で、すでに10台ほどの車が停められている。
4:30 仮眠。
駐車してしまえば後は最悪夕方の5時頃までに戻れる時間を見計らって出発しようと目論見、7時30分に携帯の目覚ましを合わせ眠りにつく。
6:45 起床。
周囲が騒がしくなり目覚める。すでに駐車場はほぼ満車状態だが、まだつぎつぎと車が押し寄せる。
ドライブインのトイレを使ってからオニギリで軽く朝食を取るが、外に居ると半袖では肌寒い。
7:15 菅沼登山口駐車場を出発。
駐車場の奥から登山道は延び、看板のある分岐を右に進む。
草地からブナ林へと南西に進み、小さな沢の入口で座禅山から延びる大きな尾根の斜面に取り付く。しばらくは露出した岩や木の根の段差を越えながらジグザグに登って行く。
弥陀ヶ池0.9km道標からは比較的ゆるやかな登りが続き、イチリンソウやヤマザクラが目立つようになる。弥陀ヶ池の北岸が現れシラネアオイの保護地となっている西岸沿いを進むと、弥陀ヶ池越しに白根山が姿を現わす。
コイワカガミ |
8:49 弥陀ヶ池に到着。撮影小休止。
休憩場所にもなっている南岸ではコイワカガミ(写真上)の群生が真っ盛りだ。
9:10 弥陀ヶ池を出発。
西側の分岐からひと登りし、白根山と座禅山のコルを左に道を取る。コバイケイソウが群生する斜面を急登して行くと、シャクナゲやコイワカガミが見られるようになる。
次第にガレ気味の急登となるが、背後の展望が見事だ。眼下には弥陀ヶ池を始め大沼や丸沼、菅沼、日光の山並みを挟んで、なだらかな至仏山や2つのピークが目印の燧ヶ岳がを見ることができる。
なおも岩屑の目立つ急登が続き、岩山の間を登り道標のある稜線上に立つ。3つに割れた山頂の北側に当たり、南側には人が群がる山頂が見える。一旦岩場を下り東から回り込むように山頂のある岩場に上がる。
日光白根山山頂 |
弥陀ヶ池を一望 |
10:10 日光白根山山頂に到着(写真中)。小休止。
山頂自体は広々としていているが、標識のある場所は大岩の上で3、4人が立てば一杯になる。次から次へと登山者が記念撮影をする合間に、至仏山と燧ヶ岳をバックに1枚撮ってもらう。
祠のある南側からは弥陀ヶ池(写真下)を一望し、火口の形状が見て取れる。
展望も何処からでも得られ、北側の至仏山や燧ヶ岳、東側の男体山と中禅寺湖や女峰山、南側には皇海山、そして西には武尊山と見ることができる。
10:37 日光白根山山頂を出発。
火口を横切って男体山や中禅寺湖を眼前に東側の急斜面に入る。岩礫のジグザグ道を下って行くとミヤマリンドウやミヤマキンバイ、コバイケイソウなどのお花畑が現れる。さらに急下降は続くが、次第に傾斜はゆるみダケカンバ林に入って左にカーブすると、前方に避難小屋が見えてくる。
11:32 避難小屋に到着。小休止。
中は土間と2段になった寝床があり、無理すれば10人くらいは泊まれるかも。。。
11:37 避難小屋を出発。
小屋前で五色沼への直進路から右に入り、東の斜面に取り付き短いジグザグ道からトラバース気味に登って行く。稜線上に飛び出し左に道を取りピークに立つと砂礫の広がる前白根山が目に入る。
ゆるやかな下り斜面のお花畑ではミツバオウレンやミヤマキンバイが咲き乱れ、五色沼への分岐辺りでは盛夏から秋に掛けて咲くマルバダケブキの群生が見られる。
草地から岩礫をひと登りすると前白根山山頂の北側に登り着く。実際のルートは少し南側を通り登り着いた場所と標識のある場所の間で五色山方面とのルートと分岐する。
12:10 前白根山山頂に到着。昼食。
標識は登り着いた場所より南側にあり、三角点はさらに南側にある。ここから白根山の全容が展望できる。
12:55 前白根山山頂を出発。
分岐まで戻り、北側の尾根から外輪山沿いに進み、コルへと急下降する。コルからは五色沼を前景にした日光白根山の展望を楽しみ、登り返してなだらかなピークに立つ。五色山への露岩を交えた急登をひと登りする。
13:22 五色山山頂に到着。小休止。
山頂は広く、登り口側にはケルンのような岩が積み上げられ、その奥に標識と弥陀ヶ池方面への分岐がある。
13:37 五色山山頂を出発。
標識の立つ場所から北に延びる金精峠方面(標識には湯元方面になっている)への登山道に入る。笹原のゆるやかな下りが続き、途中のピークを巻ながら斜面をトラバース気味にたどる。
国境平で右に延びる日光湯元への道を見送り、金精山へと延びる尾根に乗りゆるやかに下り、東側が断崖になったコルに立つ。短い急登を途中に咲くコイワカガミを見ながらひと登りする。
14:17 金精山山頂に到着。小休止。
登山道の東に狭い山頂があり、眼下に曲がりくねった金精道路、その先に男体山や中禅寺湖などの展望が広がる。
14:23 金精山山頂を出発。
下り始めにコミヤマカタバミやミツバオウレン、ミヤマハタザオなどを見ながら、途中ハシゴやロープ場を交えて急下降する。その後金精山から延びる痩せ尾根に乗り、ゆるやかな下りが続く。
15:05 金精峠に到着。小休止。
15:10 金精峠を出発。
鬱蒼とした雑木林の中を浮き石やゴロ石の目立つ道をひたすら下る。
駐車場入口から100mほどの場所で国道120号線に出る。木には小さな道標が付けられている。
15:47 菅沼登山口駐車場に到着。
◎ 感想
さすがに人気の山だけあって、7時前にはほぼ満車になった駐車場だが、まだまだ登山者の車はやって来る。
登山道は混雑することはないが、丸沼高原側からはゴンドラで割と簡単に上がって来られるため、山頂は人で溢れ返っている。
それも日光白根山の山頂までで、前白根山、五色山、さらには金精山と進むと登山者の姿はどんどん少なくなり、次第に静かな山行を堪能できる。
日光白根山は花の百名山でもあり、シラネアオイはちょっと早かったかも知れないが、コイワカガミやコミヤマカタバミ、ミツバオウレンなどがあちこちで見られた。
五色沼を前景にした白根山を楽しみにしていたが、午前中と打って変わって曇りで今一つパッとしなかった。青空をバックにするなら午前中です。。。