浅間山、黒斑山、蛇骨岳

浅間山 2,524m(前掛山) 黒斑山 2,404m 蛇骨岳 2,366m

 山行情報

山行日       2006年11月4日(土) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県・群馬県/甲信越 浅間山系

アクセス/出発地  車/小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠) 黒斑山登山表コース入口〜黒斑山登山中コース入口

行程詳細      小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠)(7:05-7:25)→ 中コース・表コース分岐(7:29)→
          非難シェルター(8:23-8:28)→ トーミの頭(8:42-8:47)→ 黒斑山山頂(9:02−9:20)→ 蛇骨岳山頂(9:42-9:52)→
          仙人岳山頂(10:03-10:08)→ Jバンド降り口(10:25)→ 鋸岳山頂(10:29)→ Jバンド降り口(10:32)→
          賽の河原(10:55)→ 立入禁止告示板(11:53)→ 前掛山山頂(12:15-12:20)→ 避難小屋(12:30-13:05)→
          賽の河原分岐(13:32)→ 草すべり分岐(13:42)→ 浅間火山館(13:48-14:00)→ 草すべり分岐(14:06)→
          トーミの頭(15:01-15:11)→ 中コース・表コース分岐(15:19)→ 小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠)(15:58)

所要時間      行動時間:6時間48分 休憩時間:1時間45分 合計:8時間33分


 山行記録

7:05 小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠)に到着。

小諸市自然観察センターのすぐ先の未舗装の駐車場に車を停める。すでに20台近くの車が止まっている。
すでにある程度の標高になっているため、長袖のシャツだけでは少々肌寒い。昨日の妙義山とはかなり違う。
おにぎり2個で腹ごしらえをする。

7:25 小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠)を出発。

駐車場を出たところに中コース入口があるが、すぐ右の丸太の階段を上がり中コース・表コース分岐を右の表コースに入る。
岩とクマザサが入り交じった登山道は、ピークを越えると笹原が広がる平坦路となる。浮き石と露岩の目立つ上り返しはガスに包まれ展望はない。その後樹林に入ったり出たりしながら、次第に傾斜がきつくなる頃あちこちに霜が目立ち始める。

8:23 避難シェルターに到着。小休止。

蒲鉾型の鉄製のシェルターはほとんど素通しのため宿泊はキツイかも知れない。あくまでも避難用だろう。

8:28 避難シェルターを出発。

ひと上りで槍の鞘に立ち、下ったところで中コースと合わさる。そのままひと上りでトーミの頭だ。

8:42 トーミの頭に到着。小休止。

岩場が迫り出したような東側が切れ落ちた展望の良い場所である。

8:47 トーミの頭を出発

すぐに右に湯の平への分岐を見送り、浅間山を監視するカメラを過ぎる。この頃になると頭上には青空が広がっているため、山を包むガスが晴れるのも時間の問題と思われる。

黒斑山山頂
蛇骨岳山頂

9:02 黒斑山山頂に到着(写真上)。小休止。

ここからの浅間山を写真に収めようとガスの切れるのを待つ人が2人。さらに待つあいだに3組ほど上ってきた。しかし、ガスは晴れる様子がないため諦めて先に進む。晴れていれば、眼前に浅間の雄姿が素晴らしいに違いない。

9:20 黒斑山山頂を出発。

東側が切れ落ちた稜線上をほぼ忠実にトレースしてゆるやかなアップダウンが続く。途中で浅間山を包んでいたガスがとれて姿を現わす。思ったより山頂が広くなだらかな山容である。

9:42 蛇骨岳山頂に到着(写真中)。小休止。

ここからも浅間山は雄大である。

9:52 蛇骨岳山頂を出発。

ここからも東側が切れ落ちた稜線上を下りが続く。仙人岳山頂直下を短く急登する。

10:03 仙人岳山頂に到着。小休止。

浅間山がひときわ大きい。振り返ると往路が弧を描いて見える。浅間山に負けず劣らずコチラも雄大だ。家族と思われる3人と1匹(犬)が景色を楽しんでいた。

10:08 仙人岳山頂を出発。

両端が切れ落ちた稜線上を進み、岩の折り重なったJバンド降り口に出る。

10:25 Jバンド降り口に到着。

そのまま直進し、すぐ先と思われる鋸岳に向かう。

10:29 鋸岳山頂に到着。

ひと上りで山頂と思われる場所だが、標識はなく場所ははっきりしない。すぐに引き返す。

10:32 Jバンド降り口を出発。

下を見ると遙か下の賽の河原から湯の平に一筋の登山道が延びている。
ザレ場を急降下して行くと10分少々で賽の河原に降り立つ。潅木がまばらな賽の河原から潅木の生い茂る湯の平に至る。

10:55 賽の河原分岐に到着。

ここから浅間山の山頂へと延びる登山道に入るが、雰囲気的には富士山の登山道に似ている。樹木はなく火山礫のような岩や石が目立つ。途中で一息入れながら、ひたすら上り続ける。

11:53 立入禁止告示板に到着。

右に折れ避難小屋を左に見て前掛山を目差す。

前掛山山頂

12:15 前掛山山頂に到着(写真下)。小休止。

標識には前掛山ではなく浅間山と書かれている。360度の展望が得られる。北東に浅間山の火口、剣ヶ峰から牙山、トーミの頭から黒斑山が続く。

12:20 前掛山山頂を出発。

12:30 避難小屋に到着。昼食。

風が当たると冷える。浅間山の火口に向かう登山者を見ながら、次回登ろうと心に決める。

13:05 避難小屋を出発。

往路を下り賽の河原分岐を直進し、樹林帯に入る。その後広々とした茅場の中を進む。草すべり分岐を直進し火山館を目差す。

13:48 浅間火山館に到着。小休止。

まずは浅間神社(分社か)がありその右側に丸太小屋風の火山館が建つ。前は休憩場所になっていてトイレや流水もある。
裏手からはトーミの頭が見上げるようにそびえる。

14:00 浅間火山館を出発。

往路を戻り草すべり分岐を左に折れると、広々とした笹原の中を5分ほど歩くと急登が始まる。見上げるように続く斜面をジグザグに上ると、浅間山を見る角度が刻々と変化し見応えがある。高度が上がるにつれ下手な岩場よりは遙かに恐怖感がましてくる。

15:01 トーミの頭に到着。小休止。

15:11 トーミの頭を出発。

すぐ先の中コース・表コース分岐を右の中コースに入ると、ところどころ露岩が目立つがゆるやかな下りが続く。樹林帯からガレ場に出るとスキー場ハウスとプールが見え、その先には篭ノ登山が横たわる。再び樹林帯に入るが登山道は浮き石が目立つ。
笹道から尾根下ををゆるやかに下る道へと変わり、次第に沢に向かう。沢を横切り笹道を進むと車道が見え、右に駐車場が見えてくる。

15:58 小諸市自然観察センター前駐車場(車坂峠)に到着。


 感想

時間的にキツイと思って浅間山の火口には行かなかったが、長居をしなければ行けたかも知れない。
黒斑山から蛇骨岳、仙人岳とほぼ全コースから浅間山を望むことができて楽しめる。
浅間山へはそれまでと違った火山礫の登山道を、草すべりでは一味違った急登による高度感を楽しむことができる。なかなか中身の濃い山行だった。
前日の暑かった妙義山からはこんなに寒いとは思わなかったが、考えて見れば妙義山の高度は1000mちょっとで、実際に歩いたところの高度は遙かに低いところだったのだ。高度差2000m近くあったのだ。