天城山〜万三郎、万二郎、箒木山〜

天城山 〜 万三郎 1,405.6m 万二郎 1,299m 箒木山 1,024.1m

 山行情報

山行日       2006年6月4日(日) 晴れのち曇り

山頂所在地/山域  静岡県/伊豆半島

アクセス/出発地  車/シラヌタの池入口から周回

行程詳細      不知沼の池入口(9:09-9:30)→ シラヌタの大杉(9:45-10:00)→ 奈良本林道分岐(10:23)→
          地蔵堂歩道入口(10:31)→ 休憩地点(11:06-11:12)→ 片瀬峠(11:57-12:02)→ 万三郎岳山頂(12:29-13:00)→
          石楠立(13:20)→ 万二郎岳山頂(13:59-14:04)→ 箒木山山頂(15:06-15:22)→ 林道出合(16:04)→ 
          シラヌタ歩道入口(16:30)→ シラヌタの池(16:40-16:50)→ 不知沼の池入口(17:02)

所要時間      行動時間:6時間4分 休憩時間:1時間28分 合計:7時間32分


 山行記録

9:09 不知沼(シラヌタ)の池入口に到着。

入口の空き地には車が1台止まっていたため、すぐ先の路肩の広くなった場所に駐車する。

9:30 不知沼の池を出発。

ワサビ田を左右に見ながら林道を進むと、すぐにシラヌタの大杉の案内があり、右に分岐する道に入る。渓流を渡り、雑木林の中を進む。

9:45 シラヌタの大杉に到着。小休止。

杉を見上げる位置に、一対のテーブルとベンチがあるが、そこからでは普通の杉の木が邪魔になり見難い。
大杉というほど大きさは感じないが、樹齢千年と言われる古木らしさと枝の張り方も含めた樹型の独特さは必見だろう。特に背後の別の木が取り込まれたように縦に伸びた枝(?)は、特徴的な不思議な光景である。

10:00 シラヌタの大杉を出発。

往路を戻るとすぐに団体とすれ違う。再び林道に戻りゲートを過ぎる。前方に万三郎岳が全容をみせるが、山頂はガスが掛かっている。しばらくは単調な林道歩きが続くが、時々見える満開のツツジとアゲハチョウが心を和ませる。
奈良本林道分岐を左へ進むが、途中右に入れそうな道があるため迷い込まないように注意が必要。

10:31 地蔵堂歩道入口。

左手に侵入防止の網が張られ開けた辺りに道標の立てられた入口がある。地形図にはないが、地蔵堂歩道は林道の左手から延びて来ており、林道を跨いで万三郎岳へと延びている。
地蔵堂歩道は道の真ん中に木や竹の切り株があったり、崖崩れがそのまま放置されたりと決して整備が行き届いているとは言えない。しかし、それがかえって登山らしさを醸し出してくれる。
新しい靴跡があることからまるっきり歩かれていないわけでもないようだ。頻繁に付けられている赤テープで迷うこともない。
途中から尾根を巻くように進むが、やがて伐採により南面んい展望が開けるがすぐに雑木林に入る。何度か沢を横切り高度を上げて行き、しばらく沢の中を歩く。

11:06 休憩地点に到着。小休止。

周囲にツツジをチラホラ見ることができる。

11:12 休憩地点に出発。

しばらく沢沿いに高度を上げて行くが、結構キツイ。途中で動物の白骨を発見。岩が露出したあたりを過ぎると、次第に急斜面を大きくジグザグに登る道となり、その後小刻みなジグザグになって稜線上に飛び出す。

11:57 片瀬峠に到着。小休止。

展望のない峠に、ベンチがある。万三郎岳から八丁池方面に下る登山者が多いのに驚いた。

12:02 片瀬峠を出発。

目に優しい新緑のブナ林の中、次第にトウゴクミツバツツジのピンクが色鮮やかである。

万三郎岳山頂

12:20 万三郎岳山頂に到着(写真上)。昼食。

アマギシャクナゲの時期は過ぎたとはいえ、余り広くない山頂はやはり混みあっている。やや南に下がったところに場所を取り昼食に準備をする。
山頂はかなり風が吹き抜けジッとしていると肌寒くなってきた。
木立の合間から北東方向に富士山が少し霞んではいるものの見えている。

13:00 万三郎岳山頂を出発。

一気に100mほどの下りとなるが、道がぬかるみ気味で滑りやすく気を使う。その後平坦路にヒメシャラが続き、咲き残ったアマギシャクナゲを楽しみながら、最低鞍部の石楠立(はなだて)に至る。ここから木段や梯のある急登が続き、ヒメシャラのトンネルから1325ピークを越える。再び登り返し、山頂直下の急登の途中にある岩場で万三郎岳を望む。
母娘連れが普段着に普通のスニーカーでやってきた。万三郎岳や富士山の方向を教えてあげて先に進む。山頂直下の急登に喘ぎながら登る。

万二郎岳山頂

13:59 万二郎岳山頂に到着(写真中)。小休止。

万三郎岳とは打って変わって、ほとんど人がいない。

14:04 万二郎岳山頂を出発。

出発しようとしていると先ほどの母娘連れが引き返してきた。別れを告げて右(箒木山方面)に進む。
すぐにロープの張られた急下りが続くが、木やロープに掴まらないと落ちてしまいそうなほどの急坂である。鬼の袴石あたりからやや緩むが、それでもまだ普通の急下りなのである。
痩せ尾根で奈良本林道へ続く分岐を右に見送るころ、ゆるやかな登りとなり次第に急登となる。道が不明瞭で何度か外れるが、1070ピークを目差して潅木をかいくぐる。一気に下りピークを2つほど過ぎると箒木山のだだっ広い山頂が目の前に広がる。

箒木山山頂

15:06 箒木山山頂に到着(写真下)。小休止。

電波塔が2基立っている山頂は草原が広がる。北東を振り返ると万三郎岳から万二郎岳、さらに1070ピークまでが一望できる。

15:22 箒木山山頂を出発。

林道は舗装と砂利道が交互になっている。ゲートの先で奈良本林道と合流し右に折れ、少し先で痩せ尾根からの分岐道が合わさる。途中水場があるが飲めるかどうかは不明。
林道の分岐を直進し、突き当たりで左のシラヌタ歩道に入る。テープやロープが有り迷うことはないが、かなりの悪路である。

16:40 不知沼の池に到着。小休止。

反対側に回り込むと休憩場所がある。何ということもない池だが、泡状のモリアオガエルの卵があちこちの木にぶら下がっている。

16:50 不知沼の池を出発。

吊り橋を渡り進むが長い階段が次第に堪える。途中あずまやが2ヶ所ある。

17:02 不知沼の池入口に到着。


 感想

地蔵堂歩道入口までと箒木山からの林道歩きは単調で疲れる。万三郎岳の山頂以外は混むこともなく快適な山行だった。
メジャーな登山道になるには万二郎岳からの急坂はちょっとネックか。それほどに言葉では表せないほどの急坂なのである。絶対に上りに使おうとは思わない。