谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳

谷川岳 1,977m(オキノ耳) 一ノ倉岳 1,974.1m 茂倉岳 1,978m

 山行情報

山行日       2004年8月16日(月) 曇りのち晴れ

山頂所在地/山域  群馬県・新潟県/関東 三国山脈

アクセス/出発地  車/マチガ沢出合駐車場 巌剛新道登山口から周回

行程詳細      マチガ沢出合駐車場(5:45-6:40)→ 巌剛新道登山口(6:45)→ 第一見晴台(7:25-7:30)→
          西黒尾根ガレ沢の頭(8:37-8:47)→ 隠れピーク(9:15-9:25)→ ザンゲ岩(10:05)→ トマの耳山頂(10:45-11:20)→
          オキの耳山頂(11:32-12:15)→ ノゾキ(12:45)→ 一ノ倉岳山頂(13:12-13:22)→ 茂倉岳山頂(13:43-13:48)→
          茂倉岳避難小屋(14:00-14:20)→ 茂倉岳山頂(14:30)→ 一ノ倉岳山頂(14:48-14:53)→ 芝倉沢出合(17:25)→
          幽ノ沢出合(17:59)→ 一ノ倉沢出合(18:15)→ マチガ沢出合駐車場(18:35)

所要時間      行動時間:9時間32分 休憩時間:2時間23分 合計:11時間55分


 山行記録

5:45 マチガ沢出合駐車場に到着。

すでに4〜5台の車が駐車している。

6:40 マチガ沢出合駐車場を出発。

林道をマチガ沢出合に向かうと、前方にマチガ沢とその岩峰が広がる。すぐに左手に道標とケルンが積まれた登山口に着く。

6:45 巌剛新道登山口に到着。

道標とケルンの間を入り、石の露出した沢沿いの道をゆるやかに登って行く。次第に傾斜が増し、ところどころに大きな段差が出てくる。

7:25 第一見晴台に到着。小休止。

展望が開けマチガ沢が一望でき、この下のマチガ沢に水場がある。山頂付近には一部ガスが掛かっているが、だいぶ青空が広がってきた。

7:30 第一見晴台を出発。

すぐに石がゴロゴロした急登が断続的に続き、ロープのある涸れ沢や2ヶ所のクサリの掛かった岩場よハシゴを過ぎる。続いていた急登が1516ピークを巻くようになると少しゆるみ、間もなく稜線上のコルに飛び出す。

8:37 西黒尾根ガレ沢の頭に到着。小休止。

展望が良く、天神平尾根を一望できる。

8:47 西黒尾根ガレ沢の頭を出発。

目の前に立ちはだかる岩の目立つ西黒尾根に取り付き、広い尾根上を岩場を縫うように登って行く。

9:15 隠れピークに到着。小休止。

ここは1600mを過ぎたあたりのピークで、360度の大パノラマが広がる。進行方向の西にはザンゲ岩からトマの耳・オキの耳・一ノ倉岳へと続く稜線、北から東にかけてはマチガ沢から笠ガ岳や朝日岳、南には天神尾根を一望できる。

9:25 隠れピークを出発。

少し狭くなった尾根の急登が続き、ロープのついた岩場、テラスのような一枚岩と過ぎると、大きな岩が見えてザンゲ岩に着く。右から回り込むように登ると傾斜がゆるみ、なだらかな笹原の肩ノ広場に出る。少し先で天神尾根への分岐を左に、さらに石積みが土台になった鉄製の大きな道標のある分岐を左に見送り、左に肩ノ小屋を見て笹の斜面をひと登りする。

トマの耳山頂

オキノ耳山頂

一ノ倉岳山頂
茂倉岳山頂

10:45 トマの耳山頂に到着(写真上)。小休止。

山頂は岩が露出しそれほど広くはないが、20人ほどの登山者が鈴なりになっている。
山頂からは遮るものがなく360度の大パノラマが展開し、特に万太郎山方面に連なる稜線が素晴らしいた。カスミ気味だが富士山も見られた。

11:20 トマの耳山頂を出発。

なだらかな稜線をたどる。

11:32 オキの耳山頂に到着(写真中上)。小休止。

こちらの方が山頂がとがっている分狭いが、展望は同様に良い。当然だが違った角度からの稜線が見られる。

12:15 オキの耳山頂を出発。

右側が切れ落ちた断崖の稜線を少し下り、岩場のピークを左に巻いたところに、富士浅間神社奥の院の鳥居と小さな標柱がある。そのまま進み、途中Bルンゼの頭と刻まれたプレートが嵌め込まれた岩を見て、小さなアップダウンが続く稜線をたどる。
稜線上に小さな標柱の立つノゾキから右の断崖を覗くと一ノ倉沢が詰め上げている。
クサリ場を過ぎ岩場を急下降すると、笹の生い茂った道となり登り返しの急登が続く。

13:12 一ノ倉岳山頂に到着(写真中下)。小休止。

一面笹原で、山頂を示す石柱と大きなドラム缶を半分にして伏せたような避難小屋がある。分岐があり北東に延びる堅炭尾根上に中芝新道が続いている。

13:22 一ノ倉岳山頂を出発。

細長い山頂から短く下って、高山植物の見られる草地が広がるコルに降り立つ。なだらかな登り返しからやや傾斜を増すと、間もなく茂倉岳山頂に飛び出す。

13:43 茂倉岳山頂に到着(写真下)。小休止。

関越道方面の展望が良い。右に武能岳方面の道が分岐する。

13:48 茂倉岳山頂を出発。

笹原の広がる茂倉新道を西にゆるやかに下る。

14:00 茂倉岳避難小屋に到着。昼食。

中はきれいで20人ほど泊まれそう。量は多くないが、冷たくておいしい水場が近い。

14:20 茂倉岳避難小屋を出発。

往路を戻り茂倉岳を越える。

14:48 一ノ倉岳山頂に到着。小休止。

14:53 一ノ倉岳山頂を出発。

広い堅炭尾根に延びる中芝新道は笹原の中にハッキリと続いているが、笹に覆われ段差が見えずつまづきやすい。
やがて右が切れ落ちた潅木帯の尾根となり、下には堅炭沢が広がる。尾根の先端が切れ落ちた堅炭岩で左に降り、芝倉沢へと急下降する。
ペンキマークをたどって岩や石がゴロゴロした沢を横切り、左岸の草地をしばらく下る。ところどころ潅木などでペンキマークが見えにくいところもあるが、沢を左岸沿いを下る。右岸に渡り返して下ると、間もなく芝倉沢出合に出る。

17:25 芝倉沢出合に到着。

旧道を右に行く。

18:15 一ノ倉沢出合に到着。

駐車場とトイレがある。

18:35 マチガ沢出合駐車場に到着。


 感想

休憩時間も含めて12時間の行程はさすがにキツイ。中芝新道下りの岩場ではかなり腕も使い、全身がガタガタになった。
さすがに人気の山で、両山頂や肩ノ小屋は人で溢れているが、その先はほとんど見かけない。一ノ倉岳は有名なので以外だった。
中芝新道は途中までは笹が濃いもののルートは明瞭で迷うこともないが、途中からは尾根通しながら踏み跡が不明瞭で少々不安になった。特に堅炭岩辺りでは先が断崖になり戻ることも考えた。帰ってからガイドブックを見ると、下りには使わないほうが良いとか書かれていて納得した。