v6プラス導入で光回線速度が劇的向上

なぜv6プラスを導入するのか?

1Gbpsの光回線(@nifty with ドコモ光)なのに、近ごろは平日の日中でも下りが100Mbpsに届かず、夜ともなると10Mbps前後と激遅に。。。これでは光回線の意味がない。昨年の前半は夜間100Mbpsほど、昼間200Mbpsほど出ていたが、光回線の普及で混み合うようになったのだろう。
ちなみに、我家は集合住宅(全6戸)なので、つい最近までVDSL方式だと思っていたが、終端装置を確認したらONU(光回線終端装置)なので光配線方式ということが分った。そう言えば、2012年にフレッツADSLからフレッツ光ネクスト マンションミニ・ハイスピードタイプに変えたとき、電話回線ダクトからケーブルを引き出し、モジュラーコンセントを取り換えていたことを思い出した。ということは、VDSL方式でもないのにこんなに遅いとは。。。
夜間遅くなるのはかなり前から分っていたが、このところは日中も遅くなり、ONUやルーターを再起動してみたが気休めにもならなかった。
いよいよ夜間の遅さに耐えられず、以前から気になっていた@niftyの「IPv6接続オプション」を申込もうかというときに、「v6プラス」について知った。
説明を読むと「v6プラス」の方がより速度向上が望めそうなので、即効こっちに申込むことに決定。

「v6プラス」とは?「IPv6接続オプション」との違いは?

IPv6からはIPv4のIPへアクセスできない、つまりIPv6のみのインターネット契約をすると、IPv4のIPアドレスで作られた(従来の)Webページが見られなくなる。それを解決するのが「IPv6接続オプション」だが、接続方式(PPPoE方式とIPoE方式混同)の関係で実質の速度向上は望めないようだった。
一方、「v6プラス」ではIPv4の通信データを疑似的にIPv6化することでこの問題を解決し、さらにIPv4の接続方式もPPPoEからIPoEにすることで高速化を図っている。
NTTPCコミュニケーションズ ホームのICT Digital Columnに詳しい解説がある。

「v6プラス」対応ルーター購入とネットワーク再構築

@nifty with ドコモ光の無料レンタルルーターはエレコムのWRC-1167GST2Hで、5GHz帯(11ac/n/a)867Mbps、2.4GHz帯(11n/g/b)300Mbpsのスペック。
これまでのAirMac Extreme 802.11acが5GHz帯(11ac/n/a)1.3Gbps、2.4GHz帯(11n/g/b)450Mbpsなので、これではスペックダウンになる。
そこで「v6プラス」対応ブロードバンドルーターの中から選んだのがNEC Aterm WG1900HP2。伝送速度がAirMac Extreme 802.11acと同じであること、ネットショップで5,500円ほどの格安だったことで選択。
通常は8,500円ほどだが、リファビッシュ品とのことでこの価格。若干の心配はあったが、一年の保証付きとのことで選択した。
そう言えば、昔々ダイヤルアップ接続の時代にAtermを使っていたことを思い出した。

さらに購入前に心配事がもう一つあった。AirMac Extremeは他社のルーターの子機になれないため、新しいルーターにAirMac Extreme 802.11acを有線で繋ぎ、さらにAirMac Extreme 802.11nを「ワイヤレスネットワーク拡張」で使えるかということ。
これができないとファイル共有のHDDの接続方法の再考と、新しいルーターとAirMac Extreme 802.11nを繋ぐのに5mほどLANケーブルを引かなければならなくなる。大きな賭けだった。

v6プラス導入前のホームネットッワーク
v6プラス導入前のホームネットッワーク

WG1900HP2でインターネットに接続できるように設定。これは同梱の「つなぎかたガイド」のステップに沿ってやれば問題なく完了。暗号化キーや管理者パスワードなどはデフォルトのままだが、後で変更することにしてネットワークの再構築に着手する。

念のためAirMac Extreme 802.11acをハードリセット後、ランケーブルでWG1900HP2に接続する。
しばらく待つと、無事AirMacユーティリティで認識された。第一難関突破。「以前の設定に復元」を選択し、最後のウインドウが表示されるまでクリックを続ける。
復元完了後、設定を以下のように変更する。
 インターネット − 接続方法:PPPoE → 静的
 ネットワーク − ルーターモード:DHCPとNAT → DHCPのみ
これでAirMac Extreme 802.11nは何も変更せず、再起動で無事AirMac Extreme 802.11acに繋がった。
スンナリ行き過ぎて、拍子抜けする。

無事にAirMacユーティリティから2台とも見えた
無事にAirMacユーティリティから2台とも見えた

ハードリセットでダメならば工場出荷状態へのリセットも考えていたが、やらなくて済んだ。
WG1900HP2とAirMac Extreme 802.11acはほとんど数十センチの間隔で置いているが、電波干渉はなさそうだ。

「v6プラス」申し込みと設定

①@niftyトップページの[ドコモ光]をクリック。
②「@nifty with ドコモ光」申し込みページの「ドコモ光特長」の「@nifty with ドコモ光は、 IPv6接続(IPoE方式)に対応!」の[IPv6接続オプションの詳細]をクリック。

v6とIPv6オプション
v6とIPv6オプション

(注意)[v6プラスの詳細]と[IPv6接続オプションの詳細]があり、「v6プラス」を申し込むのだからと[v6プラスの詳細]をクリックしたが、結局は「IPv6接続オプション」ページに行って「IPv6接続オプション」を申し込むことになった。
最初から[IPv6接続オプションの詳細]をクリックした方が早い。

③「IPv6接続オプション」ページの最下端の[お申し込みはこちら]をクリック。

申し込み確認
申し込み確認

「v6プラス」対応ブロードバンドルーターをご利用のお客様は、上記よりお申し込みください。となっているので、間違いない(上図上の青枠)。

④規約にチェックし、[同意する]をクリック・・・もちろん規約を読んでから。

規約
規約

⑤必須項目を入力し、[次へ進む]をクリックで申し込み完了。

申し込みフォーム
申し込みフォーム

申し込みから5時間弱で「【@nifty】IPv6接続オプション ご利用開始通知」メールが届いた。

Aterm WG1900HP2基本設定−装置名/動作モードの設定を以下の通り変える。
 自動判定: ON → OFF
 動作モード:PPPoEルータ → v6プラス

Aterm v6プラス設定
Aterm v6プラス設定

ルーターを再起動すれば、無事v6プラスで接続できた!!
そして我家のネットワークは以下のように変わった。

v6プラス導入後のホームネットワーク
v6プラス導入後のホームネットワーク

頭に追加したAterm WG1900HP2が基幹となり、残念ながらAirMac Extreme 802.11acはサブ的な位置に追いやられてしまった。性能的には何の問題もなかっただけに、ちょっともったいないが。。。

v6プラス導入後の回線速度が激変!!

v6プラス導入日(4月23日)導入前後の「みんなのネット回線速度」の計測値は以下の通り。

時間 Jitter Ping ダウンロード アップロード
(v6プラス開通前)
AM09:51 3.38ms 23.0ms 138.78Mbps 152.83Mbps
AM11:03 2.11ms 21.0ms 24.85Mbps 100.68Mbps
PM02:38 1.39ms 24.0ms 77.21Mbps 405.23Mbps
PM04:25 3.55ms 17.0ms 6.84Mbps 35.38Mbps

(v6プラス開通後)
PM10:20
IPv4接続 4.09ms 21.0ms 373.41Mbps 434.53Mbps
IPv6接続 10.29ms 24.0ms 398.65Mbps 476.14Mbps

ダウンロード速度の評価
通常のWebサイトは快適に閲覧出来ます。超高画質の動画も快適に再生することができ、オンラインゲームなどの回線速度が重要な作業もストレス無く取り組むことが出来るでしょう。
アップロード速度の評価
画像のような比較的大きいデータを快適にアップロードすることができ、動画のような非常に大きいデータもとてもスムーズにアップロード出来る通信環境です。
平均速度との比較結果
静岡県の光回線の夜の時間帯の平均ダウンロード速度は192.44Mbpsです。今回の測定値は平均ダウンロード速度と比べると180.97Mbps速いです。

感想

これほど回線速度が上がるとは思わなかった。夜間のダウンロードが100Mbps出てくれればと思っていたので、この結果は驚きとともにうれしい限りで、ルーターの5,500円は完全にペイできたと思っている。何でもっと早く申し込まなかったのかと、後悔一頻り。。。
ただ、今後v6プラスのユーザーが増えたとき、同じような速度が維持されるのかが心配ではあるが、IPoE方式では杞憂かな!?

ところでなぜこんなにも手続きが分かりにくいのだろう!?
「@nifty with ドコモ光」のページに進むと新規の申し込みがあるのは分る。
ところが、v6プラス関連がページの中ほどまでスクロールしないと出てこないし、「 IPv6接続(IPoE方式)に対応!」としか書かれていない。
v6プラスに申し込むのだからと「v6プラスの詳細」に進み、説明をざっと読んでやっと[お申し込みはこちら]にたどり着く。
そこから申し込んでみると、最終的には意図しない「IPv6接続オプション」を申し込んでいることになっていて、受取ったメールで初めてそのことを知る。
「※「v6プラス」対応ルーターをご利用の場合はIPv6接続オプションから申し込みください。」の一文が2箇所あるが、文字が小さく流し読みでは目に留まらない(キチンと読めってことなんだろうが)。
新規以外で「v6プラス」に申し込むにはどうすればいいのだろう?

申し込み状況の確認も同様だ。ルーターの設定をv6プラスにすれば、v6プラスの契約になるのかと思いきや違った。
「v6プラス」ページの[お申し込みはこちら]下の「お申し込み状況の確認・解除」ボタンから確認すると「未契約」になっている。ではと、[お申し込み]をクリックすると、当然(?)ユーザーエラーになる。

「v6プラス」:ご利用状況照会〜契約状況は未契約
「v6プラス」:ご利用状況照会〜契約状況は未契約
「v6プラス」:ユーザエラー
「v6プラス」:ユーザエラー

「IPv6接続オプション」を契約しているので[IPv6接続オプションの詳細]から確認しなければならないのだ。

「IPv6接続オプション」:ご利用状況照会〜契約状況は利用中
「IPv6接続オプション」:ご利用状況照会〜契約状況は利用中

@niftyトップページの「登録情報から」確認すれば間違いないが、再ログインとか面倒だ。

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