富士山麓の名瀑、白糸の滝を訪ねる

記憶にないくらい昔に一度訪れている。個人だったのか、仲間内だったのか、職場での旅行だったのか、それさえも覚えてない。覚えているのは広々とした岩壁の隙間から大量の水が轟音を轟かせて落ちているその雄大な姿。
今回はどんな姿を見せてくれるのか、楽しみに曇り空の元早朝出掛けた。わが家からはノンビリ車を走らせても1時間30分ほど。

日付:2020年9月13日(日)
天気:曇り
場所:静岡県富士宮市上井出

ノンビリ散策しながらと思い、白糸の滝近辺の駐車場ではなく、直線で南西500mほどにある白糸自然公園の駐車場(無料)を利用。
駐車場から県道414号線に出て右折して道なりに行くと、右に「滝への近道、展望台入口」の看板がある。ここはグッと我慢して正式な(?)駐車場側の入口を目指す。

白糸の滝

案内板

白糸自然公園駐車場から10分ほどで、広々とした白糸の滝駐車場(有料)を右に見て進む。
デカイ看板でもあるのかと思ったら、駐車場入口に申し訳程度に「白糸の滝」とあるだけだった。
すぐ先の権現橋手前を右に入る。
短いアーケードを抜け左側が開けた場所で案内板を確認する。


すぐ先の道がクランク状に曲がるところで、左手に鉄パイプと板で作られた簡易の音止の滝展望台がある。3人ほどが立てる程度の幅しかない。覗き込むが、雑草が生い茂り、音止の滝の落ち口と滝壷が見えるだけだ。
拍子抜けして先に進む。

ちょっと残念な音止の滝
ちょっと残念な音止の滝

土産物店のアーケードに入り、右の石段を下る。途中で滝見橋や白糸の滝とその周辺を一望できる。こうして遠目に見るのもなかなか風情がある。

白糸の滝と滝見橋
白糸の滝と滝見橋

石段を降り滝見橋から白糸の滝全容を一望する。幅150mほど、毎秒1.5トンの湧水が流れ出ているという白糸の滝は、今回もやはり雄大の一言(前回の感想は不明なの??)。
奥側(本滝)が少し霞んでいるのは滝の飛沫が舞い上がっているからだろう。

富士見滝から見る白糸の滝
滝見橋から見る白糸の滝

遊歩道の最先端まで進み、滝壷近くに立つとさらに雄大さが増す。年間を通じて水温12℃の滝の飛沫を浴び、大量のマイナスイオンに包まれる。

白糸の滝
白糸の滝

最初は数える程度だった観光客があっという間に増えてきた。まだ朝の9時過ぎなのに。。。

再び滝見橋からの滝を目に焼き付け、橋の袂から南に延びる道から駐車場に戻る。
ちょうど白糸の滝を周回する形になる。

白糸自然公園

白糸自然公園の駐車場に戻りトイレに向かうと、手前に「白糸バラ園」があった。残念ながらバラはポツポツと咲いている程度だったので最盛期の5月から6月に来て見たい。
奥には子供の遊具があるので白糸の滝見学の後、家族で遊ぶのもいいかも。

プチ情報

白糸の滝

・「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録されている。
日本の滝百選に選ばれ、また日本三大名瀑に選ばれることがある。

駐車場

・白糸自然公園駐車場(無料)。開園時間午前8時30分〜
 
・白糸の滝駐車場(500円)。
・他に小規模な駐車場が数箇所(200円〜)

白糸自然公園

・トイレ・休憩所あり。
・スポーツ広場の他、遊具の設置された芝生広場があり、ファミリーでも楽しめる。
・春から秋にかけて、菜の花、バラ、ひまわり、コスモスなどが見られる。

感想

観光客で混む前にと早めに訪れたが、それでも多くの見学者が引っ切りなしにやって来る。滝を見るだけだろうに、それほどに人気があるとは以外だった。観光コースの一つに組まれているのだろうか。
途中にある音止の滝は知らなかったので期待したが、残念ながら雑草が邪魔になり落ち口しか見えなかった。冬になれば全容が見えるのだろうか?
肝心の白糸の滝は、やはり見応えありだった。滝壷近くでは滝から舞い上がる水しぶきがすごく、150mに渡って続く滝は見るものを圧倒する。そして、この絶え間ない水量を供給し続ける富士山の偉大さをあらためて知らされた。
滝の西側を上がると白糸の滝展望台があり、白糸の滝と富士山とのコラボが見られるようだが、この日の富士山はまったく姿を見せず仕舞いだった。やはり初冬から早春がベストなのだろう。
また訪れてみたい。

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