新プリウスの慣らしとインプレッション〜飛騨高山ドライブ

プリウス
プリウス

6月27日に納車されたプリウスの慣らしを兼ねて、29日に飛騨高山を訪ねた。7年間足になってくれた30系プリウスとの比較を交えてインプレッションしてみたい。
ちなみに、プリウスA E-Fourに純正のT-Connectナビ 9インチモデル(NSZT-Y68T)装着。

走行ルート

行きのルートは長泉沼津ICから新東名高速道路、東海環状自動車道、東海北陸自動車道の郡上八幡ICで降りる。
郡上八幡からは飛騨せせらぎ街道(国道472号線〜国道257号線〜県道73号線)を走り高山市内に入る。
途中遠州森町PA、美濃加茂SA、道の駅明宝で休憩を取る。
帰りのルートは走り慣れた国道158号線から松本に出て、長野自動車道、中央自動車道、東富士五湖道路と乗り継いだ。休憩は双葉SAだけ。

高速道の印象

郡上八幡まではオートクルーズを90kmに設定して、急加速はなしで遅い車の後を追走する。我慢のしどころだが、走りながら可能な設定をしたり、表示を変えたり、新しいプリウスを楽しむ。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)にスピードメーターとハイブリッドシステムインジケーターを表示させ、マルチインフォメーションディスプレイには4WD情報を表示させてみた。ナビゲーション情報も表示されるので、HUDだけでほぼ事足りそうだ。

ディスプレイ
ディスプレイ

直進安定性はまったく問題なし。30系では荒れた路面やうねりのある路面、高速道などで強い横風を受けるとリアが振られることが多々あったが、55系はまったく問題なし(強風は未確認)。感覚的に30系で4輪の接地感が薄かったのが、55系はシッカリ感が高くなったと感じる。
乗り心地はかなり変わった。30系ではちょっとした段差でもガツンと来ていた突き上げが、かなり角の取れた突き上げ感になった。リアがダブルウィッシュボーンになった効果だろうか。
遠州森町PAで車から出るときに、あらためて立ち上がり難いと感じた。ヒップポイントが僅かながら低いのだろう。
美濃加茂SAでは出発前にナビの音声操作を試してみた。出発時に高山市を設定していたのを、郡上八幡に変更するため、「郡上八幡」と発声するが、まったく認識されない。当然で、コマンドは「自宅に帰る」「目的地を探す」など10数項目だけ。地名を言って目的地に設定などはできなかった。あまり使うことはなさそう。

ゆるやかな峠道〜飛騨せせらぎ街道

郡上八幡から飛騨高山までは西ウレ峠を越える、ほぼ信号のない山間道路を60km前後のペースで走った。もちろん急の付く運転はしない。
30系との違いを感じたのは、走り出しの感覚だ。同じようにアクセルを踏んでも、スッと前に出る。走り出しで一瞬4WDになるが、そのためだろうか。ちなみに4WDになるのは走り出しだけで、それ以外はなかった。強めに加速してみてもそれは同じ。これはモーターのアシストが増えたためのように思う。実際EV MODEで走り出すと、すぐに分るほど力強さが増した。
乗り心地は高速道路と同様シッカリ感がある。荒れた路面を速めのコーナリングをしても乱れる素振りも見せず、かなり安定している。30系との大きな違いだ。
キツイ登りがないこともあるが、ハイブリッドシステムインジケーターがPWRに入ることはほとんどなかったのは以外だった。しかも60km前後を維持できていたのは、ハイブリッドシステムの効率が良くなったからか。。。

心配していた降雨もなく、無事飛騨高山に到着。

飛騨高山散策

飛騨高山では櫻山八幡宮に参拝するが、観光客は閑散としている。霧雨ながら観光客で賑わう上三之町などの古い町並みや中橋に立ち寄り、高山陣屋前の陣屋だんご店でみだらしだんごを食べる。

古い町並み
古い町並み
中橋
中橋

土産店で箸や汁椀をみやげに購入。最後に高山IC近くのひだまりの湯で汗を流し帰路に着いた。

帰路〜R158から中央道

平湯トンネルまでは登坂車線もある急な登りが続き、頻繁にPWR域に入るが、エンジンノイズが気になるほど回転は上がっていないようだ。ここでもハイブリッドシステムの効率の良さを感じた。
中央高速でもやはり90km設定でクルージング。

気になる燃費は…

走行距離663.2km(高速道:一般道=2:1)、燃費はトータル32.1km(高速道が34km、一般道が29kmほど)。

プリウス燃費
プリウス燃費

燃料計はまだ半分手前。ってことは、満タンで1300kmに迫る?
JC08モード燃費はE-Four:34.4km/Lなので、ほんとだろうか?と言うのが正直なところ。。。でも現実だよな。。。

まとめ

フロントは旧型に近付いたかな!?ヘッドライト形状はプリウスPHV風にして欲しかった。
リアはマイチェン前の方が一目でプリウスと分ったが、個人的にはバツだった。マイチェン後は大人し過ぎで、没個性かなア・・・。難しいところだ。
30系では納車日にOGSインテリジェンスポジションスイッチに交換していたため、標準のシフトレバーはほぼ初めてながら違和感はなし。
30系の時から思っていたが、B(エンジンブレーキ)は改善して欲しいところ。坂が緩いとスピードが出ず、急だとスピードが出すぎて、エンジンが唸る。せめて3段ほどにできないものか。

良くなったところ

乗り心地・静粛性

乗り心地も含めて、シートの素材が良くなった。30系のスエード調は滑りやすかった。
高速・一般道にかかわらず、ロードノイズが抑えられてかなり静かになった。エンジン音にしても、今回は抑え気味だったとは言えまったく気にならないレベルだった。

T-Connect

DCM(専用通信機)での地図更新が便利。それ以外のサービスはそれほど使わないのかも。。。初年度登録から3年間無料。4年目からは年間12,000円掛かる。どうするか悩みどころか。。。

ヘッドアップディスプレイ(HUD)

HUDは最小限の情報ながら、ナビ案内の進行方向やACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の状況なども表示されなかなか良い。

残念なところ

ダッシュボード

ナビ周りやフロントコンソールトレイのピアノブラックは指紋や汚れが目立ち、ちょっと気を使いそう。マットブラックで、もう少し柔らかい素材が良かったのではと思う。
グローブボックスの上部の助手席アッパーボックスがなくなった。

ラゲージルーム

ラゲージルーム下のデッキアンダートレイが、30系では360×260×120のボックスを2つ置いても、まだまだスペースがあったのに、ほぼないに等しい状態になってしまった。三角停止板や工具を入れたらほぼ一杯になる。ホイールレンチやパンク修理キットなどの配置を工夫すれば、もっともっとスペースを確保できそうなのだが。。。左右の小物入れもなくなったし、これは大きな後退だ。
ラゲージルームもカタログ値では10Lほど大きいが(E-Four)、感覚的には狭くなったように感じた。
物入れがないのは余計なものを積まないことに繋がるが、それにしてもデッキアンダートレイは許せない。

カップホルダー

細かいことだが、カップホルダーと大型コンソールボックスの位置関係が良くない。腕が当たり缶にしろペットボトルにしろ、上から掴むしかないのだ。当然飲むときは持つ位置を変えることになる。ささいな動作だが、結構気になった。

で結局どうなのか・・・

残念な部分が多々あるものの、トータルでは満足できる。乗り心地や安定性の向上は、多少のネガティブの部分を差し引いても、買って正解だったと思う。
85点を付けます?。

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