前々から気になっていた中田島砂丘だが、思い掛けない梅雨の晴れ間に思い切って出掛けてみた。
東名浜松ICからは、県道65号線から国道1号線に乗り継ぎ、中田島砂丘入口で左折、中田島街道の突き当たりの中田島砂丘前を左折する。ナビで中田島砂丘を検索すれば問題なし。
「遠州灘が一望でき、春から夏にはアカウミガメが産卵に上陸する、砂の風紋が美しい観光名所」との謳い文句で、「日本三大砂丘」なのだが、はたして実際にはどうなんだろうか。。。楽しみではある。
日付:2020年7月22日(水)
天気:晴れ
場所:浜松市南区中田島町
中田島砂丘
風車公園南駐車場に車を停め、左折した中田島砂丘前に戻る。
突き当たりが砂丘入口で、「中田島砂丘」と刻まれた大きな標石が置かれている。
階段を上がるとスロープの先に堆砂垣と孵化用の囲いがあり、その先に思いがけず池(?)ができていた。このところの豪雨で雨水が溜まったのだろう。
さらにその先に頂上に向けて堆砂垣が平行に延びている。
頂上まで傾斜があるものの、それほどきつくなく短いので、堆砂垣の間をサクッと登る。
これこそ砂丘だよね。。。と思ったのも束の間。。。頂上に登り着いてちょっと驚いた。左右を見ると幅2mほど簡易舗装がされているのだ。これ、下から見上げたときはまったく分らない。確かに堆砂垣の間にはたっぷりの砂があるんだけどねエ。。。
海側を見るとやはり砂が少ないんだろう、雑草の生えた場所が目立ち、いわゆる砂丘って感じがあまりしない。
気を取り直して遠州灘に向けて下り、波打ち際まで行ってみる。
気温は35度近くあるはずだが、吹く風が暑さを和らげてくれる。
果てしなく延びる水平線、寄せては返す波。しばし波打ち際を歩いてみる。
振り返ってみれば、砂丘の頂点がはるか遠くに見え、その広大さをあらためて感じる。
平日ながら何人もの観光客が訪れていたが、皆さんノンビリと海岸線を散策したり、海を見つめたり、思い思いに過ごしていた。
帰りに頂上から浜松のランドマークである浜松アクトタワーが見えた。
浜松まつり会館
駐車場に戻るとき、交差点で「浜松まつり会館」の案内板が目に付いた。歩いて数分なので、行ってみることにした。
営業日/時間:年中無休/9:00〜16:30
入館料:400円
受付は年配の男性だったが、三島市からきたと告げると、じゃあビデオを見て浜松まつりを知ってくださいと、ハイビジョンルームに案内してくれた。
8分ほどの「浜松まつり」紹介ビデオを見終わってから展示を見て回る。
見どころは「大凧展示室」と「御殿屋台展示室」。
大凧展示室
無数の凧の展示とともに、凧揚げの状況を音と映像で紹介している。
御殿屋台展示室
浜松市中を引き回す御殿屋台が数台展示されている。
両方とも見てみたくなった。早く新型コロナウイルスが終息し、来年は開催されるといいのだが。。。
プチ情報
駐車場
・風車公園南駐車場:168台。8:30〜17:30。トイレ、自販機あり。中田島砂丘と浜松まつり会館両方に近い。
・中田島砂丘西駐車場:多数。24時間。トイレあり。
アカウミガメ産卵地
春から夏に産卵された卵を囲いの中で保護し、孵化後に放流されている。
堆砂垣ってなに?
砂が風邪によって飛ばされるのを抑制し、砂丘が痩せることを防ぐ施設。
堆砂垣の下に砂が積もったら、その上に堆砂垣を追加し砂丘を高くしていく。
風紋
冬場の強い西風でできる砂の紋様。この時期は風が弱くてダメらしく、その痕跡もなかった。
浜松まつりの凧揚げ
砂丘の西側にある凧揚げグラウンドで、毎年5月3日〜5日に開催される。
残念ながら2020年は新型コロナウイルスの影響で中止された。
やせ細る砂丘
天竜川上流にできたダムにより、運ばれる砂の量が減少し、侵食とのバランスが崩れ海岸線が後退している。かつては何倍も広かったようだ。
感想
新春の御前崎ドライブで行った浜岡砂丘が残念な状態だったので、期待した中田島砂丘だったが、ちょっと期待過ぎたかも知れない。
遠目には広大な砂丘だ!とやや興奮したが、その頂上に立つと残念な部分が見えてしまった。でも、それでも日本三大砂丘に数えられるだけのことはあると思う。海岸線から振り返ったときのスケール感はなかなかのもの!!
鳥取砂丘にはかなわないんだろうけど、浜松が静岡が日本に誇る砂丘なのだ。
海岸線まで砂の丘が5つほどあった時代もあったようだ。
天竜川上流にダムを造ったため砂の量が減ったのは自業自得だが、その結果人の手を入れなければ維持できないのは悲し過ぎる。
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