鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳(テント泊)

そこにがあるから

 

鹿島槍ヶ岳 2,889.2m、爺ヶ岳 2,669.9m(テント泊)

 山行情報

山行日       2021年10月7日(木) 晴れ / 10月8日(金) 晴れ

山頂所在地/山域  長野県/北アルプス

アクセス/出発地  車/柏原新道登山口駐車場から往復

行程詳細      7日 柏原新道登山口駐車場(5:45-6:50)→ ケルン(7:44)→ 駅見岬(8:00)→ 水平岬(8:38)→
              富士見坂(9:05)→ 種池山荘(9:21-9:31)→ 爺ヶ岳南峰山頂(10:10-10:20)→
              爺ヶ岳中峰山頂(10:34-10:44)→ 爺ヶ岳北峰(11:06)→ 冷乗越(11:28)→
              冷池山荘(11:40-12:10)→ 冷池山荘テント場(幕営)(12:18)

          8日 冷池山荘テント場(5:00-5:40)→ 布引山山頂(6:23-6:26)→ 鹿島槍ヶ岳南峰山頂(6:59-7:06)→
              吊尾根分岐(7:33)→ 鹿島槍ヶ岳北峰山頂(7:38-7:43)→ 鹿島槍ヶ岳南峰山頂(8:09-8:17)→
              布引山(8:46)→ 冷池山荘テント場(9:17-10:33)→ 冷池山荘(10:38-10:50)→
              爺ヶ岳北峰(11:27)→爺ヶ岳中峰(11:43)→ 爺ヶ岳南峰(11:54)→ 種池山荘(12:18-12:28)→
              富士見坂(12:46)→水平岬(13:04)→ ソール剥がれ対応(13:08-13:12)→ 駅見岬(13:46)→
              ケルン(13:50)→八ッ見ベンチ(14:06-14:11)→ 柏原新道登山口駐車場(14:37)

所要時間/距離   5日 行動時間:4時間28分 休憩時間:1時間    合計:5時間28分/9.5km
          6日 行動時間:7時間37分 休憩時間:2時間20分 合計:8時間57分/15.5km

服装/装備     半袖シャツ、長袖シャツ、ソフトジャケット、トレッキングタイツ、トレッキングパンツ、トレッキンググローブ、
          登山靴、トレッキングポール、テント

GPSログ      GPX KML 標高CSV  商用以外であれば自由に利用できます。

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爺ヶ岳

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鹿島槍ヶ岳


この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。
無断転載を禁じます。

ルート図

◎ 山行記録

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7日 柏原新道登山口〜種池山荘〜爺ヶ岳〜冷池山荘テント場

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5:45 柏原新道登山口駐車場に到着(写真)。仮眠。
ラッキーなことに登山口前の駐車場に停められた。これがラッキーの始まり。

6日午後9時30分頃自宅を出発。
7日午前0時45分頃道の駅安曇野松川に到着、仮眠。
午前3時45分起床、車内で濡れタオルで洗面、トイレを済ます。
午前4時30分出発、途中のコンビニで食料と飲料調達。

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6:50 柏原新道登山口駐車場を出発。
すぐ目の前の柏原新道登山口(写真)を入ると、すぐ登山ポストがある。
沢沿いの道から折り返すと、ジグザグのやや急登が始まる。自然の石の階段や朽ちかけた木の階段を交えて登ると、すぐに暑くなり長袖を脱ぐ。

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概ねゆるやかな登りが続き、八ッ見ベンチ(写真上)からケルン(写真中)と過ぎ、駅見岬(写真下)に着く。背後に蓮華岳が見えているが、名前の由来と思われる扇沢駅は見えない。

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少し先で稜線上に小さく種池山荘が見える。どれなのか不明な一枚岩の道標から石畳(写真上)を過ぎると、名前の水平道の通り平坦な道が続く(写真下)。

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意味が良く分らない包優岬から岩が置かれた石ベンチ(写真上)、アザミ沢、やや崩壊気味の細い登山道からガラ場(写真中)を越えると、崩壊気味の大きな沢を横切る(写真下)。

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ゆるやかな富士見坂(写真)から大小折り返して登り、前方に種池山荘が見え隠れし、整備された石段を登ると、ポンと種池山荘前に登り着く。

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9:21 種池山荘に到着(写真)。小休止。
比較的なだらかな登山道だったが、2時間半ほど歩き続けたので、長めの休憩を取る。
2年前に歩いた蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳などを一望する。

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9:31 種池山荘を出発。
鹿島槍方面の道標(写真)に従って種池山荘前から登山道に入る。

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紅葉したチングルマ(写真上)やママハハコ(写真中)などが群生する登山道からハイマツ帯の中のガレた登山道に変わり、しばらくゆるやかに登って行く(写真下)。

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北側の道標の立つ分岐(写真)からひと登りで爺ヶ岳南峰山頂に立つ。

踏み跡だけで道標はないが、手前の尾根の分岐からも山頂に上がれる。

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蓮華岳、針ノ木岳

10:10 爺ヶ岳南峰山頂に到着(写真上)。小休止。
山頂は大小の岩がゴロゴロしている。先に休憩していた登山者がすぐに出発したため山頂を独り占めする。
遮るものがなく、蓮華岳から針ノ木岳(写真下)、立山、剱岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰と360度の大パノラマが広がる。

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10:20 爺ヶ岳南峰山頂を出発。
先ほどの分岐まで降りて爺ヶ岳中峰に向かう(写真)。

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鞍部から登り返す途中の分岐(写真)で巻き道を左に見送り、5分ほどで爺ヶ岳中峰山頂に立つ。

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10:34 爺ヶ岳中峰山頂に到着(写真上、下)。小休止。
南峰ほどではないが岩がゴロゴロしている。ここでも先に休憩していた登山者がすぐに出発したため山頂を独り占めする。
当然ここも360度の大パノラマが広がる。

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10:44 爺ヶ岳中峰山頂を出発。
北側の尾根からやや西寄りに下り、巻き道と合流する。すぐ先で何気なく見上げた右の斜面に雷鳥(写真)を見つけた。足には識別の足環がついている。

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ゆるやかな登りから爺ヶ岳北峰の西側を巻いて進む(写真)。そのまま稜線をたどり北峰に上がれそうなのに、なぜ巻いているのだろう?

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北峰を過ぎると東側が切れ落ちた稜線の西側のハイマツ帯をゆるやかに下り、冷(つべた)乗越(写真)に出る。

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前方の東側が大きく崩壊した稜線を迂回するように下り(写真)、朽ちかけた土留めの階段を5分ほどで冷池山荘の東側に登り着く。

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11:40 冷池(つめたいけ)山荘に到着(写真)。昼食とテント泊手続き。
おにぎりとパンで昼食を取り、テント泊の手続きをする。水2lを購入。
山荘裏の外トイレに立ち寄る。

12:10 冷池山荘を出発。

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12:18 冷池山荘テント場に到着(写真右上)。テント設営。
テント場は角のある石がゴロゴロするガレ場で、結構風が吹き抜ける。3張り設営されているが、人影はない。鹿島槍ヶ岳に登っているのだろうか。
事前の情報通り、全体にやや西に傾いている。すぐ手前のハイマツに囲まれた場所(写真右下)に設営する。いくらか風も弱めだ。
設営を終えると何もすることがないが、テントの中は暑く入っていられず、ひたすら景色を堪能するだけ。
テント場からはほぼ360度の展望で、今日歩いて来た爺ヶ岳から2019年に歩いた蓮華岳から針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、2015年に歩いた立山と剱岳、明日登頂予定の布引山と鹿島槍ヶ岳などの大パノラマが広がる(写真下)。

4時30分頃夕食の準備を始め、5時頃夕食。その後もテント場をブラブラしながら夕景を楽しむ。
寒くなり7時頃シュラフに潜り込む。
8時頃に眠りにつくが、強風と煽られるテントの音で何度も目覚める。それでも真夜中過ぎにはすっかり寝入り、起床する5時まで目覚めることはなかった。

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爺ヶ岳

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蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳

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立山、剱岳

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布引山、鹿島槍ヶ岳

8日 冷池山荘テント場〜鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘テント場〜種池山荘〜柏原新道登山口

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ご来光

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朝焼けの鹿島槍ヶ岳と紅葉

5:00 起床。
身支度を整え、最低限の装備をザックに詰め込む。

5:40 冷池山荘テント場を出発。
外はすっかり明るく、東の地平線はオレンジ色に染まっている。
10分ほど進んだところでご来光(写真上)を迎える。ちょうど四阿山の山頂に上がった。右には浅間山が見えている。進行方向には朝焼けに染まる鹿島槍ヶ岳と紅葉のコラボ(写真下)。鹿島槍ヶ岳に今日登って正解だったと実感する。

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潅木帯からハイマツ帯に変わり、右が崩壊した崖っぷちを過ぎる(写真上)と、ガレの登山道をジグザグに急登する(写真下)。

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6:23 布引山山頂に到着(写真)。小休止。
朽ちかけた山頂標識が朝日に照らされ、輝いている。

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6:26 布引山山頂を出発。
東側が朝日に照らされたナイフリッジのような稜線をたどる(写真)。概ね稜線の西側に付いている登山道は、屑石がゴロゴロするガレで、ちょっと歩き難い。

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稜線が広くなる山頂直下をジグザグに急登する(写真)と、ほどなく鹿島槍ヶ岳南峰山頂に登り着く。

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6:59 鹿島槍ヶ岳南峰山頂に到着(写真)。小休止。
登り口に山頂標柱があり、数メートル盛り上がった岩場に三角点がある。
先行する登山者は北峰に向かったようで、誰もいない。
もちろん360度の大パノラマは文句なし。ときどきガスが上がってくるが、展望を遮るほどではない。

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7:06 鹿島槍ヶ岳南峰山頂を出発。
五竜岳を正面に見て、盛り上がった岩場の北側を回り込み北峰に向かう(写真)。

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一段と切立った稜線を急下降する。途中にはガレ場やザレ場の急下降があり、とにかく足元に神経を使う(写真)。

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一瞬北峰と勘違いした岩峰(写真上)を越えた鞍部からは比較的簡単だ(写真下)。

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吊尾根分岐(写真)で左に八峰キレットへの道を左に見送り、山頂直下をジグザグに急登する。

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五竜岳

7:38 鹿島槍ヶ岳北峰山頂に到着(写真上)。小休止。
ここからも360度の展望が広がる。五竜岳は手を伸ばせば届きそうなほど間近に見え、眼下にキレット小屋も見えている(写真下)。キレイな三角錐の南峰も良い。

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7:43 鹿島槍ヶ岳北峰山頂を出発。
ちょっと慎重に降りた南峰直下の切立った稜線(写真)も、上りはサクサク登る。下りよりも上がりのほうが目印もよく見え、ルートを確かめることもなく登る。

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槍穂

8:09 鹿島槍ヶ岳南峰山頂に到着(写真右上)。小休止。
数人の登山者が休憩している。あらためてじっくりと大パノラマを堪能する。最初に登り着いたときは気付かなかった槍穂(写真右下)も見られて大満足!!

8:17 鹿島槍ヶ岳南峰山頂を出発。
往路を戻る。
冷池山荘泊まりなのだろう、多くの登山者とすれ違う。

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鹿島槍ヶ岳南峰山頂からのパノラマ

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立山

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剱岳

9:17 冷池山荘テント場に到着。朝食とテント撤収。
私以外1張りだけになっていた。立山(写真上)や剱岳(写真下)を見ながら遅めの朝食を取った後、テントを撤収する。その間も何組もの登山者が鹿島槍ヶ岳に向かう。

10:33 冷池山荘テント場を出発。

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10:38 冷池山荘に到着。トイレ休憩。

10:50 冷池山荘を出発。
先行する登山者を追いかけるように、ジグザグの急登(写真上)から稜線に乗る。中峰から南峰の山腹に延びる、まさに北アルプスを思わせる登山道が続く(写真下)。
爺ヶ岳中峰と南峰には上がらず巻き道を進む。振り返ると、昨日と同じように鹿島槍ヶ岳は雲に覆われている。この時季はこんな感じなんだろうか?

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12:18 種池山荘に到着(写真)。小休止。
昼食は残していたどら焼きとウイダーインゼリー。

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12:28 種池山荘を出発。
20分ほどで昨日見逃した黄金岬の道標(写真)を見る。
水平岬を過ぎたあたりで、登山靴右のソールが剥がれる。

13:08 ソール剥がれ対応。小休止。
爪先数センチ残して全部剥がれる。応急処置で土踏まずの辺りをヒモで縛る。

13:12 ソール剥がれ対応。出発。

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14:06 八ッ見ベンチに到着。小休止。

14:11 八ッ見ベンチを出発。

14:37 柏原新道登山口駐車場に到着(写真)。
何とかソールは持ってくれた。。。

 感想

2年ぶりのテント泊は、昨年諦めた鹿島槍ヶ岳で。
駐車場に着くまで鹿島槍ヶ岳にいつ登るか決めかねていたが、ひらめきで翌日に登ることにして、出発を1時間遅らせ仮眠を取った。これが功を奏して、雲の掛からない鹿島槍ヶ岳山頂に立て、360度の大パノラマを堪能した。
テント場はうわさ通り風が良く通る。比較的風の静かな場所を確保したものの、7時頃から風が強くなり、何度も強風にばたつくテントの音に目覚めた。翌日の出発時はまだ強風で、日の出とともに少しずつ弱まるという状況だった。
ルートは鹿島槍ヶ岳南峰までは、危険な場所もなく、北アルプスとしては非常に歩きやすいと感じた。
南峰から鞍部に降りるまでは切れ落ちた稜線で、ガレ気味で足場が悪く、ルート取りとともに慎重さが要求される。足を滑らせたらアウトだ!!高度感もあり、慣れていないと怖い思いをするかも知れない。
展望は概ね何処からも良いが、東側から雲が湧き上がり気味になる。気温の低い早朝と夕方が良い。

今回は6つのラッキーに恵まれた。
ラッキー1は柏原新道登山口前に駐車出来たこと。
ラッキー2は雷鳥に出逢えたこと。
ラッキー3は風の吹き抜けるテント場で、ハイマツに囲まれたベストポジションを確保出来たこと。
ラッキー4はご来光を見られたこと。
ラッキー5は雲の掛からない鹿島槍ヶ岳山頂に立てたこと。朝の10時頃には雲が掛かる。
ラッキー6は種池山荘から40分ほど下ってソールが剥がれたこと。ソール剥がれはアンラッキーだが、これが山頂を歩いているときではなく、最後の最後の下山時だッたことがラッキーの所以。

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 日帰り温泉

大町温泉郷 薬師の湯

3時過ぎに着いたが、それほど混んでなくて終始ノンビリできた。
アルプス自然浴の館と体験風呂の館があるが、今回は前者のみ。建物は繋がっているものの、裸のままでは移動できないのは残念なところ。
単純温泉ということで特に特徴はなく、温泉らしさはあまりない。
コロナ禍だが、マスクと除菌で畳の大広間も利用できた。概ね通常の営業がされていた。
帰路の途中で立ち寄れる立地条件で、2年前の蓮華岳、針ノ木岳(テント泊)でも利用した。

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